空の守護聖獣たち
外へ出ると、青空が広がっていました。薄っすらとぼやけたような、不透明な空ですが、雲に覆われていない空は久しぶりです。朝の、慎ましやかなグラデーションが始まっていました。宇宙の色が薄まっていく淡い青と、地平線を染める淡い曙。間を繋ぐのは、薄っすらと浮かぶ菫色の、吹いたら消えてしまいそうな、煙みたいな雲。色鮮やかな朝の時間です。
それから少しすると、生まれたての綿のような、ふよふよした塊が、たくさん並んで流れていきます。どうやら空は、風が強いみたいです。どんどん流れて、どんどん模様が変わります。
一日中、気持ちのいい青空が続きました。その中を白い綿雲が浮かんでいきます。夏の初めみたいな綿雲です。
夕方の空は、高いところに、様々な雲が大きく広がりを見せました。空鼠色の水分をたくさん含んでいるようなもくもくした雲や、規則的に波打った真っ白な鱗雲、どこまでも爽やかに真っ直ぐ飛んでいく飛行機雲、煙の集まりみたいなしゅわしゅわした雲、絹の反物のようななめらかな雲。それらは、名前もわからない、空の大きな守護聖獣たち。気の向くままの方を向き、気の向くままに絡み合って、気の向くままに青空を泳いでいます。

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