Palette Parade(パレパレ)新曲『ネイビーレゾナンス』インプレッション
まず初見の感想は「音が気持ちいい」。この疾走感あふれるロックサウンドはthe peggiesの北澤ゆうほさんの手によるもので、これまでになかったパレパレの新たな一面を見ることができる。

また、北澤さんは今年5月にデビューした直系の後輩グループ「HzMe」のデビュー曲『First Hertz』も手掛けている。同時期にパレパレにも楽曲提供されたことには正直驚いたが、セオリー的にはタブーなところを攻めつつも、あえて両者を否応なしに意識させるプロデュースの妙を感じる部分でもある。
本曲は、グループの歌の柱である比嘉ゆめの、葵うた、中野小陽の3名がAメロを歌い継ぎながらスタートする鉄板の構成。どんな楽曲にも溶け込んでいく比嘉ゆめのの声、いつもとは違う曲調であっても自らの色に染め上げていく葵うたのカリスマ、そして調和を図りながらも芯のある中野小陽の歌唱は、本曲でも健在だ。
Bメロでは2期生の山﨑悠楓が登場。MV全編を通して見せる彼女の瞳の奥に強い意志を宿す表情は先行のティザー映像でも使用されており、歌声の魅力と共にこの楽曲の世界への憧憬を強く抱かせる。
1番サビ前のフレーズを歌う白川千尋は、2番のサビも担当。ラストにおいて本曲のハイライトとなる「どんな空でもこの夜を愛したいんだ」というフレーズを歌い上げる姿は夜空をかける真っ白な光のよう。パレパレの象徴でもある彼女の成長とリンクして、歌の物語を色鮮やかに描いている。
さらに、2番のAメロは2期生のみで歌い継がれるという、これまでになかった構成になっている。夏目志穂と髙橋來都葉の歌唱面での進化があってこそ、本曲の新たな扉が開かれたのだろう。
伝えたいメッセージを真っすぐに届けるこの王道の楽曲は、勝負の夏に風雲急を告げる“運命の一曲”となることを予感させる至高のナンバーだ。
ここからは余談となるが、本曲が東京で初披露された際には音響トラブルが発生した。すぐに復旧したものの、完全な姿を披露できなかった悔しさから、ライブ後にメンバー全員が楽屋で泣き崩れたという。ライブを一期一会の機会ととらえ、全身全霊で臨む彼女たちらしいエピソードだ。
人と人の感情がぶつかる中でしか生まれない熱さが、彼女たちのライブにはある。そんな彼女たちの生き様が詰まった本曲は、現代のアイドルシーンに「ライブとは何か」を改めて突きつけてくれそうだ。
今年もまた、Palette Paradeの夏がやってくる。

■Palette Parade / ネイビーレゾナンス(Music Video)
