2026年4月|挑戦は、準備から始まる。
農業会議を終え、第二章が始まりました。
あの会議では、
去年の挑戦が思っていた以上に興味を持ってもらえていたと感じました。
一年目は、
「挑戦したいけれど、一歩踏み出せない。」
そんな人の背中を少し押せる挑戦になればと思っていました。
でも、一年やりきった今、
新しく見えてきたことがあります。
果たして、自信を持って誰にでも勧めることができるのか?
ということでした。
初年度をやりきったからこそ見えた現実です。
知識や経験のない現実ーー
農機を持たずに挑戦する現実ーー
「耕さない人が耕す挑戦」
この現実は、それぞれに課題もあり覚悟も必要になります。
スマート農業や委託型農業は、大きな力になります。
新規就農者の敷居を低くする。
農家さんの作業負担を軽減し、効率化する。
これらは、経験から間違いないと言えます。
でも、
毎日のように田んぼへ行き、
小さな変化を見続け、
迷いながら判断してきたからこそ、
初収穫を迎えられた。
それもまた事実でした。
「それでも第二章を始めようと思えた理由」
正直、少し立ち止まっていました。
そんな時に参加した農業会議。
そこで地域の方から声を掛けてもらい、
興味を持った前向きな意見をくださいました。
「ああ、頑張った意味はあったんだ。」
そう思えた瞬間でした。
だから今年は、
去年と同じことを繰り返す一年ではなく、
経験を活かす一年
にしようと決めました。
「4月は、準備の一か月」
4月2日。
久しぶりに田んぼへ向かいました。
目の前に広がっていたのは、
一面の雑草。

左:通年田 / 右:元休耕田
しかも、
元休耕田と通年田では、
生えている草まで違いました。
「やっぱり、こうなるのね。」と思いながら、
その様子を発信すると、
耕起から始める予定だった作業も見直され、
まずは除草剤散布から始めることになりました。
現場を見て、
判断が変わる。
農業は、その繰り返しなんだと思いました。
AIシステムによって圃場管理をしてもらいますが、
私の感覚では、その本領発揮はドローンによる直播をしてからではないかと思っています。
生産者も現地を確認し、委託先に情報を伝える。
それによって、
AIシステムと照らし合わせ、時期を逃さず的確な作業に移る。
委託先との連携。
それが必要不可欠だとーー
「去年とは違う準備」
去年は、
二枚の田んぼをできる限り同じ条件で進めました。
休耕田を甦らせるという挑戦もしていたので、
比較するためでした。
でも今年は違います。
去年の経験から分かったことがあります。
それぞれの田んぼ、
特に休耕田と通年田や
地域特有の条件などにより、同じようには育ちません。
だから今年は、
それぞれの田んぼに合わせた進め方をすることにしました。
そのために、
止水板を新しく準備し、
畦の管理も自分で行うことを決め、
草刈り、
畦塗り、
水路の掃除。など。

スマートな作業ではありません。
でも、
地域の人たちと気持ちよく付き合っていくことも大事。
そして、
この時期の準備が、今季の稲作を支える土台になる。
そんなことを少しずつ実感し始めていました。
「除草剤散布から始めて気づいたこと」
特に10年休んでいた休耕田側の去年は、
4月に行った耕起から1ヶ月後には、元通りになってしまうほどの雑草の勢い。
今年は、耕起前に除草剤散布を行いました。
雑草が変色していく様子を見ながら、
除草剤の効果をじっくり感じることができました。
「こんなに変わるんだ。」
去年の雑草復活に対する不安もなくなり、
耕起作業を待つことができました。

「畦管理に挑戦」
どの委託作業についてもそうですが、
作業日程は、委託業者の作業可能日になります。
高額農機を持たない挑戦なので、
作業日は委託先に委ねます。
そんな中、
今年から畦の除草作業は地主さんから私に移りました。
田んぼ作業をするうえで、畦の雑草は作業の妨げになると感じていました。
でも、
伸びてきたからといってタイミングよく刈ってくれるわけではなく、
不便でも待つしかなかったんです。
畦の草が伸びると困るのは、
畦が分かりづらくなる。
蛇などが怖い。
そして何より、畦からの水漏れに気づきにくくなり、対処も遅れてしまうことです。
今年から、畦の管理もやって欲しいとの連絡を受け、
委託もするけど、自分でもやろうと思いました。
適宜に対応できるからです。
刈り払い機の購入を決め、ホームセンターに足を運びましたが、
意外といいお値段。
どうしようか迷っていると、
妹家族が使ってないからと譲ってくれました。
経年劣化で修復が必要だった箇所は、
草刈りを委託している青野さんが修理をしてくれ、使用可能になりました。
何かに挑戦しようとすると、必ず助けてくれる人がいる。
それは、去年の挑戦から感じていることです。
4月を振り返って
4月は、
大きく動いた一か月ではありません。
でも、
考え方は大きく変わりました。
スマート農業。
AI。
委託。
どれも心強い存在です。
でも、日々の田んぼを見て、
「今日はどうするか。」
を決めるのは、やっぱり自分。
今年は、
その役割をしっかり果たせる生産者になりたい。
自然を相手にしている。
その年によって、起こり得る問題も変わるだろう。
去年うまくいった方法が、
今年も正しいとは限らない。
だから、答えを出すのを急がない。
生産者として、
どう向き合い、
どう行動するか。
それを記録していこう。
そう思えた1ヶ月でした。
今月の出来事は、「とらこの田んぼ新聞」にもまとめています。

📖 4月号の田んぼ新聞(Instagram)はこちら
▶︎ https://www.instagram.com/p/DYtTIo8CaiF/
🎥 4月のショート動画まとめはこちら
▶︎ https://youtube.com/playlist?list=PLdgRRxk3UyiM&si=xO3f2CJuUv171fNu
今年は、
結果だけではなく、
その時、何を見て、何を考え、どう判断したのか。
そんな部分も、一緒に残していきます。
また、次の記録で。
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