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emonna
短編小説 花のような人生 #はじめてのnote
「今日も暑いなぁ」
都会の街中を、なんとなく散歩していた。
あまり通ったことのない路地を見つけた。
薄暗くて、どこか不気味な雰囲気が漂い、今にも何かが出てきそうな気がする。
「通ってみるか」
僕は迷うことなく足を踏み入れた。
建物に囲まれているせいか、太陽の光はほとんど届かない。
ふと足元を見ると、小さな路地の片隅で、一輪の花が力強く咲いていた。
「僕も、力強く生きなきゃ。」
手に持っていたペットボトルの水をそっとかける。
「元気に咲き続けてね」
その瞬間、風が吹き、花はゆらゆらと優しく揺れた。
「綺麗だなぁ」
花にも、太陽に照らされて輝く日がある。
風に揺られて不安定になる日もある。
人も同じだと思う
心が明るく照らされる日もあれば、
不安に揺さぶられ、立っているだけで精一杯の日もある。
誰だって弱音を吐きたくなる。
全部を投げ出してしまいたくなる日だってある。
それでも、どんなに光が届かない場所にいたとしても、必死に生き続けていれば、きっといつか、誰かがその姿を見つけて手を借してくれる。
だから、それまでは焦らなくていい。
今日という一日を大切に生きること。
そのひとつひとつの積み重ねが、未来へと続く道になって、いつか自分だけの花を咲かせ、
人生に彩りを与えてくれるのだと思う。
「よし。本通りに戻って帰ろっと。」
終
