あなたのつぶやきが聴こえる場所
高層ビルが立ち並び、人や機械が絶え間なく動くこの社会は、
まるで“正解”を競い合うコンクリートジャングルみたい。
効率化、経済的発展、物質的な豊かさ。
それが“当たり前“とされるこの社会で、
僕たちは成長を求められ、貢献を求められ、
まるでそうしないと価値がないように感じさせられている。
「ちゃんとやらなきゃ」
「まだ足りない」
そんな焦りとともに、
心のどこかで「ちょっとしんどいな」って思いながら、
「きっとこの先に幸せがある」と信じて走っている。
走り切った先で、ようやく取れた休みには、
思いきって旅に出たり、自然の中に身を置いたりする。
“非日常”を味わうことで、日常で溜めた毒や傷を、
なんとか癒していく。
そして、日常に戻る帰路で小さくつぶやく。
「よし、明日からまた頑張ろう」
それが当たり前だと思っていた。
大人はそうやって、
“オンとオフ”を上手に切り替えて、
社会で生きていくものなのだと思っていた。
でも、ふと立ち止まってしまうことがある。
《本当にこれでいいのかな?》って。
人生のほとんどを「我慢」と「努力」で埋め尽くして、
やっと許された“ほんのひととき”でしか、
癒しや喜びを感じられないなんて。
それって、ちょっとおかしくない?
逆なんじゃ、ない??
本来のぼくらの軸は、
“愛や喜び”、“安心”であって、
それを軸にして人生の大半を過ごしていく。
その感覚が基盤にあるからこそ、
たまに挑戦してみたくなったり、
試練を体験してみたくなったり、
そういう冒険があるんじゃないかな。
だから、
苦しみや耐えることが中心なのではなくて、
“喜び”や“素直さ”こそが、人生の真ん中にあるべきなんだと思う。
この“疲弊しきった社会”で、ぼくらは何をすべきなのか。
それは、
壁を乗り越えることでもなく、
何か重たいものを支え、背負うことでもない。
誰かの期待を背負わずに、
何かに追われずに、
《本当はこうしたい》っていう自分の声に耳を澄ましてみる。
静かにつぶやくその声が、聴こえる場所。
そこに、“還る“こと。
