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刺激が多すぎる時代に、優しいものを欲しくなる理由

最近、
疲れやすくなったな、
と感じることが増えました。

人混み、
音、
強い言葉。

若い頃は平気だったことが、
今は少ししんどく感じる日があります。

子どもの頃の私は、
テレビをつけながら勉強することも平気でした。

静か過ぎる方が落ち着かなくて、
何か音があるのが当たり前。

繁華街で育ったこともあって、
街の賑やかさも普通でした。

名古屋の錦三丁目。

今ほどではないとはいえ、
人も音も多い場所。
ここが私の生まれ育った街です。

だから、
街中にいることが、
暮らしそのものだったんですね。

でも最近は、
ショッピングモールに行くだけで、
いろんな刺激が一気に押し寄せてくる感じがあります。

音、
光、
人の多さ。

ひどい時には、
頭痛がして、
逃げ出したくなることもあります。

強い言葉にも疲れるようになりました。

これは昔から少し苦手で、
厳しい母の顔色を見ながら育ったことも、
関係しているのかもしれません。

怒っている空気や、
強い口調。

表面では普通にしていても、
ずっと引きずってしまうタイプでした。

とはいえ、
私だって感情的になることはあります。

だから、
「私は優しい人です」
と言いたい訳ではないんです。

ただ、
強い感情のぶつかり合いに、
とても疲れてしまう。

最近は、
そういう自分を、
無理に変えようとしなくなりました。

気づけば、
優しいものを欲しくなる日も増えました。

やわらかい色の服。

着ていてラクな服。

ホッとする味。

静かなカフェ。

若い頃は、
もっと刺激のあるものも平気だったんです。

原色の服を着たり、
身体のラインが出る服を選んだり。

でも今は、
“安心できる感じ”
に惹かれます。

地味になったというより、
以前より穏やかになったのかもしれません。

中医学には昔から、

「気を使い過ぎると消耗する」

という考え方があります。

さらに、
強いストレスや感情の揺れは、
“心”や“肝”を疲れさせるとも考えます。

気疲れで体調を悪くするは理にかなったことなんですね。

今の時代って、
刺激そのものがとても多いですよね。

音も、
情報も、
感情も。

SNSを開けば、
強い言葉や、
思わぬ炎上が流れてくる。

知らないうちに、
ずっと気を使っている人も多いんじゃないかなと思います。

だからこそ最近は、

自分が何に疲れて、
何にホッとするのか。

それを知ることって、
とても大切なのかもしれない、
と思うようになりました。

静かな朝。

優しい言葉。

温かい飲み物。

そんな“小さな安心”があるだけで、
少し楽になる気がするんです。

若い頃のように無理はきかなくなったけれど、

その代わり、

自分を疲れさせるものと、
自分を整えてくれるもの。

少しずつ、
分かるようになってきた気がしています。

#創作大賞2026 #エッセイ部門

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