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そのオススメ、本音ですか? — 『ステマ規制』で変わったルールと、AIが大量生産する偽りの口コミ


皆さん、こんにちは。Social Pentagon マーケ部(仮)です。

私たちは、社会に潜む見過ごされがちな課題を「ビジネスの力」で解決しようと取り組んでいる、ソーシャルビジネスのスタートアップです。



皆さんは、SNSや動画サイトを見ていて、 「大好きなインフルエンサーがオススメしているから、買ってみようかな」 「ランキングサイトで1位だから、これにしよう」 と、商品を選んだことはありませんか?

もし、その熱烈なオススメやランキングが、企業からお金をもらっているのに、それを隠して行われている「広告」だとしたら…どう思いますか?
「裏切られた」「騙された」と感じますよね。

これが、「ステルスマーケティング(通称:ステマ)」です。
今回は、法律で禁止されたはずのステマの現状と、AIの進化によって生まれつつある新たな闇についてお話しします。


2. 名言の引用:「消費者」を侮るな


名言の引用:(広告の父 デイヴィッド・オグルヴィの言葉より)


「消費者はバカではない。あなたの妻なのだ」 (The consumer isn't a moron; she is your wife.)


「消費者は簡単に騙せる」と高をくくって、広告であることを隠す(=ステマをする)。それは、自分の家族を欺くのと同じくらい、不誠実で愚かな行為だという戒めです。




3. 【基礎】そもそも「ステマ」とは? —— それは広告版のダークパターン


「ステルスマーケティング」とは、英語の「Stealth(こっそり隠れる)」が語源です。具体的には、「広告(プロモーション)であるにもかかわらず、広告であることを隠して、あたかも個人の感想や中立的な評価であるかのように装う行為」を指します。

これは、私たちがこの連載で追及してきた「ダークパターン」の広告版と言い換えることもできます。


  • UIのダークパターンは、デザインで「解約ボタン」などを隠し、操作を誘導します。

  • ステマは、文脈で「広告」という事実を隠し、信用を誘導します。


どちらも、消費者の目をごまかし、「合理的な判断」を妨害するという点で、根っこは同じ「不誠実な行為」なのです。
この「信じる心」を悪用する点が、社会的に許されない理由です。


4. 【規制】2023年10月、ついに「違法」に


日本は長らく「ステマ天国」と言われるほど規制が遅れていましたが、ついに動きました。2023年10月1日から、景品表示法により、ステマは明確に「違法(不当表示)」となりました。


  • ルールはシンプルです
    企業から依頼を受けて投稿する場合は、必ず「#PR」「#広告」「#プロモーション」といった表示を、消費者が一目で分かる場所に入れなければなりません。

  • 違反したら?
    広告主である企業に対し、措置命令(再発防止など)が出されます。
    ※インフルエンサー個人は処分の対象外ですが、社会的信用を失います。


これにより、SNS上には「#PR」のタグが溢れるようになりました。
「なんだ、これで解決したじゃないか」…そう思われるかもしれません。


5. 【最新状況】AIが作り出す見抜けないステマ


しかし、現実はそう甘くありません。規制逃れの手口は巧妙化し、さらに「生成AI(ChatGPT、Geminiなど)」の進化が、事態をより深刻にさせています。


①「大量生産」される偽の口コミ
これまで、サクラ(偽客)を雇って口コミを書かせるにはコストがかかりました。しかし今、悪質な業者はAIにこう指示します。

  • 「30代主婦の口調で、この化粧品を絶賛するレビューを100通り書いて」

  • 「少しだけ不満点も混ぜて、リアリティを出して」


AIは、疲れを知らず、24時間365日、人間味のある(ように見える)「偽の口コミ」を無限に生成し続けます。これをECサイトや口コミサイトに大量投稿することで、人気商品を捏造するのです。


②インフルエンサーの量産
さらに、実在しない「AIインフルエンサー(バーチャルヒューマン)」を作り出し、架空のライフスタイルを発信させ、そこで商品を宣伝させる手口も出始めています。ここには「個人の感想」など存在しません。あるのは、計算された「広告」だけです。

AIという素晴らしい技術が、ここでは「情報の非対称性」を拡大し、消費者を欺くための兵器として使われてしまっているのです。


6. まとめ:その星5つを疑う勇気を


法律ができても、AIが悪用されれば、規制の網をすり抜ける「見えないステマ」は無くなりません。

私たち消費者にできることは、情報の「発信元」を常に意識することです。 「この絶賛は、本当にその人の本音か?」 「似たような口コミが、短期間に大量に投稿されていないか?」

そして企業側には、「ステマで得た売上は、いつか必ず信用の崩壊という形でしっぺ返しを食らう」という事実を、深く認識していただく必要があると思います。


私たちは、難解な利用規約やプライバシーポリシーを分かりやすくする「Social Pentagon DIGEST」というソリューションや理念を通じて、企業がお客様に対して「誠実(透明)」であろうとする姿勢をサポートしています。広告であれ、規約であれ、「隠さずに伝える」こと。その当たり前の誠実さが評価される社会を目指しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。





いかがでしたでしょうか。『ステマ規制』の現状と、AIによって巧妙化する『広告版のダークパターン』について、何か新しい気づきがあれば幸いです。

次回は、この続きとして、ECサイトを汚染する『フェイクレビュー(サクラ)』の実態について、さらに深掘りしていきたいと思います。


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