映画『かくかくしかじか』徹底感想!原作ファン夫婦の正直レビュー!創作に関わる人全てに見て欲しい名作!原作との違いは?
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映画『かくかくしかじか』を観て──創作の原点に触れる夜
静かな夜のリビングで、私たちは夫婦で映画『かくかくしかじか』を観たあとの余韻に包まれていました。
この映画には、創作することの喜びと苦しみ、そして人と人との間にある「伝える」という営みの本質が、静かに、しかし確かに描かれていたと思います。
少しだけ日常から浮き上がるような映画体験
映画を観終えたのは、土曜の朝。
館内を出たあとの肌寒さと、どこか現実から離れたような感覚がずっと残っていて。
気がつけば、そのまま家に帰って、温かい飲み物を片手に映画の話をし始めていました。
「うわー、あのシーン、しみたね」
「やばかったね……あれはズルいよ」
大げさではない、でも確実に心に触れてくる場面の連続。
それはきっと、私たちの中にある「昔、誰かに怒られた記憶」とか、「ちゃんと伝えられなかった気持ち」とか、そういうものをそっと撫でてくるからかもしれません。
東村アキコさんが描く“創作の原点”
原作は、漫画家・東村アキコさんの自伝的エッセイ『かくかくしかじか』。
美大受験時代の実話をベースにした物語で、彼女にとっての「恩師」である日高先生との関係が軸になります。
映画でも、その日高先生のキャラクターは強烈でした。
大声で怒鳴る、理不尽、でもどこまでも真っ直ぐで、深い愛を持った人。
演じるのは大泉洋さん。まさに“先生そのもの”という熱演で、コミカルさと怖さ、そして愛おしさが絶妙なバランスで描かれていました。
そして主人公・明子役の永野芽郁さん。
ただの“いい子”ではない、どこかモヤモヤした感情を抱えながら成長していく様が、とてもリアルで、まるで自分自身の10代を覗き込むようでした。
教わること、叱られること、そして感謝できること
私たちが何かを“学ぶ”とき、それはいつも心地よいことばかりではありません。
理不尽に思えた言葉、泣いた帰り道、反抗したい気持ち。
でも、後から振り返ってみると、その厳しさこそが、ちゃんと見てくれていた証だったんだと気づくことがあります。
『かくかくしかじか』は、そんな“過去の恩師”や“伝えそびれた感謝”を思い出させてくれる映画でした。
たまには、余韻を語るだけの夜があってもいい
SLOWTUNEでは、映画や音楽、ファッション、日々の出来事などを夫婦で語っています。
今回のように、特に大きな分析をするでもなく、ただ「良かったね」と語り合う夜があってもいい。
そんな気持ちでマイクを回した収録でした。
「観て良かったね」
「……うん、観て良かった」
その一言があれば、それだけで十分。
そう思わせてくれる映画でした。
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