【architect】如何に引くか
昨日『建築と金』について書いた
ひとつ大切なことを付け加えておきたいことがあって今日は続きを書こうと思う
昨日の記事で言い忘れたことがある
『金があれば夢が叶う訳ではない』
ということ
逆に言えば
『金がなくても夢を叶えることは出来る』
極端な話を持ち込むのはご遠慮願いたい。
予算が全くないのに建築を建てるというのは不可能な話である。
最低限の品質をクリアできる建築費用を確保できることが大前提ではある。
ただ贅沢を削ぎ落した建築に求められる最低限の要素だけを残した建築は美しい。これは事実である。
あれもこれも欲しいものを付け加えていったような建築は悪くいってしまえばメタボのオジサンだ。
一方建築の本質だけを残して余計なものを削ぎ落した建築は美しい体型である。
建築に求める『夢』というのは人それぞれである。
私が考える建築の『夢』というのは余計なものを全て削ぎ落した建築である。
これはあくまで個人的な意見なので共感を求めて書いている訳ではない。
古い日本家屋に人が感動すら覚えるのは、建築の要素が極限まで削ぎ落されているからであると思っている。無駄な要素が何もない建築に人は魅了されると私は思う。
一方、現代社会においてこういった、極限まで削ぎ落された建築をつくることは逆に困難だ。人々の欲の平均値が上がってしまっているからである。
『如何に足すか』
これが現代建築のつくり方である。
しかし私は、
『如何に引くか』
この方向に向かいたい。
これが私が思う現代建築の課題であるであると共に私のビジョンでもある。
smalldesignと名乗っているのもここに由来している。
コムズカシイことを並べてしまった。
そんなことを考えながら建築と向き合っている私である。
ではまた。
