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【Se】で遊ぶとは?――「今ここ」を楽しむ遊び

「心理機能と遊びのかたち」シリーズ、第2回です。

前回の記事では、心理機能によって「遊びのどこを楽しいと感じるのか」が違うのではないか、という話をしました。

今回からは、8つの心理機能を一つずつ取り上げて、
「その心理機能を使って遊ぶとは、どういうことなのか?」を考えていきます。

第2回は「Se(外向的感覚)」です。

Seの心理機能をもつMBTI一覧
第1機能:ESTP・ESFP
第2機能:ISTP・ISFP
第3機能:ENTJ・ENFJ
第4機能:INTJ・INFJ

同じSeでも、その人にとっての位置によって、遊びの中で果たす役割は少しずつ違うのではないかと思います。

※この記事はユング心理学・MBTIの心理機能をもとにした私なりの仮説です。公式理論そのものではありません。



Seを使って遊ぶとは?

Seは、「今、目の前にある現実」をそのまま受け取る機能です。

見えるもの。
聞こえる音。
食べ物の味。
肌に触れる風。
身体を動かしたときの感覚。
その場の雰囲気。
目の前で次々と起こっていく出来事。

Seは、頭の中で「これはどういう意味だろう」と考えるよりも、実際に見て、触って、動いて、体験することに意識を向けます。

だからSeを使った遊びでは、
「考えている時間」より「体験している時間」そのものが遊びになる
のではないでしょうか。


Seの楽しさは、「今ここ」が動くこと

Seの楽しさを考えるとき、単純に、「刺激が強ければ強いほど楽しい」と考えるのは少し違うと思います。

たしかに、スポーツやアクティビティのような刺激のある遊びはSeと相性がいいでしょう。
でも、Seが受け取っているのは強い刺激だけではありません。

初めて食べる料理がおいしい。
夕焼けがきれい。
海に入ったら水が気持ちいい。
歩いていたら面白そうなお店を見つけた。
音楽を聴いていたら身体が動きたくなった。
料理をしていたら、いい匂いがしてきた。

こうした、「今、目の前で起きていることから直接受け取る面白さ」もSeの楽しさです。

つまりSeで遊ぶとは、

現実に触れ、現実から返ってくる刺激を、その場で楽しむこと。

なのだと思います。


Seが第1機能――夢中になる遊び【ESTP・ESFP】

Seが第1機能にあるESTP・ESFPにとって、「今ここ」に反応することはとても自然です。

面白そうなものを見つける。
「やってみたい」と思う。
実際にやってみる。
すると、また何かが起こる。
それに反応して、次へ進む。

この、現実とのキャッチボールそのものが遊びになりやすいのではないでしょうか。

「今日はこれをして遊ぼう」と綿密に決めなくても、

「これ面白そう」
「ちょっと行ってみよう」
「え、こんなのあるじゃん」

と、その場で見つけたものから遊びが始まる。

そして実際に体験すると、そこからまた次の刺激が入ってくる。

見る → 興味を持つ → やる → 何か起こる → また反応する。

この循環そのものが楽しい。

だから第1Seの「夢中になる遊び」は、

今起きていることにどんどん乗っていく遊びなのかもしれません。

たとえばこんな遊びがあるかも…

予定を決めすぎない街歩きや旅行
気になる店を見つけたら入ってみる、面白そうな場所があれば寄ってみる。その場で入ってくる情報から次の行動が決まっていきます。

スポーツやアクティビティ
ボールや相手、地形など、刻々と変わる状況を見ながら身体を動かし、その場で反応していくこと自体が楽しさになります。

◯イベントやお祭り、テーマパーク
音、人、食べ物、景色、アトラクションなど、次々と現実が変化していく場所もSeをたっぷり使えます。

第1Seの場合、何をするか以上に、「次に何が起こるか分からない現実の中に入って、その場で反応していくこと」そのものが、夢中になれる遊びなのではないでしょうか。


Seが第2機能――取り組む遊び【ISTP・ISFP】

Seが第2機能にあるISTP・ISFPでは、少し様子が変わります。
第1機能で生まれた、

「これを確かめたい」
「これが好き」
「これをやってみたい」

というものを、

実際に触ったり、動かしたり、体験したりすることで現実にしていく。

そんなところでSeが活躍します。

たとえば、

気になったものを実際に作ってみる。
好きな場所へ実際に行ってみる。
道具を触りながらコツをつかむ。
身体を動かしながら上達する。
頭の中だけで完結させず、

「とりあえず触ってみよう」「実際にやってみよう」と現実へ働きかける。

だから第2Seの遊びには、第1Seほど「次!次!」という勢いがなくてもいい。

むしろ、

一つのことに実際に取り組みながら、感覚をつかんでいく楽しさ

がありそうです。

やってみる。
手応えを感じる。
少し調整する。
またやってみる。

その繰り返しの中で、

「お、今のいいな」
「こうすればうまくいくのか」

と、現実から返ってくる反応を楽しむ。

たとえばこんな遊びがあるかも…

◯料理やものづくり
実際にを動かしながら、味や手触り、形を確かめて、「もう少しこうしよう」と調整していくことができます。

◯写真・絵・楽器など、感覚を使う趣味
頭や心の中にあるものを、実際の色、形、音として表しながら、自分なりの感覚をつかんでいきます。

技術を身につけるタイプのスポーツ
フォームや身体の使い方
を変えてみたり、道具の扱いを工夫したりしながら、「こうするとこうなる」を身体で確かめられます。

第2Seにとっての遊びは、実際にやってみながら、自分なりのやり方や感覚をつかんでいく遊びになりやすいのではないでしょうか。


Seが第3機能――満たされる遊び【ENTJ・ENFJ】

Seが第3機能にあるENTJ・ENFJでは、Seはもっと「ご褒美」に近い位置になるのではないかと思います。

普段は、目標や人との関係、これからどうするかといったことに意識を向けやすい。そんな人が、

おいしいものを食べる。
きれいな景色を見る。
好きな服を着る。
気持ちのいい場所へ行く。
身体を動かす。
音楽やライブを楽しむ。
旅行先でその土地の空気を味わう。

そんなふうに、「今、この瞬間が気持ちいい」という時間を持つ。

そこには、何か大きな意味がなくてもいい。成果につながらなくてもいい。将来のためにならなくてもいい。

ただ、「これ、いいなあ」と味わう。

第3Seにとって、こうした時間は、人生をちゃんと楽しんでいる感覚につながるのではないでしょうか。

たとえばこんな遊びがあるかも…

◯ちょっといいものを食べに行く
単に空腹を満たすためではなく、味や香り、お店の雰囲気まで含めて、「今日はいい時間だったな」と味わいます。

◯景色のいい場所や、心地よいホテル・温泉へ行く
何かを達成するためではなく、美しい景色や快適な空間そのものを楽しむ。

服やインテリア、美容などを楽しむこと
色や質感、見た目など、現実にある「いい感じ」を自分の生活の中へ取り入れることも、Se的な満足につながりそうです。

第3Seの「満たされる遊び」は、現実にある心地よさや美しさを、「せっかくなら楽しもう」と自分へのご褒美として味わう遊びなのかもしれません。


Seが第4機能――休む遊び【INTJ・INFJ】

Seが第4機能にあるINTJ・INFJでは、Seはさらに違った役割を持ちます。
第1機能のNiは、

「これはどういうことだろう」
「この先どうなるだろう」
「結局、何が本質なんだろう」

と、目の前のものから離れて、意味や全体像を考え続けます。

それ自体は自然なことです。
でも、ずっとNiを使っていると、頭の中から出られなくなることがあります。

そんなとき、Se的な遊びは、考えることを一時的にやめるための入口になるのではないでしょうか。

「これは何を意味するんだろう」と考えなくてもいい。

ただ、
熱い。冷たい。おいしい。きれい。気持ちいい。
という感覚に意識を戻す。

すると、頭の中で回り続けていた思考が、いったん止まる。

たとえばこんな遊び(リフレッシュ)があるかも…

◯温泉やサウナ
熱い、冷たい、気持ちいい、と身体感覚が前面に出ることで、考え続けていた頭が強制的に「今ここ」へ戻ってきます。

◯景色を眺めながらゆっくり散歩する
空や風、植物、街の音などに意識を向けるだけで、何かについて結論を出す必要はありません。

好きなものをゆっくり食べたり飲んだりする
味、香り、温度をそのまま感じて、「おいしいな」とその瞬間だけを味わう。

☆ただし、第4機能なので、激しい刺激の中で瞬時に判断し続ける。高度な身体能力を要求される。大量の情報へ次々と反応する。といった、「Seを上手に使わなければならない遊び」は、むしろ疲れる可能性があります。大切なのは、Seを頑張って使うのではなく、感覚に身を任せること。

第4Seにとっての「休む遊び」は、身体や五感に意識を戻すことで、頭の中から「今ここ」へ帰ってくる遊びになるのかもしれません。


同じSeでも、「楽しい」の意味は違う

ここまでをまとめると、同じSeを使った遊びでも、その位置によってこんな違いがありそうです。

たとえば、同じ「旅行」でも、

第1Se
現地で見つけたものに次々と反応していくことが楽しいかもしれない。

第2Se
実際に歩いたり、食べたり、体験したりする中で、自分なりの感覚や楽しみ方をつかんでいく。

第3Se
景色や食事、ホテルなどを「いい時間だなあ」と味わうことが満足につながる。

第4Se
普段の思考から離れて、温泉や自然、食事などに身を任せることが休息になる。

やっていることは同じでも、その遊びが自分の中で果たしている役割は違う。ここが、心理機能から遊びを考える面白さなのだと思います。


Seで遊ぶ――現実に触れる時間を持つ

Seというと、
「スポーツが好き」
「アウトドア派」
「刺激を求める」
といったイメージを持たれやすい機能です。

でも、今回考えてみて感じるのは、Seの本質は必ずしも「激しい遊び」ではないということです。

目の前にあるものを、頭の中の解釈を通しすぎずに体験する。

食べる。
見る。
聞く。
触る。
動く。
その瞬間に起こっていることを、その瞬間に受け取る。
それだけでも、十分にSeを使った遊びになります。

そしてSeがどこにあるかによって、

それが夢中になる遊びになる人もいれば、
取り組む遊びになる人も、
自分を満たす遊びになる人も、
自分を休ませる遊びになる人もいる。

「何をして遊ぶか」だけではなく、

「その遊びの中で、自分は何を楽しんでいるんだろう?」

と考えてみると、自分にとっての遊び方が少し見えてくるかもしれません。

次回は、同じ感覚機能でもSeとはかなり違う、Si(内向的感覚)の遊びについて考えてみます。

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