お金が入ってくると、なぜか不安になる。増えることが怖いのはなぜ?
「もっとお金があったらいいな」
そう思っていたはずなのに、実際にいつもより多くのお金が入ってくると、なぜか落ち着かない。
臨時収入があったのに、素直に喜べない。
収入が増えそうになると、
「この状態はいつまで続くんだろう」
「あとで何か悪いことが起きるのでは?」
「こんなにもらって大丈夫なのかな」
と不安になる。
そんな経験はないでしょうか。
お金についての悩みというと、「足りない」「増えない」「貯まらない」といったことに目が向きやすいものです。
でも実は、
「増えたお金を安心して受け取れない」
という悩みもあります。
豊かになりたいと思っているのに、豊かさが近づくと怖くなる。
今回は、そんな一見矛盾しているように見える心の動きを考えてみます。
欲しいことと、受け取れることは同じではない
「お金が欲しい」
そう思っているなら、お金が入ってきたら嬉しいはず。
普通に考えればそうですよね。
ところが、実際にはそう単純ではありません。
たとえば、思っていたより高い報酬を提示されたとき。
「ありがとうございます」
と受け取る前に、
「本当にこの金額でいいんですか?」
と聞きたくなることがあります。
何かを手伝ってお礼をもらったときも、
「そんな、いいですよ」
と反射的に断ってしまうことがあります。
もちろん、遠慮そのものが悪いわけではありません。
ただ、毎回のように、
受け取る場面になると居心地が悪くなる
のであれば、自分の中にある「受け取ることへの感覚」を少し見てみてもいいかもしれません。
頭では欲しいと思っていても、心のどこかでは、
「そんなに受け取ってはいけない」
と思っていることがあるからです。
「増えたら失う」という不安
お金が少ないことが不安なら、お金が増えれば安心できそうに思えます。
ところが、増えたことで別の不安が生まれる場合があります。
それが、
「これを失いたくない」
という不安です。
今まで10万円しかなかったところに、20万円になった。
嬉しい。
でも同時に、
「10万円減ったらどうしよう」
という心配が生まれる。
収入が増えた。
嬉しい。
でも、
「来月も同じだけ入るとは限らない」
と考えてしまう。
すると、お金がなかったときには「欲しい」と不安になり、入ってきたあとは「失いたくない」と不安になります。
金額が変わっても、不安の形だけが変わって残ってしまうのです。
これは、お金そのものよりも、
「お金はいつなくなるかわからないもの」
という感覚が強いときに起こりやすくなります。
豊かになると責任も増えると思っていない?
お金が増えることに対して、別のイメージを持っていることもあります。
「収入が増えたら、もっと働かなければならない」
「高い報酬をもらったら、それだけ完璧にやらなければならない」
「稼げるようになったら、周囲から期待される」
「今まで以上に結果を出し続けなければならない」
こう考えていると、収入アップは単純な喜びではなくなります。
お金と一緒に、
責任、プレッシャー、忙しさ
までセットで受け取るように感じるからです。
「もっと稼ぎたい」
と思いながら、
「これ以上大変になるのは嫌」
とも思う。
そうなると、収入が増えそうな機会を前にしたとき、無意識に距離を取ることがあります。
お金が嫌なのではありません。
お金が増えた先に待っていると思っているものが怖いのです。
「自分だけ豊かになっていいの?」という気持ち
お金の話には、人間関係も関わってきます。
たとえば、自分の周りにお金で苦労している人が多かった場合。
自分だけ収入が増えることに、申し訳なさを感じることがあります。
家族がずっと節約してきた。
友人がお金に困っている。
自分より大変な状況の人を知っている。
そんなとき、
「自分だけ楽になっていいのかな」
と感じる。
これは優しさから生まれていることもあります。
ただ、自分が苦しい状態に居続けることで、誰かの苦しさが減るわけではありません。
自分が豊かになることと、誰かを大切にすることは両立できます。
お金を持つことで、人との関係を変えなければならないわけでもありません。
豊かになることは、誰かを置いていくこととは限らないのです。
「お金を持つ自分」が自分らしく感じられない
これまでずっと、
「私は普通の人だから」
「そんなに稼ぐタイプじゃない」
「贅沢には興味がない」
と思ってきた場合、収入が増えることが自分のイメージと合わないことがあります。
ここで大切なのは、
豊かになることと、派手になることは別
だということです。
収入が増えても、生活を大きく変えなくてもいい。
高価なものを買わなくてもいい。
誰かに見せる必要もありません。
貯めてもいい。
将来の安心にしてもいい。
働く時間を減らすために使ってもいい。
好きなことを続けるために使ってもいい。
豊かさは、外から見てわかる形で表現しなければならないものではありません。
「お金がある人はこういう人」
というイメージに、自分を合わせる必要もありません。
お金が増えたら、まず喜んでもいい
臨時収入が入ったとき。
報酬が上がったとき。
予定よりお金が残ったとき。
返金があったとき。
何かを安く買えて出費が減ったとき。
そんな小さな出来事があったら、すぐに次の不安を探さなくてもいいのです。
「でも来月は……」
「どうせまた出費が……」
「こんなのたまたまだから……」
と打ち消す前に、
「今回はよかった」
と受け取ってみる。
それだけでも、お金との付き合い方は少し変わります。
これは「良いことだけ考えればもっとお金が入ってくる」という意味ではありません。
不安が必要なら、あとで現実的に考えればいい。
家計を確認する。
貯蓄する。
今後の収入を考える。
必要な対策をする。
それと、今入ってきたお金を喜ぶことは両立します。
豊かさは「増やす」だけでなく「受け取る」ことでもある
お金について考えると、
どう増やすか。
どう稼ぐか。
どう引き寄せるか。
という方向ばかりに意識が向きます。
でも、もう一つ大切なのが、
入ってきたものを安心して受け取れるか
ということです。
「こんなにもらっていいのかな」
「いつかなくなるかもしれない」
「私だけ楽になってはいけない」
そんな気持ちが出てきたとき、それを無理に消す必要はありません。
ただ、
「私は何を怖がっているんだろう?」
と見てみる。
お金そのものが怖いのか。
失うことが怖いのか。
責任が増えることが怖いのか。
周囲との関係が変わることが怖いのか。
それが分かるだけでも、「豊かになりたいのに怖い」という矛盾が少し整理されます。
豊かさを受け取るというのは、何でも無条件に受け入れることではありません。
自分にとって良いものが来たとき、それを必要以上に拒まないこと。
そこから始めてもいいのだと思います。
次の記事では、この「豊かになることへの怖さ」をもう少し掘り下げて、収入が増えることへの不安・罪悪感・人間関係をどう考えればいいのか整理していきます。
そして、今回出版したKindle
『なぜかお金が入ってくる人の潜在意識|豊かさを引き寄せる人が大切にしていること』でも、受け取ることへの抵抗や、豊かになることを自分に許す感覚について詳しく取り上げています。
お金を増やすことだけではなく、「増えたお金を自然に受け取れる自分」について考えてみたい方にも読んでいただけたら嬉しいです。
Kindle Unlimited対象です。
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