人間は、思考によって感じ方が変わる。本質は何も変わっていないのに。
晴れてよし 曇りもよしの 富士の山
幕末から明治を生きた剣術家・政治家である、山岡鉄舟の有名な言葉です。
晴れても曇っていても富士の良さは変わらない。
それなのに、人は勝手に「今日は晴れてよかった」「曇っていて残念だ」と一喜一憂する。
環境がどう在ろうとも、本質やあり方を見失ってはならないという教え。
これって、同じことが「会社経営」にも言えると思っています。
景気が良い、悪い。
市場が拡大している、縮小している。
新しい競合が現れた、優秀な社員が入った、去った。
経営者を取り巻く環境は日々めまぐるしく変わるけど、
起きた出来事そのものに「良い・悪い」の色はないはず。
それを危機と捉えて足を止めるのか、
変化の機会と捉えて次の一手を打つのか。
決めているのはすべて、経営者自身の捉え方だ。
守るべきものが増え、悩みが増えたあの日
僕が独立を決めた2022年、
まさに目の前の「天気」に必死に向き合う日々でした。
20代、手取り10万を切る中で不振店を立て直していた時期とはまた違う重圧。
守るべき社員が増え、共に戦うクライアントが増えるにつれ、
比例するように悩みや葛藤の量も膨れ上がっていきました。
「この判断で本当に合っているのだろうか」
「もっといい打ち手があるのではないか」
正直、重圧を感じることもあります。
けれど、「悩むことは、決して恥ではない」と思うようにしています。
悩むのは、目の前の人や事業に対して、本気で向き合っている証拠だから。
大切なのは、悩みの中で「自分たちが何のために存在しているのか」という本質(山岡鉄舟でいう富士山)を見失わないことだろう。
僕が立ち返るべき場所はシンプル。
今いるメンバーと顧客を大事にすることに全集中すること。
共に戦ってくれる経営者の方々に徹底的に伴走すること。
僕の本質は、創業したあの日に決めたこの想い以外にありません。
なぜ、僕は会社をやるのか?
なぜ、このチームで働くのか?
株式会社創生アドバイザリーの経営者として、僕はこれからもこの問いを追求し続けたい。
ビジネスモデルや支援の手法は、時代に合わせて変えるべきだろう。
ただ、「目の前の人を大切にし、現場と数字を動かす」というあり方だけは、絶対にブレさせない。
環境の変化に取り残されてしまう経営者を、一人でも減らすこと。
そして、机上の空論を捨て、常に現場を見続ける「本物の支援者」を一人でも増やしていくこと。
遠回りをしてきたけれど、僕がやりたかったのは結局、最初からこれだったのかもしれません。
