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# 火葬場で待つ1時間、扉の向こうで何が起きているのか。


扉が閉まる時、誰もが同じことを思います。
「あの中で、何が起きているんだろう」と。

気になるけれど、なかなか聞けないし、
想像したくない方もいるかもしれません。
心苦しいテーマですが理解されたい方だけでも
見ていたただけたら幸いです。
現場でしか話せないことを正直にお伝えします。

◾️火葬場に着いてから、何が起きるのか

① 納めの式(約10〜15分)

炉の前で、故人様との最後の対面をします。

お伝えしておきたいことがあります。
火葬場でのお別れ時間は、
5〜10分程度と短いことがほとんどです。
「もっとそばにいたかった」という声を
現場で何度も耳にしてきました。
最後のお別れは、告別式で
しっかりしておくことをおすすめします。

火葬場はその日に何十件もの火葬予約が
ある為、時間管理はかなり厳しいです。

② 点火(ボタンを押す)

ボタンは火葬場の職員が
押すことがほとんどです。
正確に伝えると、点火なのか
扉を閉めるボタンなのかは火葬場により異なります。

③ 火葬(約40〜70分)


火葬そのものには40〜70分を要します。
故人様の体格や棺に入れた副葬品の量によって
時間が変わることがあります。
さらに、火葬場によって火葬時間の違いがかなりあります。
東京でいうと『東京博善』さんが
運営する火葬場は火葬時間が40分程から〜
ですので公営火葬場と比較すると
火葬場がかなり短いと思います。

公営火葬場は60分程と考えて
差し支えないと思います。

④ 冷却と収骨準備(約20分)


火葬が終わっても
すぐにお骨を拾えるわけではありません。
拾える温度まで冷ます時間が必要です。

◾️扉の向こうで、何が起きているのか


ここが、他の記事には書いていない部分です。

現代の火葬炉は800〜1200℃という高温で
管理されています。
骨は主にリン酸カルシウムという無機質で構成されており燃焼しにくい性質を持っています。
骨以外の組織、筋肉・脂肪・水分などは有機質であるため燃焼して灰となります。
最終的に燃え残った骨が
遺骨として残る仕組みです。

火葬炉には
「台車式」と「ロストル式」の2種類があります。

ロストル式は火葬時間が約40分程と短いですが
遺骨を原型のまま残すのが難しいです。
台車式は約60分程かかりますが遺骨が原型に
近い形で残りやすく現在の主流となっています。

待ち時間は、
ただ待つためではないと思います。
故人様がお骨になるまでの時間、
ご遺族が少しずつ覚悟を整えていく、、
現場で働いてきて、そう感じています。

◾️控室での過ごし方


控室では飲食が可能で、
火葬を待つ間に精進落としと呼ばれる
会食を行うケースもあります。

思い出話をされる方、静かに手を合わせる方、
涙が止まらない方、
そのどれもが少しずつ気持ちを整えていく時間だと思います。

一つだけ注意してほしいことがあります。
火葬炉前や収骨室での写真撮影は、プライバシー保護の観点から禁止されています。他のご遺族が写り込む可能性があるためです。

◾️骨上げのあと、一つだけ忘れないでください


骨上げが終わると、
骨壺を白い布で包んでご遺族に渡されます。その箱の中に「埋葬許可証」が入っています。

これを紛失すると、
納骨ができなくなってしまいます。
悲しみの中で受け取るものですが、
この一枚だけは必ず大切に保管してください。

◾️今日できること、一つだけ

火葬場でお別れは短いと認識しておく。
もし、あなたが今、故人様の目の前にいるのなら
その時間を大切にして下さい。
もし、霊安施設に故人様がいるのなら
予約をしてから会いに行ってください。
火葬場で最後に会えるからというのは
限られたほんの僅かな時間しかないのだから。

火葬場でのお別れ時間はとても短いです。
知っておくだけで、当日の気持ちが変わります。


次回は「葬儀社の選び方、9割の人が知らないこと」をお届けします。
ほとんどの方が1社だけで決めているという
現実を、正直にお伝えします。

*葬儀の現場で11年以上働いています。
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