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蔚蔚と

暫く前に家に住み着いてから何度も、何度も、ゆったり寛いでいる私の目の前にわざわざ現れては驚かせてくるハエトリグモが、台所で水につけた茶碗に浮いて死んでいるのを見た。きもちわるかった。人間を舐めているのか危機管理能力が欠如しているのか、これが私の眼前に現れる度に、私は妙に苛立って、何度も殺そうかと悩んだが、しかし益虫だからと放っておいてやったのに。この鈍臭いクモがひとりで勝手に溺れ死んでいるのを見ると、私が殺そうが殺すまいが、生存するための能力が欠陥した個体だったんだなと本当に哀れに思えた。多分優秀なクモは茶碗で溺死しないだろう。私は嫌悪感を抱きながら、そのまま水に流した。
雨が止まない。楽しみにしていた夏っぽい予定はおじゃんになり、私がバイトやら用事やらで出かける度に嫌がらせのように強く降ってきて、頭がずっと痛い。雨が嫌いだ。夏に降る雨が嫌いだった。別に生活に支障をきたすほどの偏頭痛持ちとかじゃないのに、雨が降っていると起き上がるのが何故かしんどくて眠りこけてしまったり、ぼーっとしてやる気が出なかったりする。雨が降ったごときで何も出来ない自分が過ごした自堕落な時間が、浮き彫りになって、後悔して、沈んでしまう。
雨が降って、草木が生い茂る。百日紅の花は散っていく。私は秋を待って、その先の冬を夢見る。冷たくて、透明に刺すような陽光の世界に、早く私を連れて行って欲しい。あの季節だけが私の救いだから。冬季うつなんて言葉信じられないんだよな、私は冬の遠い遠い太陽の光を、飽きるまでめいいっぱい浴びているのが好き。春と夏のきいろい太陽よりも冬の白い光が好き。冬生まれだからかな?寒いのは平気。(あくまで関西だから、冬でも晴れてるだけで、東北の本気の冬への耐性は無いと思うけど)
最近は、歩く時にスマホを見ないはもちろんのことながら、なるべく音楽をかけないようにしている。意識的にでも、デジタルデトックスはやった方がいい。脳に自然の情報だけをあたえる時間は私の心を確かに癒し、肉体的な体力も温存させると思っている。音楽、好きだから寂しいけど、その淋しさもいいと思っている。

ちいかわの映画見てきた❕島二郎を貰えたよ、見てー

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