幸せの千里香 : そのかおり、かおりの裏にある物語
制作うらばなし:幸せの千里香(せんりこう)
秋の空気が少しひんやりしてきて、街のあちこちから金木犀の香りが漂う季節。
そんなある日、ふとした香りが心の奥の記憶をやさしく呼び起こすような感覚がありました。
──この香りをテーマに、ひとつの恋の物語を描いてみたい。
そうして生まれたのが、この「幸せの千里香(せんりこう)」です。
きっかけは、香りと笑顔の記憶
歌の主人公は高校生の女の子。
放課後の並木道で、犬を散歩させている男の子と出会います。
彼が見せた、飼い犬に向ける無邪気な笑顔――その瞬間に胸の奥で何かが弾ける。
風に混じる金木犀の香りと、その笑顔の記憶が、やがて恋のシンボルになっていきます。
数年後、二人は大人になって結婚し、
同じ香りを感じるたびに“あの頃の風”が今もふたりを包む。
そんな 時間を越える恋の香り を描いた物語です。
タイトルに込めた意味:「千里香(せんりこう)」
“千里香”とは、金木犀の別名です。
その名の通り、「千里先まで香りが届く」と言われるほど、
遠くまで運ばれていく芳香を持つ花。
歌の中では「千里香」を“香りそのもの”として扱い、
風に乗って届く想いや記憶の象徴にしました。
一方でラストの「幸せの金木犀」では、
その香りを生み出す“木=ふたりの愛の根”を表現しています。
つまり、“香りが想いを運び、木が愛を支える”という二重の意味を持っています。
サウンドと世界観
曲はアップテンポで、軽やかなポップス調。
でもどこか切なさを含むメロディに、秋風のような余韻を残しています。
アコースティックギターとピアノを中心に、
金木犀の花びらが風に舞うような透明感のあるサウンドを目指しました。
歌声は高校生の女の子らしい真っ直ぐさと、
“香りを感じるたびに蘇る恋の記憶”という儚さをあわせ持つように。
聴き終えたあと、ふと風の匂いを探したくなる――そんな一曲に仕上がりました。
聴いてくださる方へ
この歌は、「香りが記憶を運ぶ」ことへの小さなラブレターです。
大切な誰かと歩いた道、ふとした香り、秋の風。
そのひとつひとつが、時間を越えて心に残るものだと思います。
あなたの中にも、“千里香”のように漂う想いがありますように。
そして、それが「幸せの金木犀」として咲き続けますように。
歌詞
放課後の風が 髪をほどいていく
夕映えに染まる 並木道の影
香りのなかを歩く 君の横顔
胸の奥で 何かがはじけた
ひとひらの香りが 空へ舞いあがる
心ごと 君へ流れていく
千里の風に乗って 届く想いは
今もどこかで君に触れる
あの秋の日の帰り道 光るオレンジ
遠くまでも 幸せの千里香
秋色の空に 雲がゆっくりほどけてく
放るボールのように 時は転がる
すすきの野を渡る ひとすじの風が
淡い香りを運び 君を思い出す
時間の波に 流されても
あの日の心は消えないまま
千里の風に乗って 胸を包むよ
君の声がまた聴こえる
恋のはじまりを告げていた 甘いひとしずく
世界中に 幸せの千里香
窓を開けた朝 香りがよぎるたび
あなたが「また咲いたね」と笑う
はぜかけの屋根を抜ける風が
ふたりの時間を やさしく結ぶ
千里の風に乗って 未来をつなぐ
あの笑顔が道しるべ
出会えた奇跡を抱きしめて 今日も誓うの
永遠に咲け 幸せの金木犀(千里香)
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました!
おまけ

稲刈りの時の草のにおいが好きで、はざかけをみると「秋になったんだな~」と実感します。

いいなと思ったら応援しよう!
いつも応援ありがとうございます🐇お預かりしたチップは創作活動に活用させていただき、余剰分は募金させていただいています。