現実が押し寄せる日々|夫の夢③-あの朝のこと
いよいよ退院
末の子を連れて
実家に帰ったその日
4人で布団に入りました
授乳の時間になり
朝4時すぎに目を覚ますと
隣で寝ていた息子が
布団の上で
座っていました
授乳をしながら
「どうしたの?
まだ起きる時間じゃないよ?
もう少し寝ようか」
息子に言うと
「いまね パパがきたんだよ」
「だっこしてくれた」
まだ眠そうな目をして
座ったまま
そう言いました
反対側で寝ていた娘も
起きていたようで
「わたしのところにもきた」
そう言いながら
布団から出てきました
言葉にならず
涙が溢れ出てきました
声も出せず
末の子の服や顔に
ぽたぽたと
私の涙が落ちていきます
しばらくして
涙が少し落ち着いてから
「よかったね
パパ来てくれたんだね
会えてよかったね」
そう二人に伝えると
安心したような顔をして
「うん」
そう言って
また布団に入りました
もしかしたら
子供たちが心配で
会いに来てくれたのかもしれません
子供たちが寝たあと
幸せそうな寝顔を見つめながら
私は
夫に会いたくなり
どうしても会いたくなり
ここに夫がいないことが
寂しくて
苦しくて
そのあとしばらく
私の涙は
止まりませんでした
