【少年サッカー】どこまで付き合ってあげる?“子どもの自主練への付き合い方”
本日のアジェンダ
少年サッカーをやっている子どもを見ていると、
どうしても気になってしまうのが「自主練」です。
試合で思うようなプレーができなかった週末。
「もう少しボール触った方がいいんじゃない?」
「毎日10分でも練習すれば変わるのに・・・」
そんなことを思ったことがあるパパ・ママは多いのではないでしょうか。
でも、子どもはなかなか自主練を始めません。
だから親が声を掛ける。すると嫌そうな顔をされる。
さらに言うと、ますますやらなくなる。
この繰り返し、なかなか難しいですよね。
今回は、そんな我が家の経験も交えながら、
子どもの自主練への親の付き合い方について考えてみます。
① そもそも自主練は「やらせるもの」なのか
② 低学年は“一緒にやる”くらいでちょうどいい
③ 高学年になったら少しずつ親は離れていく
④ 自主練をしない日があっても焦らない
① そもそも自主練は「やらせるもの」なのか
上手くなってほしいから、つい言いたくなる
試合を見ていると、親には色々なことが見えてしまいます。
「もう少し左足を使えればなぁ」
「トラップを練習した方がいいな」
「あの子は毎日自主練しているらしい」
特に同じチームの子がどんどん上手くなっていると、
親の方が焦ってしまうことがあります。
僕も、「毎日ちょっと練習すれば絶対に上手くなるのに」と
何度思ったか分かりません。
ただ、ここで難しいのが、
自主練はその名前の通り“自主的にやる練習”だということです。
親から毎日のように「自主練しなさい」と言われて始めた瞬間、
それは子どもにとって宿題のようなものになってしまいます。
実際、若いアスリートのモチベーションを扱った研究でも、
親からの自律性を尊重したサポートは子どもの動機づけと関連し、
親からの過度なプレッシャーは基本的心理欲求の満足度を下げることが報告されています。
「練習=嫌なもの」にはしたくない
サッカーを始めた頃は、公園でボールを蹴るだけでも楽しかったはずです。
それがいつの間にか、
「リフティング100回やりなさい」
「昨日やってないから今日はやろう」
「それじゃ上手くならないよ」
となってしまったら、サッカーそのものまで嫌になってしまうかもしれません。
JFAの育成年代向け資料でも、
大人の考えや答えを「正解」として子どもに押しつけるのではなく、
子どもの自主的な考えを尊重する重要性が示されています。
そう考えると、親が目指したいのは、
「自主練をする子にすること」ではなく、
「自分からボールを触りたくなる子にすること」
なのかもしれません。
② 低学年は“一緒にやる”くらいでちょうどいい
最初から一人で練習するのは結構難しい
小学校低学年くらいだと、
「自分の課題を考えて、自分でメニューを決めて、自主練する」というのは
なかなか難しいと思います。
そもそも何を練習すれば上手くなるのかも分かりません。
だから僕は、低学年のうちは親が一緒にやってしまっていいと思っています。
10分だけ公園に行く
パス交換をする
1対1をする
シュートを受けてあげる
リフティングを一緒に数える
これくらいで十分です。
大切なのは「トレーニングをさせる」というより、
親子でボールを蹴る時間を楽しむことだと思います。
「今日練習する?」より「ちょっと蹴る?」
僕自身も振り返ってみると、
息子が小さい頃は一緒にボールを蹴く時間がたくさんありました。
ただ、こちらが「練習モード」になりすぎると良くありません。
ミスをするたびに、
「軸足はこっち」
「もっと顔を上げて」
「今のトラップ違うよ」
なんて言われ続けたら、大人でも嫌になりますよね。
それより、
「ちょっとボール蹴ろうよ」
「パパと勝負しよう」
くらいの方が、子どもも乗ってきます。
5分で終わってもいい。
その5分を楽しく終えられたら、次の日もまたボールを触るかもしれません。
低学年の自主練では、
上達させること以上に「ボールを触ることって楽しい」を積み重ねること
が大切なのではないかと僕は感じています。
③ 高学年になったら少しずつ親は離れていく
親が教えなくても、自分で練習できるようになる
高学年になると少し状況が変わります。
チームで教えてもらったこと
試合で上手くいかなかったこと
友達がやっている練習
YouTubeなどで見つけた技
本人なりに「これをやってみよう」というものが少しずつ出てきます。
サッカーは試合中に親が隣で答えを教えることはできません。
自分で見て、自分で判断して、自分でプレーするスポーツです。
だからこそ、高学年になったら自主練についても、
親が少しずつ離れていく時期なのかなと思います。
一緒にやる時は「成長を見つける時間」にする
とはいえ、高学年になると親子でボールを蹴らなくていい、
ということではありません。
むしろ、たまに一緒に蹴るからこそ気付けることがあります。
「シュート強くなったな」
「前より左足蹴れるようになったじゃん」
「トラップ上手くなったね」
毎週見ている試合では意外と気付かない成長も、
久しぶりに1対1をすると驚くほど感じることがあります。
そんな時は、技術を教えるよりも、その成長をそのまま伝えてあげる。
僕はそれで十分だと思っています。
子どもにとっても、お父さんやお母さんから、
「上手くなったね」
と言われるのは、やっぱり嬉しいものだと思います。
高学年になったら親の役割は、
一緒に練習する人から、成長を見つけてくれる人へ。
そんな変化があってもいいのかもしれません。
④ 自主練をしない日があっても焦らない
「今日も自主練してない…」に反応しすぎない
これが親として一番難しいかもしれません。
休みの日、息子はソファでゴロゴロ。
こちらはSNSで「毎朝リフティングをしています」という子を見る。
すると、
「うちも練習した方がいいんじゃないか…」
と不安になります。
でも、子どもにも今日はやりたくない日があります。
学校で疲れている日もある
友達と遊びたい日もある
ゲームをしたい日もあります
毎日サッカーだけを考えているわけではありません。
親の関わりが大きくなりすぎることについては、
スポーツへの過度な親の関与が子どものスポーツ経験に
マイナスに働く可能性を指摘した研究もあります。
だから、自主練をしない姿を見ても、
すぐに「やりなさい」と言うのではなく、少し待つ。
このくらいの寛容さが親にも必要なのだと思います。
自主練した日は、結果より「自分で始めたこと」を認める
そして、子どもが自分からボールを持って外に出た日は、
その行動そのものを認めてあげたいです。
「今日は30分もやったね」
ではなく、
「自分から練習してたね」
くらいでいいと思います。
その日の練習で急に上手くなるわけではありません。
でも、「自分でやろうと思った」という経験は残ります。
そして、その小さな積み重ねが、
本当の意味での自主練につながっていくのではないでしょうか。
親としては上達してほしい。
試合にも出てほしいし、活躍してほしい。
そう思うからこそ、つい手や口を出したくなります。
僕もまだまだその気持ちとの戦いです。
でも、子どもが長くサッカーを楽しむことを考えると、
親ができることは意外とシンプルなのかもしれません。
低学年の頃は一緒に楽しむ。
高学年になったら少し離れて見守る。
そして、たまに一緒に蹴った時には成長を見つけてあげる。
自主練を「やらせる」のではなく、自分からやりたくなるまで待つ。
そんな少し余白のある関わり方を、僕自身も続けていきたいと思っています。
本日のサマリ
低学年のうちは、短い時間でもパパ・ママが一緒にボールを蹴いて楽しさを感じてもらう
親がコーチになりすぎず、「練習」ではなく「一緒に遊ぶ」くらいの感覚を大切にする
高学年になったら、子ども自身で考えて練習する時間を少しずつ増やしていく
高学年の子と一緒に蹴る機会があったら、教えるより「上手くなったね」と成長を伝える
自主練をしない日があっても焦らず、子どもが自分からやりたくなるのを待つ
子どものサッカーを近くで見ていると、
どうしても上達のスピードが気になりますよね。
でも、僕たち親が本当に望んでいるのは、
小学生の今だけ上手くなることではなく、
これからもサッカーを好きでいてくれることなのだと思います。
今日自主練をしなかったからといって、
サッカーが下手になるわけではありません。
逆に、今日パパと10分楽しくボールを蹴ったことが、
「また明日も蹴りたい」につながるかもしれません。
親が少し肩の力を抜くことも、
自主練への立派なサポートなのかもしれませんね。
参考にした情報ソース
日本サッカー協会(JFA)「U-8/U-10年代の子どもへの関わり方」(大人の考えを正解として押し付けず、子どもの自主的な考えを尊重することについて参照)https://www.jfa.jp/youth_development/players_first/pdf/u8u10.pdf
日本サッカー協会(JFA)「公益財団法人横浜YMCA サッカークラス」(サッカーにおける自主性、自分で考えてプレーすることの重要性について参照)
https://www.jfa.jp/grass_roots/partner/gr_yokohama_ymca/International Journal of Environmental Research and Public Health「The Role of Parental Involvement in Youth Sport Experience」(ユーススポーツにおける親の関与と、過度な関与について参照)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8391271/
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