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まけほーだけど、野球を好きで良かったと思った

 今シーズン最後の現地観戦は、今シーズン初の現地まけほーになった。
 2025年9月17日 楽天モバイルパーク宮城での対イーグルス戦。

ビジター応援席にて全力応援
選手紹介ボードになにやら表示が
カップヌードルナイターでした
先着1万名様にカップヌードルが配られたそうですが、仕事終わりの駆け込み観戦ゆえに配布終了しておりました
今回のスタジアムグルメは『100時間カレー×レモンサワー AND GO』さんの
「蔵王ミルクのカニクリームコロッケカレー」
カレーも美味しかったしコロッケ最高!めちゃ美味!



 ファイターズの先発は、エース・伊藤大海投手。
 対するイーグルスの先発は、内星龍投手。大海と同じく、プロ5年目。
 初回の内投手のピッチングが素晴らしくて、これは投手戦になると思ったら、2回にファイターズが先制。
 清宮幸太郎選手と田宮裕涼選手の連続ヒットからの水野達稀選手のタイムリー。
 0-1。
 この時点では、正直、このまま勝てるんじゃないかと思った。その裏の大海のピッチングもキレッキレだったし。


 でも、まさか3回にノーヒットで1点取られて同点にされるとは。
 そして、4回のあのアクシデント。

 「大海、当たった?」
 「何?怪我?」
 「足首?」

 スマホで状況を確認し、ざわめく応援席。
 こういう時、ビジターはつらい。
 治療のため大海がベンチに下がっている間も、大海コール。
 祈り続けた数分間。
 

 この負傷治療の後、大海はマウンドに戻ってきてくれたものの、この回ヒットを打たれて1失点。
 けれど、これ以降は無失点のまま7回までを投げ切ってくれた。
 怪我の詳細は、今日になっても伝わってこない。
 心配だ。
 でも大海なら、きっとどんな状況であれ、ドクターストップでもかけられない限りは今シーズン最後まで投げ続けるんだろう。
 こういうのを、ありがたい、って言っちゃいけないのかもしれない。
 でも、やっぱり、ありがとうとしか言えない。
 エースだ。申し訳ないくらい、最高のエースだ。

 1点ビハインドのまま試合が進んだものの、8回、待ちに待ったレイエスのホームランが飛び出して、試合は振り出しに。
 レイエスの打球が入った瞬間、悲鳴のような大歓声。もちろん、私も。
 その裏の上原健太投手の三者凡退パーフェクトピッチングに興奮。
 イニングまたぎで9回と10回を連続で三者凡退に抑えた金村尚真投手の絶好調っぷりに感動。

 でも、イーグルス投手陣も、絶好調。
 そして、最後は、こんな日もある。
 黒川くん上手かった。ボイドさん凄い。
 結果、まけほー。


 この試合が、今シーズンの楽天モバイルパーク宮城でのファイターズ最終戦。
 試合終了後は選手たち全員が一列に並んで挨拶する姿があった。
 まずは、三塁側スタンドのイーグルス応援席へ向かって。
 そして、一塁側スタンドのファイターズ応援席へ。

勝ってたらスタンド近くまで来てくれたのかもしれないけれど、でも、最後まで見られて良かった


 現地観戦勝率十割とか言ってた今シーズン。
 その最後の最後に、まさかサヨナラでのまけほーをくらうとは。


 でも、やっぱり現地はいいな、と思った。


 もちろん、敗れたのは悔しい。
 昨日、首位のホークスさんはライオンズさんに勝利。これでホークスさんの優勝マジックはついに一桁になった。この時期のゲーム差3.5は厳しい。
 もう、「勝ちたい気持ちはどのチームも同じ」なんて甘いことを言ってちゃいけないのかもしれない。

 でも、
 それでも、
 やっぱり野球は楽しかった。
 

 選手たちの活躍を見られること。
 応援の声を直接届けられること。
 応援歌を一緒に歌うこと。
 レイエスのホームランに、見ず知らずの周囲のファンの人達と手を叩きあって一緒に喜ぶこと。
 そんなことの全てが、嬉しくて楽しかった。


 それだけじゃない。
 抜けてたら確実に長打になってた当たりをイーグルスの中島大輔選手のスーパープレーな守備に阻まれた時は、うわぁぁぁぁ~って声が出たけれど、次の瞬間にはファイターズ応援席からも中島選手への拍手が自然に沸き起こった。
 逆に、打球が足に当たって治療を受けていたファイターズの伊藤大海選手が戻ってきた時は、イーグルス側のスタンドからも大きな拍手が沸き起こった。
 野球っていいな、と思った。
 野球ファンでいて良かった。そう思った。



 延長10回、この日スタメンから外れていたイーグルスの辰己涼介選手が代打で登場した時は、近くの席にいたファイターズユニ姿の人が「やっべぇ、辰己だけはちょっと打って欲しいかも」「逆転しない程度のヒット打ってくれないかな」って話してる声が聞こえた。
 同じくファイターズユニの家族連れからは、まだ小学校に上がる前と思われるお子さんが「今日はイーグルスじゃないの?」と訊ねている光景も目にした。
 翌日の対マリーンズ戦の予告先発が発表されると、「明日、岸さんだ!」と小さく喜ぶ声も聞こえた。
 全力応援するチームはファイターズでも、ここで暮らしている人間にとって、イーグルスの存在は、日常の一部だ。


 野球を楽しむ日常があるのは、幸せなことだ。
 東日本大震災とコロナ禍を経験してきた野球ファンは、その日常が失われかけた時期があったことを知っている。



 久しぶりの、そして今シーズン最後の現地観戦。
 ネット上にあるような殺伐とした空気は、応援席にぎっしりと詰めかけたファンの間には、無かった。
 楽しかった。


 最後まで、応援することを楽しもう。
 頑張れファイターズ。



 

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