なぜゲームの変化は楽しくて、仕事の変化はつらいのか
「また方針が変わるのか」「ようやく慣れてきたのに」。会社の戦略や組織の変化に対して、不安や戸惑い、時には不満を感じることは決して特別なことではありません。しかし、変化が当たり前になった今の時代においては、その変化をどう捉えるかによって働く面白さも成長のスピードも大きく変わります。今回は、なぜ私たちが変わり続ける必要があるのか、そして変化の時代を前向きに楽しむために、私たちが持ちたい視点についてお伝えしたいと思います。
*この記事は、オープンアップITエンジニア社員に向けたメッセージブログです。#オープン社内報 #社長ブログ として社外の人にも公開することで、当社の文化社風、価値観、経営者の考え方などが少しでも伝われば幸いです。
変化し続けることが、これからの「安定」
最近、会社の戦略や方針、組織体制について変更や見直しを行う場面が以前より増えています。そのたびに、「また変わるのか」「この前決めたことはどうなったのだろう」と感じる人もいるかもしれません。そのように感じることは自然な感情だと思っています。
私たちは誰しも、ある程度先が見通せる環境を好みます。自分の役割が明確で、やるべきことが決まっていて、昨日と今日、今日と明日が大きく変わらない状態には安心感があります。新しいことを覚える必要もありませんし、これまで積み重ねてきた経験をそのまま活かすこともできます。だからこそ、変化が起こると不安になります。
それまで慣れていたやり方が変わるかもしれない。今まで頑張ってきたことが無駄になってしまうのではないか。自分は新しい環境についていけるのだろうか。そんな気持ちになるのは当然です。
しかし、私たちを取り巻く社会そのものが、以前とは比べものにならないほど速いスピードで変化する時代になっています。市場環境は常に変わり続けていますし、お客様が企業に求める価値も数年前とは大きく変わっています。働く人たちの価値観も変化していますし、競合企業の動きもどんどん速くなっています。
そして何より、私たちが身を置いているIT業界は、その変化の中心にあります。AIをはじめとする新しいテクノロジーは、数か月単位で常識を塗り替えています。昨日まで当たり前だったことが、今日にはもう古くなっていることも珍しくありません。私たちの仕事のやり方だけではなく、人々の暮らしや社会の仕組みそのものを変えてしまうほどのインパクトを持っています。
そう考えると、3年後の市場環境を正確に予測することなど、誰にもできないのではないでしょうか。だからこそ今は、一度決めた方針や組織体制を何年も変えずに守り続けることが正解とは限りません。むしろ大切なのは、「現時点で最も良いと思える選択をすること」、そして「状況が変わったら素早く修正すること」です。
良いと思ったことはまずやってみる。実際にやってみて成果が出たらさらに伸ばす。期待した結果が得られなければ改善する。それでも違うと思ったら勇気を持ってやめる。そんなトライアンドエラーを繰り返しながら前に進むことが、今の時代における経営のあり方であり、組織のあり方なのだと思っています。
変わらないことが安定なのではありません。変化に合わせて自分たちも変わり続けられること。その状態こそが、本当の意味での安定なのではないかと私は思っています。
変化の時代に必要なのは、トップダウンよりもスピード
戦略という言葉を聞くと、多くの人は「経営が決めるもの」というイメージを持つかもしれません。もちろん、会社としてどこへ向かうのかという大きな方向性を示すことは経営の重要な役割です。しかし、変化のスピードが速くなればなるほど、トップだけが考えて現場が実行するという形だけでは限界があります。
なぜなら、変化を最初に感じるのは現場だからです。お客様の小さな変化に気付くのも現場です。市場の空気感の変化を最初に感じるのも現場です。競合の動きやテクノロジーの変化の影響を最も早く受けるのも現場です。つまり、これからの時代は経営が考えて終わりではなく、現場で起きている変化をいかに早く戦略に反映させるかが重要になります。
私は、戦略とは完成された設計図ではなく、生き物のようなものだと思っています。経営が方向性を示し、現場が実践する。その過程で得られた気付きやフィードバックをもとに戦略を修正する。そしてまた実践する。そのサイクルをどれだけ速く回せるかが、企業としての競争力につながっていきます。
だから私は、一人ひとりが現場で感じていることをもっと発信してほしいと思っています。
「こうした方が良いのではないか」
「お客様からこんな声をいただいた」
「今のやり方では限界があると思う」
そんな小さな気付きこそが、次の改善につながります。
変化が激しい時代は、指示を待つ人よりも、自ら考え、自ら発信し、自ら行動する人が組織を強くします。そしてそれは、経営層だけの話ではありません。会社の変化をつくるのは、現場にいる一人ひとりです。
戦略を実行するだけではなく、戦略そのものを進化させる存在として、ぜひみなさんにも主体的に関わってほしいと思っています。
自分が主人公だと思えた瞬間、変化は面白くなる
ここで少し視点を変えてみたいと思います。
みなさんはゲームをしたことがあると思いますが、ゲームの面白さはどこにあるのでしょうか。考えてみると、ゲームの中には次から次へと問題が現れます。強い敵が出てきます。思い通りにならない場面があります。何度も失敗することもあります。それでも私たちはゲームをやめません。なぜなら、その困難をどう乗り越えるかを考えること自体が楽しいからです。
新しい敵が現れたら攻略法を考える。行き詰まったら別の方法を試す。失敗したら作戦を変える。そして少しずつ前に進んでいく。その過程に面白さがあります。
逆に、何も問題が起きず、ただ同じことを繰り返すだけのゲームがあったらどうでしょうか。最初は楽かもしれません。しかし、おそらくすぐに飽きてしまいます。
ではなぜ、ゲームでは楽しめる変化や課題が、仕事になると不安や不満になるのでしょうか。私は、その違いは「主体性」にあると思っています。ゲームでは自分自身が主人公です。コントローラーを握っているのは自分です。どこへ進むのか、どう戦うのか、どう攻略するのかを自分で決めています。だから困難が現れても、「面倒だな」ではなく、「どう攻略しようか」と考えることができます。
しかし仕事では、ともすると自分が主人公ではなくなってしまいます。
市場が変わった。
会社が変わった。
組織が変わった。
戦略が変わった。
そうした変化をすべて受け身で捉えてしまうと、自分でコントローラーを握っている感覚を失ってしまいます。そして気付かないうちに、変化に翻弄される側になってしまうのです。でも本当は違います。私たち一人ひとりが、オープンアップITエンジニアという物語の主人公です。市場環境の変化も、テクノロジーの進化も、お客様のニーズの変化も、すべては私たちに与えられた新しいステージです。
AIが進化するのであれば、それをどう活かせるだろうか。お客様のニーズが変わるのであれば、どんな新しい価値を提供できるだろうか。市場環境が変わるのであれば、その変化をチャンスに変える方法はないだろうか。そんなふうに考え始めた瞬間、変化は「耐えるもの」ではなく、「攻略するもの」に変わります。そして、自分自身が主人公として行動し始めると、会社の変化のスピードも大きく変わっていきます。経営が変革を進めるだけではなく、現場の一人ひとりが変化を生み出す存在になる。一人ひとりの主体的な行動が集まることで、組織全体の進化のスピードも加速していく。私はそう信じています。
これからも、戦略が変わることはあるでしょう。組織が変わることもあるでしょう。これまでのやり方を見直さなければならない場面もあるでしょう。でもそれは、決して迷走しているからではありません。変化し続けているこの世の中で、より良い未来を目指して前に進んでいる証拠です。だからこそ、自分自身が主人公であることを忘れないでほしいと思います。
変化の激しい時代だからこそ面白い。予測できない未来だからこそ挑戦する価値がある。私たちらしく、この変化を楽しみながら、その先にある大きな可能性を一緒につくっていきましょう!
あとがき
夏休みは関東に接近する台風を避けて沖縄に行ってきましたよ。普段は生活時間もバラバラ、家に一緒にいても子供たちは部屋に閉じこもりっきりで顔を合わせないから、旅行の時は久しぶりの家族全員集合時間!
沖縄には、数々のハンバーガー店がならび、パンケーキにガーリックシュリンプとほぼハワイ!?
実は私は香水が好きなのだけど、この前妻に教えてもらったDiptyqueは複雑な香りがしてよかったのでお気に入りのひとつに追加
