社会人になりたての俺に伝えたい10のこと
社会人になりたての頃の俺に、10個だけ伝えられるとしたら。
たぶん、こう言う。
「仕事を頑張るのはいい。でも、会社だけを信じるな」
オレも昔はそうだった。
真面目に働けば、いつか評価される。
会社に尽くせば、給料も上がる。
上司に認められれば、人生も良くなる。
……と思っていた。
そして、気がついたら長い年月が経っていた。
会社というのは不思議な場所だ。
入社すると「仲間」になる。
でも給料日は「数字」になる。
退職すると、だいたい「お世話になりました」で終わる。
冷静に考えると、なかなかドライな世界である。
だからこそ、社会人になったばかりの自分に伝えたい。
会社で生きるな。会社を使って生きろ。
今日はそんな話をする。
1.毎年、誕生日に「今死んだら後悔すること」を3つ書け
ちょっと縁起が悪い。
誕生日にケーキを食べながら、
「今死んだら何を後悔するかな?」
と考える。
家族からしたら、
「誕生日に何の話してんの?」
である。
でも、これをやったほうがいい。
人間は「いつかやる」を無限に延期できるからだ。
旅行もそう。
読みたい本もそう。
会いたい人もそう。
やりたいこともそう。
そして「いつか」が得意な人ほど、人生の最後まで「いつか」と言っている。
だから毎年3つ書く。
そして、そのうち1つだけでいいから翌年までにやる。
人生は、ToDoリストを全部消すゲームじゃない。
後悔を1個ずつ減らすゲームだ。
2.会社に入る前に、お金と社会の仕組みを勉強しろ
俺なら、社会人になる前にこの4冊を読む。
『金持ち父さん貧乏父さん』
『闇金ウシジマくん』
『ユダヤ人大富豪の教え』
『ドラゴン桜』
ジャンルがバラバラに見える。
でも、これでいい。
むしろバラバラのほうがいい。
会社に入ると、会社のルールを教えてもらえる。
報告・連絡・相談。
評価制度。
組織のルール。
仕事の進め方。
もちろん大切だ。
ただし、一つ足りない。
「会社の外では、どうやって人生を設計するのか」
ここは誰も教えてくれない。
だから先に勉強しておく。
社会の仕組みを知らないと、ゲームのルールを知らないままゲームを始めることになる。
しかも、そのゲームには参加費まである。
知らない人から順番に取られる。
怖い話だが、これが現実だ。
3.「相手次第」のことには、期限をつけろ
これはかなり重要。
自分の努力と結果がつながっているものは、続ければいい。
貯金。
運動。
勉強。
資格。
投資。
こういうものは、自分の行動が結果に影響する。
一方で、
上司に認められる
会社に評価される
好きな人に振り向いてもらう
会社に尽くして出世する
こういうものは違う。
最後のボタンを押すのは自分じゃない。
だったら期限を決める。
「1年間やって変わらなかったら、次を考える」
これでいい。
期限のない努力は、努力というより沼になる。
しかも沼は、
「ここまで来たんだから、もう少し……」
と言わせるのがうまい。
気がつくと10年経っている。
4.給料をもらったら、最初に自分へ払え
「余ったら貯金しよう」
これは、だいたい余らない。
なぜなら、人間は財布に合わせて生活するからだ。
10万円あれば10万円使う。
20万円あれば20万円使う。
30万円あれば……
なぜか30万円使える。
人間の消費能力は、なかなか優秀である。
だから給料日に先に移す。
別口座でもいい。
積立でもいい。
とにかく、
「余ったら貯める」ではなく「先に抜く」。
お金は、残すものではない。
先に逃がすものだ。
5.貯めた金を、ずっと寝かせるな
貯金は大事。
でも、貯金だけでは資産形成は進みにくい。
俺なら、社会人になったら少額でいいから投資を始める。
最初から大金を入れる必要はない。
むしろ最初は、
「株価が1日でこんなに動くのか!」
くらいでいい。
投資を始めると、お金の見方が変わる。
企業を見る。
経済を見る。
ニュースを見る。
世界を見る。
そして何より、
「自分の労働以外からも、お金が生まれる」
という感覚を覚える。
これは大きい。
会社から給料をもらう。
それだけが収入ではない。
自分の時間を売る以外の方法もある。
これを若いうちに知っておく価値は大きい。
6.嫌な仕事を頼まれたら、「金・人・時間」で考えろ
やりたくない仕事を頼まれた。
「嫌です」
で終わらせるのも簡単。
でも、その前に3つ書いてみる。
金。
給料は増えるのか?
人。
誰と一緒に仕事ができるのか?
時間。
新しい経験やスキルが身につくのか?
この3つのどれかに○がつくなら、やってみてもいい。
全部×なら考える。
誰もやりたがらない仕事には、ときどき「不人気だからこそ拾えるもの」が落ちている。
宝探しみたいなものだ。
ただし、ゴミしか落ちていない場合もある。
そこはちゃんと見極める。
7.社内だけを見て生きるな
会社に入ると、人間関係が会社だけになる。
上司。
同僚。
後輩。
取引先。
そして飲み会。
気がつけば、世界の人口が会社員だけになる。
これは危ない。
社外に人間関係を作ったほうがいい。
同じ業界でもいい。
趣味でもいい。
勉強会でもいい。
月1回でもいい。
外の人と話す。
すると、
「えっ、その会社そんなことやってるの?」
と驚くことがある。
逆もある。
「うちだけ変だったのか……」
と気づくこともある。
比較対象がないと、異常を正常だと思ってしまう。
だから外に出ろ。
会社は世界のすべてではない。
8.毎月、自分の成果を数字で残せ
これは地味だけど、ものすごく効く。
月末に1行だけ書く。
「○○を30件処理した」
「作業時間を10時間削減した」
「売上を○万円増やした」
これだけ。
1年で12行になる。
3年なら36行。
転職するとき。
給料交渉するとき。
上司と話すとき。
この数字が武器になる。
なぜなら、
「頑張りました」には値札がつかないからだ。
会社は記憶より数字を見る。
そして悲しいことに、あなたの努力を一番覚えていないのも、あなたの会社だったりする。
だから自分で記録する。
自分の人生の経理部長は、自分だ。
9.半年以内に「給料はどうやって上がるんですか?」と聞け
これ、聞いていい。
むしろ早めに聞いたほうがいい。
「何をしたら給料が上がるんですか?」
「どういう評価基準なんですか?」
「どんな役職になれば、どれくらい変わるんですか?」
聞いてみる。
ここで、
「頑張れば上がるよ」
と言われたら要注意。
「頑張る」の単位が「気持ち」になっている会社は危ない。
評価制度が明確ならいい。
条件が数字になっているならいい。
でも、
「まあ、上司に気に入られれば……」
みたいな話になったら、ゲームのルールが隠されている。
そして、そのゲームでは審判も選手も同じ人だったりする。
そりゃ勝ちにくい。
10.人を見る時は「言葉」ではなく「行動」を見ろ
これは会社だけじゃない。
人生全般で使える。
人間は言葉なら、いくらでも言える。
「社員を大切にします」
「家族を守ります」
「お客様第一です」
「あなたを評価しています」
全部言える。
問題は、その言葉と行動が同じかだ。
「社員を大切にする」と言うなら、
福利厚生は?
教育費は?
退職金は?
給料は?
休暇は?
実際に何をしている?
行動を見る。
言葉は無料だ。
行動は嘘をつかない!
だから俺は、
「何を言ったか」より「行動」を見る。
人間の本音は、口ではなく行動に出る。
これは会社でも、人間関係でも、政治でも同じだ。
最後に
社会人になったばかりの俺に、一番伝えたいのはこれだ。
会社を人生の本体にするな。
会社は大切だ。
仕事も大切だ。
一生懸命働くことも大切だ。
でも、それはあくまで人生の一部だ。
会社に入ったら、
「この会社でどう出世するか」
だけを考えるんじゃない。
「この会社を使って、自分の人生をどう良くするか」
を考える。
給料をもらう。
スキルを身につける。
人脈を作る。
経験を積む。
お金を貯める。
投資する。
そして、会社がなくても生きていける力を少しずつ作っていく。
これが大事だと思う。
俺も昔は、
「会社に認めてもらうこと」
を人生の重要なミッションだと思っていた。
でも、今なら分かる。
会社の評価は、人生の通知表ではない。
ただの会社の評価だ。
人生には、もっと大事な採点項目がある。
「今日、笑ったか」
「会いたい人に会ったか」
「やりたいことをやったか」
「自分の時間を生きたか」
社会人になったばかりの俺へ。
仕事はちゃんとやれ。
でも、人生まで会社に丸投げするな。
それだけは覚えておけ。
人生の社長は、最後まで自分だ。
