医学生のための心電図の読み方|国試で迷わない「8ステップ読影ルーティン」
心電図の問題を見る。
ギザギザした波形が12誘導並んでいる。
問題文には、
「突然の動悸を自覚した」
「意識消失を繰り返している」
「胸痛が出現した」
などと書いてある。
そして、
「心電図を以下に示す。」
ここまではいい。
問題はそのあとです。
画像を見ても、
「……どこから見ればいいんだ?」
となる。
P波?
QRS?
ST?
心拍数?
とりあえず特徴的なところを探しているうちに、
「なんとなく心房細動っぽい」
「STが上がってる気がする」
くらいの感覚で選択肢を見る。
心電図が苦手なときは、こんな解き方になりやすいと思います。
でも国試で出る心電図は、循環器専門医レベルの複雑な判読を要求されているわけではありません。
むしろ重要なのは、
毎回同じ順番で確認して、頻出パターンを見抜くこと。
そこでこの記事では、
心電図を見たときに、
「何から見ればいい?」
と迷わないための、
国試用8ステップ読影ルーティン
をまとめます。
さらに後半では、
心房細動
心房粗動
発作性上室性頻拍
房室ブロック
WPW症候群
心室頻拍
Brugada症候群
急性心筋梗塞
高K血症
QT延長
など、
国試で最低限見抜きたい心電図パターン
もまとめます。
目標は、
心電図が出た瞬間に、
「とりあえずこの順番で見ればいい」
という型を持つことです。
このnoteが向いていない人
先に書いておきます。
このnoteは、
心電図検定上級レベルを目指している
electrophysiologyまで本格的に勉強したい
複雑な頻拍の機序を詳細に解析したい
という人には基本的すぎると思います。
逆に、
心電図を見ると何から確認すればいいか分からない
国試の不整脈問題が苦手
AFとPSVTくらいは確実に区別したい
房室ブロックがごちゃごちゃになる
ST上昇から責任冠動脈を答えられない
電解質異常の心電図所見を整理したい
実習で「この心電図どう?」と聞かれるのが怖い
という医学生向けです。
心電図は「病名当て」から始めない
最初に一番伝えたいことです。
心電図を見た瞬間に、
「これは何の病気だ?」
と考えない方が読みやすいです。
先に、
心電図上で何が起きているか
を確認する。
そのあと病名にします。
見る順番はこれです。
心電図8ステップ
① Rate
心拍数
↓
② Rhythm
規則的か
↓
③ P
P波はあるか
↓
④ PQ
PとQRSの関係はどうか
↓
⑤ QRS
幅・形・電気軸
↓
⑥ ST
上がっているか、下がっているか
↓
⑦ T
T波はどうか
↓
⑧ QT
QTは延長していないか
この8つ。
Rate → Rhythm → P → PQ → QRS → ST → T → QT
です。
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ここから実際に一つずつ見ていきます。
STEP1 Rate|まず心拍数を見る
最初に、
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