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お前は給料を使ってる。1億円作る人は"兵士"を雇っている。

──資産形成は「貯金ゲーム」じゃない。「軍隊づくり」だった。



■ はじめに

給料日。

「今月はちょっと贅沢しよう。」

「ボーナスも入ったし、新しいiPhoneでも買うか。」

「投資?余ったら考えよう。」

そんな毎月を繰り返している人は少なくない。

投資を始めても、

資産100万円。

300万円。

500万円。

……

思ったより増えない。

SNSを開けば、

「資産3000万円達成!」

「FIREしました!」

そんな投稿ばかりが流れてくる。

気づけば、

「オレだけ置いていかれてないか?」

そんな気持ちになる。

オレも、そうだった。

毎月積み立てているのに、

景色は何も変わらない。

「本当にこれでいいのか?」

何度もそう思った。

でも今なら分かる。

あの頃のオレは、ゲームのルールを勘違いしていた。

資産形成は、

お金を貯めるゲームじゃない。

もっと面白いゲームだった。

軍隊を育てるゲームだった。


■ お金を使う人と、兵士を雇う人

給料日。

世の中の多くの人は、

まずこう考える。

「今月は何を買おう。」

旅行。

外食。

新しいスマホ。

新しい腕時計。

もちろん悪いことじゃない。

人生を楽しむお金も必要だ。

でも、1億円を築く人は、最初に考えることが違う。

彼らの頭の中にあるのは、

「今月は何人、兵士を増やせるか。」

という発想だ。

ここが、最初の1ミリの違いである。


■ オレは投資をしていたんじゃない

オレの場合は少し特殊だった。

投資を始める前に約700万円の貯金があった。

だから1000万円を超えるまで、それほど長くはかからなかった。

でも、その後1億円になるまでやっていたことは驚くほどシンプルだ。

給料日。

まず生活費を残す。

そして残りを、

アメリカ市場へ送り込む。

それだけ。

S&P500。

NASDAQ100。

オレが送り込んだお金は、

世界中の企業で働き始める。

オレが会社で働いている間も。

寝ている間も。

本を読んでいる間も。

ランニングしている間も。

兵士たちは24時間、

オレの代わりに働いてくれる。

翌月。

また兵士を送る。

その翌月も送る。

また翌月も送る。

気付けば、

何百人、

何千人もの兵士が、

世界中でオレの代わりに稼いでくれていた。

オレの仕事は、

兵士を送り続けることだけだった。


■ ファミコン世代だから続けられた

ここは少し昔話をさせてほしい。

オレはファミコン世代だ。

『ドラクエⅡ』のロンダルキア。

あれをクリアした人なら分かると思う。

今みたいなオートセーブなんてない。

「ふっかつのじゅもん」をノートに必死で書き写す時代だった。

しかも、小学生である。

「ぬ」と「め」を書き間違える。

「へ」と「ベ」を見間違える。

念のため二回メモしたのに、

二つともどこか間違っている。

そんなことは日常茶飯事だった。

そして画面には、

「じゅもんがちがいます。」

……

一時間かけてレベル上げした努力が、一瞬で消える。

昭和では、それが普通だった。

さらに悲劇は続く。

やっとレベルが上がった。

「今日はここまで!」

そう思った瞬間、

かーちゃんが掃除機をかけるために、

ファミコンのコンセントを抜く。

あるいは、

猫が本体に飛び乗り、

リセットボタンを押す。

「ウソだろ……。」

テレビの前で固まった人は、

きっとオレだけじゃない(笑)。

でも、不思議とゲームをやめようとは思わなかった。

「じゃあ、もう一回レベル上げするか。」

それが普通だった。

今思えば、

投資も同じだった。

暴落した。

また兵士を送る。

含み損になった。

また兵士を送る。

ニュースが騒ぐ。

また兵士を送る。

退屈でも、

また兵士を送る。

オレは投資が得意だったわけじゃない。

子どもの頃から、「理不尽でも続けるゲーム」に慣れていただけだった。


■ 1000万円が一番きつい理由

よく、

「1000万円までが一番大変。」

と言われる。

確かにそうだ。

でも、

本当の敵は1000万円じゃない。

成果が見えない時間だ。

ゲームでも、

レベル5からレベル6になる頃が一番退屈だ。

敵は強い。

自分は弱い。

経験値バーはほとんど動かない。

でも、

レベル50になれば、

同じ行動でも敵を簡単に倒せる。

資産形成も同じだ。

100万円では複利はほとんど感じない。

300万円でもまだ弱い。

500万円でも劇的には変わらない。

でも1000万円を超え、

さらに資産が積み上がると、

今度はお金がお金を連れてくる。

複利が本気を出し始める。

だから多くの人は、

能力が足りないのではない。

複利が働き始める前に、ゲームをやめてしまうだけなのだ。


■ 常識を1ミリずらそう

ここで一つだけ、

考え方を変えてみてほしい。

給料は、

使うためのお金ではない。

兵士を雇うための軍資金だ。

給料日は、

ショッピングの日じゃない。

徴兵の日である。

市場へ送り込まれた兵士は、

あなたの代わりに働く。

利益を持ち帰る。

さらに新しい兵士を連れて帰ってくる。

その兵士がまた働く。

これが複利だ。

数字だけ見ると退屈だ。

でも、

軍隊を育てるゲームだと思えば、

景色はまったく違って見える。


■ 今日からできる3つのこと

① 給料日に最初に払う相手を、「未来の自分」にする。

② 投資額を「いくら使ったか」ではなく、「何人の兵士を増やせたか」で考える。

③ 株価ではなく、「兵士は増えているか」を見る。


■ おわりに

オレは、

1億円を目標にしていたわけじゃない。

毎月、

兵士を送り続けていただけだった。

給料日。

生活費を残す。

残りは市場へ送る。

翌月。

また送る。

その繰り返しだった。

振り返ると、

1億円は、一度の勝負で手に入れたものじゃない。

毎月の小さな徴兵の積み重ねだった。

だからもし今、

資産100万円でも、

300万円でも、

500万円でも、

焦らなくていい。

あなたが育てているのは、

ただの預金残高じゃない。

未来のあなたの代わりに、24時間365日働き続ける軍隊だ。

その軍隊は、裏切らない。

そして、ある日気づく。

「お金を増やしていた」のではなく、

「お金が働く仕組み」を育てていたのだと。


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