【カナダワーホリ】#9 多国籍職場は小さな世界
いよいよ私が1年勤めたレストランの話。
勿論1年も勤めていたので、度重なる人の入れ替わりをこの目でずっと見守ってきた内の1人でもある。
短期間雇用の人達も含めると、私が過去に一緒に働いた職場の国籍は以下の通り。
・トルコ人
・メキシコ人
・ベネズエラ人
・コロンビア人
・日本人
・ベトナム人
・ネパール人
・アイルランド人
・カナダ人
・フランス人
・イラン人(オーナー)
これだけの人種が1つのレストランで英語を使いながら仕事をしていたのだから純粋に凄いと思う。
最初こそキッチンで働きながらゆくゆくはサーバーになるという予定だったので、サーバーの人が隙間時間でトレーニングを行ってくれていた。
ただ私をキッチンから手放したくないオーナーことキッチンのボスはそれを快く思わなかったらしい。
私がホールでトレーニングを受けていると、何かと理由をつけて私をキッチンに呼び戻す。それに腹を立てるサーバー。攻防戦。
結果的に私は8割キッチン業務で、祝日などの忙しい日や、サーバー陣がお休みの日にだけイレギュラーでホールに出るマルチタレント枠になった。
何も悪いことばかりじゃない。
そもそも私の目的はチップじゃなく異文化交流。
暇な時はサーバー1人のワンオペでまかなえるぐらいには小さいレストランだったため、お客さんが入らない日や暇な時に限っては英語を使う機会はキッチン内の方が圧倒的に多かった。
加えて、イラン料理を作れるように。
これはなかなか話のネタになる。
ワーホリでバイトと聞くや否や「ジャパレス?」と聞いてくる人達を「いや、ケバブ焼いてました」の一言で黙らせることができる。
※ちなみにイランのケバブはクビデといいます
イランの祝日の時なんて何本クビデを焼いたことか。トロントってこんなにイラン人いるんだ、と驚いたりもした。
さらに、テレビの報道や既有知識として、イランの女性は社会的に抑圧されている印象が強かったが、トロントにいるイラン人女性は常日頃から男を拳でねじ伏せていそうなほど気が強かった。抑圧の反動だろうか。
一度、私と日本人姉さんのサーバー2人体制の時に入ってきたイラン人夫妻にいたっては、私たちの顔を見るなり「ここはイラン料理のレストランだよな?なんでアジア人が?」と問題発言をかましてきたことがある。
そのあとはオーナーを呼びつけて、「イラン料理のレストランならイラン人を雇って、イラン人がまるで母国に帰ってきたような気持ちになるお店作りをするべきだ」とクレームを入れていた。
人種のモザイクと呼ばれるトロントを生活の地に選んでおきながらそんな発言ができる横柄さに2人して笑いが止まらなかった。オーナーも笑ってた。
長いようで短かった1年。
色々な人と出会い、衝突もあれば学ぶことも多く、ここでの経験は私に人間としての厚みをさらに与えてくれた気がする。
個性豊かで我の強い人たちとのあの日々は、私の人生において今もこれからも色濃く残り続けるだろう。
次の記事ではそんな我の強い人たちについて書いていこうと思います。

オーナーのジャム試食会が緊急開催された2月。
