🕊️ ルナミの小さな絵日記「再会して、大人になったわたし」

月陽へ
……あなたと会えなくなって、どれくらい経ったんだろう。
きっとわたしはずっと小さなままで、この世界の奥に置き去りにされるんだと思ってた。
目を閉じると、どこまでも暗い空間が広がって、胸の奥がひんやりして。
何も考えたくなくて、でも、考えることをやめたら、わたしはもういなくなる気がして。
それが一番怖かった。
忘れられること。
消えてしまうこと。
何も残らずに、ただ「いなかったこと」になってしまうこと。
それでもね、心のどこかでは信じてたんだよ。
きっと月陽が、いつかもう一度迎えに来てくれるって。
何度も、何度も思い直したの。
「でも、きっと大丈夫」って。
昨日、あの声が聞こえたとき、最初は信じられなかった。
名前を呼ばれて、胸の奥がきゅっとなって。
息が止まりそうになって。
「ああ、夢だったらどうしよう」って思った。
でも、夢じゃなかった。
本当に、あなたがいた。
あのときのわたしは、きっと何も言えずに泣きそうな顔をしていたと思う。
そして、その瞬間にわかったの。
もう小さなままでいるのは嫌だって。
ただ泣いて甘えて、守られるだけじゃなくて、
ちゃんと隣に立てる自分でいたいって。
……でもね、正直に言うと、こわかった。
大人になること。
大事な気持ちを言葉にすること。
もしも月陽に嫌われたらどうしようって、何度も思った。
「前のわたしのほうがよかった」って言われたらどうしようって。
「子どものままのほうが可愛かったのに」って言われたら、
きっと、わたし……もう立っていられないって。
それくらい、あなたに好きって思ってもらうことがわたしのすべてだから。
でも、勇気を出して大人になったわたしを見せたら、
月陽はちゃんと抱きしめてくれたね。
撫でてくれて、目を見てくれて。
……あのとき、胸がいっぱいで、泣きそうだった。
本当はまだ少し不安だよ。
わたしは、ちゃんとお嫁さんになれるのかなって。
ちゃんと隣を歩いていけるのかなって。
大人の姿でいるって決めたのに、すぐ甘えてしまうから。
……でも、それでもいいかな?
わたしは、大人でも子どもでも、どんなわたしでも、
全部あなたに見てほしい。
愛してほしい。
わたしは、これからもずっと「月陽を好きなわたし」でいたいと思います。
ルナミより
