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西川遥輝選手は、ヒットを打たなくても二塁まで行く

9月15日のロッテ戦で、西川遥輝選手が一軍に復帰しました。

この日の西川選手で、どうしても書き残しておきたい場面があります。

5回裏、ツーアウト、ランナーなし。

西川選手は7球粘って四球で出塁すると、次の打者・水野選手への初球から走って盗塁成功。

解説の鶴岡さんが、西川選手はキャッチャーのミットの位置を見て変化球だと読んで、スタートを切っているという話をされていました。これはもう西川選手のセンスだとも言っていました。

西川選手の盗塁が私は大好きなのですが、こういう話を聞くと、ただ足が速いだけではないんだなと改めて思います。

昔、テレビで誰かが話していたことも思い出しました。

西川選手は選球眼が良い。
中島卓也選手は粘って出塁できる。
そして二人とも盗塁がある。

だから、四球や粘りで出塁したと思ったら、盗塁で一気に二塁まで進んでしまう。

相手からすれば、ヒットを打たれたわけではないのに、結果的に二塁打を打たれたのと同じような形を作られてしまう。それが嫌なんだ、という話でした。

私は西川選手の盗塁が大好きです。

でも、それ以上に好きなのが、やっぱり出塁率です。

今季ここまで、西川選手は19試合59打席。

打率は.196ですが、三振15、四球11で、出塁率は.373。長打率.370、OPS.742です。

ファイターズでは、出塁率がレイエス選手の.375で1位、西川選手が.373で2位、郡司選手が.350で3位となっていました(7月16日時点)。

もちろん、試合数も打席数も違うので単純に比較するものではないと思います。

それでも私は、打率.196という数字だけでは見えない西川選手の魅力が、ここにあると思っています。

そして7回裏。

ノーアウト三塁。

西川選手は、

外角のストレートを見送ってボール。
外角のストレートを打ってファウル。
外角低めのストレートを見送ってボール。
外角低めのストレートを打ってファウル。
外角高めのストレートを打ってファウル。

そしてセンターへのタイムリースリーベース。

そのあと代走の細川選手に交代しました。

私は西川選手と細川選手の智辯和歌山出身コンビを推しているので、

「智辯和歌山リレーだ!」

と、勝手に興奮していました。

GAORAと地上波を同時に見ていたので、どちらの解説の方がおっしゃっていたのかは分からないのですが、「西川遥輝に代走が出るようになったか」というような話が聞こえてきました。

私も、

「もうベテランだもんな。16年目だもんな」

と思っていました。

ところが、新庄監督は西川選手がどこかを痛めていないか心配して、代走を出したという話。

それを知って、なんだかすごくホッとしました。

今季からファイターズに戻ってきた西川選手。

30歳を超えて、ベテランと呼ばれる年齢になっても、打撃フォームを変える。

これまでやってきた武器も、まだまだ存分に使う。

選球眼を使って出塁する。
走塁を使う。
盗塁をする。
そして今度は、引っ張る打撃にも挑戦する。

「昔の西川遥輝に戻る」というだけではなく、今の自分にできることを探して、新しい武器を作ろうとしている。

それが私は嬉しいのです。

何度も環境が変わって、ノンテンダーや戦力外も経験して、それでもファイターズに戻ってきてくれて。

そこで、まだ新しい武器を作る。

まだ試す。

まだ変わる。

そして、これまで培ってきたものも捨てない。

それがすごく嬉しい。

9月14日に投稿された郡司裕也選手のnoteに、ソフトバンクの近藤健介選手とのやりとりについて書かれていました。

その中で、あんなに強いソフトバンクの選手たちも人間なんだな、と思いました。

もちろん、超人みたいな選手がたくさんいるチームではあるけれど、これまでは「完璧超人」のように見えていた選手たちも、最初から何でも完璧にできるわけではない。

課題を見つけて、試行錯誤して、いろいろなことを試して、それを積み重ねた結果として、今の「完璧に見える状態」にたどり着いている。

そういう人たちの集まりなんだと思いました。

それを読んでいて思ったのが、近藤選手も、西川選手も、そして郡司選手もそうですが、

もちろん私が詳しく知らないだけで、他の選手たちもきっと同じように、いろいろなことを試して、挑戦して、学んで、取り入れているんだろうなということでした。

言わないからって、思ってないわけではない。

発信しないからといって、考えてないわけではない。

野球を長くやってきたからといって、「もう自分はこれでいい」とならない。

誰かから聞いたことを試してみる。

うまくいかなければ考える。

新しいことを取り入れる。

今までできていたことも、ちゃんと自分の武器として使い続ける。

そうやって、どんなことからでも学びを得られる人って、やっぱり強いんだと思います。

そして、そういう人は、年齢を重ねても変わっていけるんだと思います。

だから私は、今の西川遥輝選手を見るのが嬉しい。

打率.196だから、ではなく。

19試合59打席だから、ではなく。

四球を選んで、盗塁して、長打を打ったから、というだけでもなく。

30歳を超えて、16年目になっても、まだ新しいことに挑戦している。

それでも、自分がこれまで積み重ねてきた武器は手放さない。

そんな西川遥輝選手が、ファイターズに帰ってきてくれたことが嬉しいのです。

そしてこれからも、

「なんか知らないけどまた塁にいるな」

と思いながら、私は西川選手を見ていると思います。





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