タイトルから見るSpiritual Jazz
Herbie Hancock の “Actual Proof” という曲名を改めて調べた時、“実証”という意味だと知った。
その瞬間、これは単なるタイトルではなく、彼自身の信仰や精神性から出てきた言葉なのではないかと思った。
理論ではなく、体験。
言葉ではなく、状態。
思想ではなく、現象。
つまり、「それが本当に真実なら、現実に現れるはずだ」という感覚。
そしてそこから、自分にとっての Spiritual Jazz とは何なのかを改めて考えていた。
一般的に Spiritual Jazz は、
モーダル、民族楽器、長尺の即興、宇宙的なサウンドなど、ある種の“様式”として語られることが多い。
でも、自分にとってその本質はそこではない。
Spiritual Jazz の本質は、
音色やスタイルではなく、
“意識の向かう方向”なのだと思う。
自分自身を探究し、
その瞬間の心象や状態が、
編集される前に空間へ現れていく。
その波動の中で、
まだ掴めていない何か、
言葉になる前の真実へ触れようとする。
それが Spiritual Jazz なのではないかと思う。
だから、自分にとっては Wayne Shorter も Herbie Hancock も Spiritual Jazz だ。
たとえ洗練されていても、
都市的でも、
エレクトリックでも、
ファンクでも、
その音楽の意識は常に“未知”へ向かっている。
それは単なるジャンルではなく、
探究の方向そのものだ。
そしてその意味では、
今後自分がどんなスタイルの音楽をやろうとも、
意識の方向が変わらない限り、
自分の音楽は Spiritual Jazz と言えるのかもしれない。
つまり本質は、
「同じ音を守ること」ではなく、
“同じ方向を向き続けること”
だった。
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