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杣江市綺録【第042篇】防災そまえ放送担当|特記観察対象照会簿:File 10

防災そまえ放送担当

— 不可解な定時放送を行う未確認人物


曇った夕方の住宅地を撮影した写真。交差点脇の電柱上に防災行政無線のスピーカーが設置されており、周囲には低い住宅、電線、街路が広がっている。定時放送の時間帯を記録した事務的な一枚に見える。
市内に設置されている防災無線スピーカー

基本情報

氏名:不詳(通称:防災そまえ放送担当)

分類:対応注意

確認日:2021年10月17日

生年・年齢:不詳

居住:不詳

立場・所属:防災そまえ 放送担当(記録上)


観察概要

杣江市の防災行政無線「防災そまえ」において、
定時放送で個人名を読み上げる放送担当者。

放送は「こちらは杣江市です」
「こちらは防災そまえです」に続く通常の定時放送の体裁を取るが、その中で町名や個人名、
短い呼びかけ文が差し込まれる例がある。

話者は男声女声どちらの場合もあるとされる一方、いずれも音が潰れたように聞き取りづらく、
声質の識別は安定しない。

本対象は、放送内容と運用上の痕跡から便宜上人物単位で整理している。


照合事項

放送で読み上げられた個人名の中には、その時点ですでに行方不明扱いであった者、あるいは市内から去ったはずの者の名が含まれていた事例がある。

なお市役所へ問い合わせた者には、
「防災行政無線の運用は規程に則って行っている」
「個別の放送内容については答えられない」
という定型回答が返されるのみである。

また、放送後に連絡がつかなくなったと噂される者もいるが、件数、時期、因果関係はいずれも不明
である。

少なくとも市内では、夕方六時の放送に対し、
家の戸を早めに閉める、受信機の音量を下げる、
録音を避けるといった回避行動を行う住民が
一定数存在する。


所見

本対象は、通常の行政無線に紛れて不可解な放送を行う放送主体として記録される。

重要なのは、放送自体が特別な媒体で行われる
のではなく、行政放送の枠内で実施されている
点にある。

そのため、市内ではこの異常が単独ではなく、
定時放送という日常手順の内側に混在する形で
知覚されている。

対象の実在、単独性、市役所との関係はいずれも
未確定であり、現時点で危険存在へ分類を上げる
決定的材料は不足する。

ただし、個人名読み上げの反復、市役所回答の
固定、既失踪者名混入の噂、放送後失踪談の継続を踏まえれば、通常運用として看過することも困難
である。

現時点では、定時無線放送において個人名差し込みを実行する放送主体として保持し、今後は放送内容の記録安定性、読み上げ対象者の所在、回避行動の分布を優先観察事項とする。



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