精神科看護師として、「帰りたい」に向き合う。
「帰りたい」と言われて、切なくなるときがある。
私は精神疾患をもつ方たちのいる現場で働いている。当たり前だが、看護師が帰れないと言う立場にはない。
でも現実的に「帰れない状況」ではあるとき、どう傾聴するか、何を伝えるかに迷う。瞬間で考えて対応しなければならない。
帰る場所があるということは、当たり前ではないと思う。
そこに家族が待っているとか、パートナーが待っているとかじゃなくても。物質としての家があるだけでも、ありがたい。
家族が住んでいる家があっても、そこに帰ることを許されないことがあるのも現実。
返答に迷うことは、悪いことではないと思っている。
いい加減な返事は出来ないし、したくない。とはいえ、状況により伝え方が曖昧になったり、「うんうん」とただ聞くこともある。その時々、患者さんにとって必要な対応を考える。
私は、ひとりの人間として、今日一日を誠実に。どう過ごすかを一緒に考えていたい思う。
(今回の文章は、現在に限らず10年あまりの経験を総合的に書いています)

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