信頼していた家族が壊れていた話
母から衝撃的な話を聞かされた。
私には兄がふたりいる。
1人は父が違う。もう1人は私と父が同じ。と思い込んでいたけど違った。
私と父が同じと思い込んでいた兄も母の前の旦那との子だった。
そして兄は 20歳の時に籍を抜いた。
その時は泣きながら話していたらしい。
ずっと辛かった。と。
3人の家だった。と。
思えば、両親は背が低いのに連れ子の兄はとても背が高いし、連れ子ではない兄と名前の1文字が一緒だった。
母が産んだ子だから大切にする。と言っていたそう。
実際は酷い扱いだった。
私にとっては、たまに何故か不機嫌になってとても怖いが、何でもしてくれる父。
だが兄にとっては、辛い環境だったらしい。
物やタバコを投げつけられ、何も食べさせなくていい、与えなくていいと言われ、誕生日プレゼントも与えてもらえなかった。
私と連れ子の兄は7歳ほど離れている。
だからそんなことになっていることは全く覚えていないし知らなかった。
私が可愛がられている家で、兄だけが可愛がられない。
そんな家で兄はどんなに苦痛だったか私には計り知れない。
それなのに思い出す兄との記憶に嫌なことをされた記憶はない。
兄は再婚をする時に、
新しい苗字になるんだ。
新しい苗字書けるようになったんだ。と言っていたらしい。
小学1年生の無邪気な子が想像つく。
そんな未来が沢山ある子がこんなに辛い人生を送るなんて考えたくもない。
愛されて育った側だから、日向にいる側だから。
可哀想と言って私は泣けるのだろう。
兄の苦痛を私は同じように味わえない。
兄はそれを望んではいないだろうけど。
母は私が逃げればよかった。と言っていた。
本当に。そう。と思ってしまった。
私なんて置いて。
そうしたら兄が傷つくことはなかった。
でもそんなことは言えるわけが無い。
だから私も離婚したが、母は再婚相手は子どもを大切にすると言ってもしない人もいるから自立して、1人で生きていけるようにしてね。と。
絶対に何があっても子どもにそんな思いをさせたくない。
母は3人産んだのに私しか残っていない。
自業自得だけど、結婚式にも呼ばれない。
悲しくなるから連絡もしなくなってしまった。と。
それを聞いて大好きだった実家も父も嫌いになった。
部屋を見るだけで、そんな光景を想像して吐き気がする。
思い出全てが黒く塗りつぶされたよう。
結婚する際に家族を思って持ってきた写真ももう見ることは出来ないし、燃やしてしまいたい。
そしてそんな父の血が入った自分が憎くて仕方がない。
2人の兄は記憶は少ないが、よくしてくれた。
辛い思いをさせた人間の血が入った私を。
知らなければよかった。けど、母は20何年間もそれを抱えて生きてきた。
これは幼少期何も気づけなかった自分への十字架でもある。
せめて連絡先も知らない2人の兄が、この世界で幸せなもう1つの人生を歩んでいてほしいと思う。
