【CPS】「とある会議」の悪い例 ― なぜ、この会議では問題解決が進まないのか? 0572 Case
💡はじめに
会議で参加者からたくさん意見が出た。
ホワイトボードもいっぱいになった。
「今日は活発な会議だった!」
ところが翌日、会議の結果を見直すと、こんなことはありませんか?
あいまいな発言
フワフワした言葉
感想を言っているだけ
このような会議では
議論は進んでいるように見えて、実は何も決まりません。
結局、何が問題だったのか分からない。
そんな経験はありませんか?
今回は、私が問題解決の会議を見るときに気になる、
「とある会議」の悪い例
を使って考えてみます。
💡【とある会議】悪い例
次の4名の、会議 議事録を見てください。
この会議を、決まる会議に変えるには何が必要でしょうか。
9個以上問題点を見つけられたら、
「ふせん会議術」免許皆伝です。
田中洋子部長「社内研修プログラムの改善提案の議題について話しましょう」
伊藤隆 メンバー「特に新入社員の研修に関して、改善の余地があると思います。」
伊藤隆 メンバー「実践的なスキルトレーニングをもっと取り入れるべきだと思います」
佐藤真一 課長「どうしても、インプットばかりになって、やった気になるからね」
田中洋子 部長「効果的な研修は、社員のスキル向上と業績の向上に直結しますからね~」
田中洋子 部長「そこはバランスを見て、しっかりと考慮に入れたいですね。」
鈴木花子 主任「本当ですね、社員一人一人のスキルアップは不可欠だと思います」
佐藤真一 課長「営業力でも競い負けすることが多いから、そこは大事ですね」
伊藤隆 メンバー「次回までに具体的に内容を詰めますので、また会議しましょう」
【引用】tiktok にっしー社長「【よくある会議】コンサル脳でここに突っ込む」
"https://www.tiktok.com/@cooker8_nisshy/video/7318648076447616258"

💡どこが悪いのか
この会議の問題は、言葉が抽象的なことです。
例を見てみましょう。
①「改善」とは何か
「社内研修を改善しましょう」
改善とは何でしょうか。
研修時間を増やす?
実習を増やす?
成果指標を変える?
定義されていません。
②「改善の余地」とは何か
「改善の余地がある」
では
どの研修か
何が問題なのか
が分かりません。
③「実践的」とは何か
「実践的な研修」
これは非常に危険な言葉です。
例えば
ロールプレイ
OJT
顧客提案演習
どれを指すのでしょうか。
④「やった気になる」
これは感想です。
感想ではなく
どの能力が
どの研修で
どの程度伸びたのか
を議論する必要があります。
⑤「効果的」
「効果的な研修」
効果とは
売上
営業成績
提案力
どの指標でしょうか。
⑥「バランスを考える」
これは
具体的なアクションではありません。
⑦後追い発言
「そうですね」
だけでは議論は進みません。
⑧原因の仮定
「営業力が弱い」
原因は
商品
価格
市場
かもしれません。
⑨結論がない
最後に
「次回また会議」
これでは
今日の会議は成果ゼロです。
💡この会議の、何が問題なのでしょう?
会議そのものが悪いのではありません。
問題は、参加者が話した内容を、
「それは問題なのか?」
「原因なのか?」
「解決策なのか?」
整理しないまま議論が進んでしまうことです。
さらに、問題そのものが曖昧なら、
参加者それぞれが違う問題を頭に浮かべながら話している
可能性があります。
💡CPSなら、ここで止めます
私はCPSでは、問題が曖昧なら先へ進みません。
例えば、
「情報共有が悪い」
と言われたら、そのままふせんには書きません。
「誰と誰の情報共有ですか?」
「何の情報ですか?」
「本来いつ届くべき情報が、実際にはいつ届いていますか?」
「そのために何が起きていますか?」
と聞きます。
そして、
後からそのふせんを読んでも、何が起きていたのか分かる
ところまで具体化します。
💡悪い例を見ると、CPSの意味が分かる
CPSのルールだけ読んでも、
「なぜ、そこまで問題の書き方にこだわるのか?」
分かりにくいかもしれません。
しかし、この【とある会議】を見ると分かります。
最初の「問題」が曖昧なら、その後どれだけ熱心に原因や解決策を議論しても、議論の土台そのものが揺れています。
だから私は、
問題 → 原因 → 根原因 → 解決策 → 活動計画
を順番に進めます。
⭐CPSそのものを知りたい方へ
この記事は「悪い会議の具体例」に絞りました。
CPSとは何か、どのように進めるのか、実際の動画も含めて全体像を知りたい方は、Core記事をご覧ください。
👉 CPS0052「CPSとは?」
💡この記事の1ポイント
会議で意見がたくさん出たからといって、
問題が正しく把握できたとは限りません。
まず、
「何が悪い現象なのか?」
を、参加者全員が同じように理解できる言葉にする。
そこから原因分析を始める。
これが、CPSで問題解決を始める重要な出発点です。
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