どうして私は最終形態から作ろうとするのか。
何か面白そうなことを見つけると、
頭の中ではすぐに完成形ができあがる。
こんな感じにしたい。
あれも入れたい。
これもできたら面白い。
考えている時間は楽しい。
むしろ、その時間が一番楽しいかもしれない。
問題はその後だ。
いざ作り始めると、
どうしても全部盛りにしたくなる。
せっかく作るなら。
どうせなら。
ここもこだわりたい。
あれも追加したい。
そうやって気づけば、
最初の予定よりずっと大きなものになっている。
そして疲れる。
だんだん楽しくなくなる。
最後は途中でやめてしまう。
この流れを何度も繰り返してきた。
だから今回は少しだけやり方を変えてみた。
まずは一個作る。
それも、ほどほどでいい。
完璧じゃなくていい。
後から足せばいい。
実際にやってみると、
やっぱり少し物足りない。
本当はもっとやりたい。
もっとこだわりたい。
でもそこで止めた。
そして完成にした。
それでも十分くたびれた。
どうやら私には、
これくらいがちょうどいいらしい。
思えば、
世の中で言われる王道というものは、
だいたいこういう形をしている。
まずは作る。
小さく始める。
あとで育てる。
昔は、
そんなの面白くないと思っていた。
でも今は少しわかる。
王道が王道なのには、
ちゃんと理由があるらしい。
少し悔しいけれど。
