【中学生が『技術士』へインタビュー】~09建設部門~ ♯9|R05_Ⅰ-1
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この解説は、このインタビューは、
R05年度「09建設部門」必須問題Ⅰ-1を基にして構成しています。
😉登場人物紹介(👧👦👩💼)
👧美咲:
「来年の生徒会長はアタシのもの!誰にも邪魔させないわ!特に翔太、アンタには負けないんだから!…フン、街づくりか。ちょっと興味あるかも。」
生徒会副会長。成績優秀、容姿端麗、性格はちょっぴり強気。理科の実験が大好きで、最近は街の景観やインフラにも関心を持ち始めた。来年の生徒会長の座を虎視眈々と狙っている。ライバルの翔太には負けたくない!
👦翔太:
「(美咲には頭が上がらないけど…)…生徒会長、絶対なってやる!何かすごいモノを作って、みんなをアッと言わせたいんだ!…建設部門の技術士って、どんな仕事なんだろう?美咲より先に詳しくなって、出し抜いてやるぞ!」
生徒会副会長。穏やかで優しい性格だが、内に秘めた闘志は誰にも負けない。モノづくりが好きで、将来は何かクリエイティブな仕事に就きたいと考えている。美咲にはいつも言い負かされるが、生徒会長の座は絶対に譲らない!
👩💼高橋さん:
「皆さん、こんにちは!建設部門の技術士、高橋です。普段は橋やトンネルなどの設計・管理をしています。今日は皆さんと一緒に、建設の面白さを探求していきたいと思います!気軽に質問してくださいね。」
建設コンサルタント会社に勤務する技術士。橋やトンネルなど、社会基盤となる構造物の設計・管理に携わっている。難しい内容も中学生にわかりやすく説明するのが得意。今日は美咲と翔太のインタビューに答えるため、特別にやってきた。
🎤インタビュー開始!
🏢高橋さんの会社のエントランス
👧美咲:
「うわー、大きい会社!ちょっと緊張するわね。翔太、しっかりしなさいよ!」
美咲は、大きなガラス張りのビルを見上げて、少し緊張した様子。翔太の肩を叩いて、気合を入れている。
👦翔太:
「わかってるよ!でも、美咲こそ、落ち着いて。…それにしても、すごいビルだな。ここでどんな仕事をしているんだろう。」
翔太は、ビルの高さに圧倒されながらも、興味津々な様子で周囲を見渡している。美咲に注意され、少しムッとしている。
👩💼高橋さん:
「美咲さん、翔太さん、よくいらっしゃいました!今日は遠いところ、ありがとうございます。どうぞ、こちらへ。」
高橋さんは、笑顔で二人に近づき、優しく声をかける。
👧美咲:
「高橋さん、こんにちは!今日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。色々教えてください!」
美咲は、緊張しながらもハキハキと挨拶をする。生徒会副会長としての顔を見せている。
👦翔太:
「こんにちは、高橋さん!今日はよろしくお願いします!あの…橋とかトンネルって、どうやって作るんですか?」
翔太は、少し緊張した面持ちで挨拶をする。早速、興味のあることを質問している。
👩💼高橋さん:
「はい、こちらこそよろしくお願いします!翔太さん、良い質問ですね!今日は、そのヒントになるような問題を用意しました。一緒に考えてみましょう!」
高橋さんは、二人の緊張をほぐすように笑顔で答える。そして、インタビューを行う会議室へ案内する。
📝R05年度「09建設部門」必須問題Ⅰ-1
今年は1923(大正12)年の関東大震災から100年が経ち、我が国では、その間にも兵庫県南部地震、東北地方太平洋沖地震、熊本地震など巨大地震を多く経験している。
これらの災害時には地震による揺れや津波等により、人的被害のみでなく、建築物や社会資本にも大きな被害が生じ復興に多くの時間と費用を要している。そのため、将来発生が想定されている南海トラフ巨大地震、首都直下型地震及び日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の被害を最小化するために、国、地方公共団体等ではそれらへの対策計画を立てている。
一方で、我が国では少子高齢化が進展する中で限りある建設技術者や対策に要することができる資本の制約あるのが現状である。
このような状況において、これらの巨大地震に対して地震災害に屈しない強靭な社会の構築を実現するための方策について、以下の問いに答えよ。(1)将来発生しうる巨大地震を想定して建築物、社会資本の整備事業及び都市の防災対策を進めるに当たり、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。
❓ 問題の前提を質問
👧美咲:
「あの、高橋さん。問題文の最初に出てくる『社会資本』って、具体的にどんなものを指すんですか?なんとなくわかるような気もするんですけど…。 」
👦翔太:
「そうだ!『社会資本』って、学校の授業であまり習わない言葉だよね。僕もちょっと気になってたんだ。」
👩💼高橋さん:
「はい、良い質問ですね!『社会資本』というのは、皆さんの生活を支えるために、国や地方公共団体が整備する様々な施設のことなんです。
例えば、道路、橋、トンネル、港、空港、ダム、上下水道、公園、学校、病院…など、たくさんあります。これらは、皆さんが安全・安心に暮らすために、とても重要な役割を果たしているんですよ。」
👧美咲:
「なるほど!道路とか橋とか、普段何気なく使っているものが『社会資本』なんですね。そう考えると、すごく大事なものだってわかります。」
👦翔太:
「ダムとかも社会資本なんだ!ダムって、電気を作ったり、洪水を防いだりするんだよね?それも僕たちの生活を支えてくれてるんだ。」
👩💼高橋さん:
「その通りです!社会資本は、私たちの生活を豊かにするために、様々な役割を果たしているんです。今回の問題は、その社会資本を地震から守るために、どうすれば良いかを考える問題なんですよ。」
[1] 🗾社会資本って何?
👧美咲:
「えっと、つまり…私たちが毎日通っている学校の校舎とか、近所の公園も社会資本ってことですか?」
👩💼高橋さん:
「はい、その通りです!学校の校舎や公園も、大切な社会資本です。学校は、皆さんが勉強する場所であり、公園は、皆さんが遊んだり、リラックスしたりする場所ですよね。どちらも、皆さんの生活を豊かにするために、欠かせないものです。」
👦翔太:
「じゃあ、もし地震で学校が壊れちゃったら…勉強ができなくなっちゃうし、公園で遊ぶこともできなくなっちゃうんだ…。」
👩💼高橋さん:
「そうなんです。だからこそ、地震に強い社会資本を作ることが、とても重要なんです。今回の問題では、皆さんに、そのためのアイデアを考えてもらいたいと思っています。」
[2] 🌉地震と社会資本
👧美咲:
「地震から社会資本を守るって、具体的にどういうことですか?建物を強くするとか…ですか?」
👩💼高橋さん:
「建物を強くすることも、もちろん大切です。
でも、それだけではありません。例えば、地震が起きた時に、すぐに避難できる場所を確保したり、地震で壊れても、すぐに修理できるような仕組みを作ったりすることも重要です。」
👦翔太:
「避難場所とか、非常食の備蓄とか、ニュースでよく見るけど…それも社会資本を守るための対策になるんだね。」
👩💼高橋さん:
「そうです。地震に強い社会を作るためには、ハード(建物など)とソフト(避難計画など)の両方の対策が必要なんです。
今回の問題では、そういった様々な視点から、地震に強い社会を作るためのアイデアを考えてみてください。」
✅(1)地震に備える3つの課題を見つけよう!
👧美咲:
「高橋さん、この問題(1)って、難しそう…。『多面的な観点から3つの課題を抽出』って、どういうことですか?」
👦翔太:
「そうだね。『多面的な観点』って、いろんな角度から見ろってことかな?でも、どんな角度から見ればいいんだろう…。」
[1] 🤔多面的な観点って何?
👩💼高橋さん:
「はい、この問題は、少し難しいかもしれませんね。
まず『多面的な観点』というのは、一つのことについて、いろいろな角度から考えるということです。
例えば、地震対策について考える場合、建物の強度だけでなく、避難経路の確保や、防災グッズの備蓄など、様々なことを考える必要がありますよね。」
👧美咲:
「なるほど!建物の強度だけじゃなくて、避難のこととか、備蓄のこととかも考えないといけないんですね。」
[2] 🔍課題を抽出するってどういうこと?
👦翔太:
「それから『課題を抽出』って、どういうこと?課題って、問題点みたいなもの…?」
👩💼高橋さん:
「はい、その通りです!
『課題を抽出』というのは、問題点を見つけ出すということです。
地震対策について考える場合、例えば、『古い建物は地震に弱い』とか、『避難場所までの道が狭くて危険』とか、そういった問題点を見つけ出すことが、『課題を抽出』するということになります。」
👧美咲:
「建物の強度、避難経路、防災グッズの備蓄…それ以外にも、何か考えるべきことってありますか?」
👩💼高橋さん:
「そうですね。例えば、地震が起きた後の生活を維持することも重要です。電気や水道が止まってしまった場合、どうやって生活していくかを考えておく必要があります。」
👦翔太:
「電気や水道が止まっちゃうと…スマホも充電できないし、お風呂にも入れないし、トイレも流せない…大変だ!」
👩💼高橋さん:
「そうですね。だから、非常用の発電機や、貯水タンクなどを準備しておくことも、多面的な観点から考えることの一つになります。」
👧美咲:
「『古い建物は地震に弱い』とか、『避難場所までの道が狭くて危険』とか…それって、どうやって見つけるんですか?」
👩💼高橋さん:
「まずは、自分の住んでいる街をよく観察することが大切です。古い建物が多い場所や、道が狭い場所などを、地図に書き出してみると良いでしょう。」
👦翔太:
「地図に書き出すのか!それなら僕にもできるかも。学校の帰り道とか、よく見てみよう。」
👩💼高橋さん:
「はい、ぜひやってみてください。それから、過去の地震の被害状況などを調べてみるのも、参考になると思います。」
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