【超短編】有無

世界が音をやめた。
私は両耳を刺した。
その「とき」は同時だった。

私から音が消えた。
それとも世界が音を消したのか。

なんて静かなのだろう。
息遣いも、鼓動さえ聞こえない。
静寂の音すらも。


私は私を手に入れた。

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