飲めるチーズバーガーとは?
『Marathon』に登場する「飲めるチーズバーガー」とは? 世界観を象徴する謎の食品を考察してみる。
『Marathon』には数多くの特徴的なアイテムや設定が登場する。
近未来的なデザインや謎めいた背景ストーリーなど、独特な世界観を持つ作品だが、その中でも妙な存在感を放っているものがある。
それが「飲めるチーズバーガー」だ。
初めて見た時、多くのプレイヤーが同じことを思ったはずだ。
「飲めるチーズバーガーって何…?」
名前だけ聞くと冗談のような食品だが、『Marathon』の世界では一般的に流通している商品として扱われている。
今回は、そんな謎の食べ物「飲めるチーズバーガー」について、その魅力を紹介したい。

まず名前からして意味が分からない。
まず、「飲めるチーズバーガー」という単語のインパクトが強すぎる。
チーズバーガーといえば、パンに肉やチーズ、野菜を挟んだ、誰もが知るファストフード。
それを「飲む」という発想がまず理解できない。
シェイク状になっているのか、ゼリー飲料のようなものなのか、完全に液体なのか。
あるいは、我々の知るチーズバーガーとは全く違うものなのか。
「吸う」ではなく「飲む」なので気体ではないのだろうか。固体であっても細かい粒状なら「飲める」という事になるのだろうか。
詳細は本当によく分からない。
しかし、その「よく分からなさ」こそが面白いポイントだとも言える。
SF作品らしい違和感
SF作品の面白さの一つに、「未来の人々の日常」を垣間見ることができる点がある。
空飛ぶ車やロボット兵器のような派手な要素ももちろん魅力的だが、本当に世界観にリアリティを与えるのは、こうした生活に密着した細かい部分だったりする。
例えば、
「未来ではこういう食品が流行っている」
「これが一般的な食事になっている」
といった設定があるだけで、その世界に暮らしている人々の姿が想像しやすくなる。
飲めるチーズバーガーはまさにそういうディティールを明確にする存在と言える。
未来の人類にとっては当たり前の食品なのかもしれない。
こちらから見れば奇妙でも、彼らからすれば「忙しい時に手軽に栄養補給できる便利な商品」程度の感覚なのだろう。

意味不明なのに妙に気になる。なんならちょっと1回くらいだったら食べてみたい、いや、飲んでみたいなとすら思う。
個人的に面白いと思うのは、「飲めるチーズバーガー」という設定が絶妙にありそうでなさそうなところにもある。
完全な架空の宇宙食でもないが、かといって現代の感覚からすると、かなり狂っている。
しかし、近年では完全栄養食やゼリー飲料、プロテインなど、「食事を効率化する」という考え方は珍しくなくなっている。
そう考えると、「数百年後にはチーズバーガーを液体化して飲んでいる人がいてもおかしくないのでは?」
という絶妙な説得力も出てくる。
もちろん、できれば普通に食べたい。
個人的にはハンバーガーは大好きなので。
だが、もし本当に発売されたら一度くらいは試してみたくなる。
そんな絶妙なラインを攻めている。
世界観を作る小道具として優秀
『Marathon』の魅力の一つは、背景ストーリーやアートデザインの完成度の高さにある。
しかし、世界観というのは大きな設定だけで成立するものではない。
こうした「よく分からない小物」があるからこそ、世界に厚みが生まれる。
飲めるチーズバーガーは、ゲーム攻略にはほとんど関係ないただの換金アイテムに過ぎない。
存在しなくてもゲーム自体は成立する。
それでも、こうした細かな遊び心があるからこそ、
「この世界には自分たちとは違う文化が存在している」
という感覚が生まれる。
SF作品における小道具の重要性を改めて感じさせてくれる存在だ。
Bungieのこういったユーモアには脱帽である。

『Marathon』の世界観は企業間の争いや、危険な環境、人類の未来など、シリアスなテーマが多い。
そういった重厚なテーマが描かれる一方で、「飲めるチーズバーガー」などの妙に脱力する設定が混ざっている。
この温度差が作品に深みをもたらしていると強く感じる。
深刻な物語の中に、少しだけ変なものが紛れ込んでいる。
それによって世界全体が堅苦しくなり過ぎず、人間味のあるものになっている。
真面目なSFでありながら、どこか遊び心を忘れていない。
そういったバランス感覚も『Marathon』らしさの一つなのかもしれない。
飲みたくはない。でも気になる。
結局のところ、「飲めるチーズバーガー」とは何なのか……?
味は美味しいのだろうか……?本当に液体なのか……?チーズバーガーらしさは残っているのか……?
現時点では謎のままだ。
ただ一つ確かなのは、名前を聞いた人間の脳裏に強烈な印象を残すこと。
そして、ゲームを遊び終わった後でも、
「あの飲めるチーズバーガーって結局何だったんだ……」
と考えてしまうこと。
数あるSF作品の中でも、「飲めるチーズバーガー」という単語を真面目に受け入れなければならない作品はそう多くない。
そう考えると、この奇妙な食品も『Marathon』の世界を構成する重要な一部なのかもしれない。
https://www.reddit.com/r/Marathon/comments/1roygfo/i_modeled_and_3d_printed_the_drinkable/?tl=ja
