MOJHON STORM レビュー
提供 MOJHON(モジョン)様
X:https://x.com/mojhonJP
公式サイト:https://jp.bigbigwon.com/
STORM製品ページ:https://jp.mojhon.com/product/controller/storm/
結論
1万円を切る価格帯のコントローラーとしては現時点でほぼ文句なし。
K-Silver JS13 Pro TMR磁気スティック・2000Hzのポーリングレート・全16ボタンのメカニカルスイッチ・トリガーストップという4つの要素に加え、充電ドッグまで揃ったコントローラーが1万円以下で買えてしまうのはどう考えても割に合っていないように感じます。良い意味で。
コスパ機と呼ぶには勿体ない、正真正銘のハイエンド機だと言い切れる完成度。
競技レベルでFPSを本気でやりたいプレイヤーにとって現時点で最も費用対効果の高い選択肢のひとつに数えられるでしょう。
第一印象
MOJHONらしく、ビルドクオリティが極めて高いです。
中華系コントローラーにありがちなバリや合わせ目のズレ、ボタンのガタつきが一切ありません。
ボタンを押したときの音や感触から、製造品質の高さが伝わってきます。
重さは実測240gで、長時間握り続けても負担がかかりにくいちょうどいいバランスです。
筆者は今回、発売に先駆けて10日ほど検証したのですが、使えば使うほどSTORMの価格の異常さに気付いて来ました。
まずK-Silver JS13 Pro TMRスティックは、1000円~1500円程度する高級パーツ。
そのうえで、2000Hz基盤に全16ボタンのメカニカルスイッチや充電ドックまで揃えて約9,000円というのは安すぎる気がします。
第一印象のまとめとしては、価格を知ってから触ると戸惑うレベルのクオリティです。
付属品
内容が非常に充実しています。
開封動画を撮影したのでご参照ください。
コントローラー本体
スマート充電ドック(背面にUSBポートを内蔵)
2.4GHzワイヤレスドングル
USB Type-Cケーブル(有線プレイ・充電兼用)
交換用スティック(高さの異なるものが2セット)
取扱説明書
充電ドックの設計がよく考えられていて、ドック背面のUSBポートにドングルを差した状態でPCへ接続すると、本体を置くだけで充電と無線受信が同時に成立します。
PCのUSBポートを余計に埋めないし、遊ぼうとしたら充電が切れていたというトラブルからも解放されます。スマート。
あとディスプレイしたときの見た目がめっちゃかっこよくて、所有欲が満たされます。
交換用スティックは軸が金属のタイプ。

シンプルですが実用的な同梱品で、右スティックだけ高くしてFPS向けの視点操作をやりやすくする、といった調整が開封直後から試せます。
スペック概要
接続方式:有線 / 2.4GHzワイヤレス / Bluetooth(トライモード)
対応機種:PC / Nintendo Switch(NS1・NS2)/ iOS / Android
スティック:K-Silver JS13 Pro TMR磁気スティック(アンチドリフト)
ポーリングレート:最大2000Hz(有線・2.4GHz接続時)
主要ボタン:16個(全メカニカルスイッチ)
背面ボタン:4個(マイクロスイッチ×2・メカニカル×2)
トリガー:Hall Effect(リニア)⇔ マイクロスイッチ(クリック)物理切り替え式
ジャイロ:6軸 / PC時最大1000Hz
バッテリー:1000mAh
実測重量:240g(本レビュー計測値)
参考価格:9,980円(Amazon先行予約価格9,180円)
デザイン
フォルムはXbox系の非対称スタイルをベースに、グリップ部分が標準より横に張り出した独自の設計になっています。
ほんの少し大き目ですが握りやすい形状です。
手が小さめの方は、背面ボタンが少し遠いと感じる可能性があります。
幅の広さが気になる場合は実際に手に取って確認できる機会があれば試しておいたほうがいいでしょう。
グリップ部はマット質感の素材で汗をかいても滑りにくく、中央パネルの光沢との対比が見た目にも締まった印象を与えています。

RGBは派手ではありますが、デスクセットアップの一部として映えるビジュアルです。
RGBが苦手な場合はソフトウェアから消灯できます。
スティック
STORMにはK-Silver JS13 Pro TMRスティックが採用されています。
このスティックの採用がこのコントローラーの核心となるポイント。
4096段階の高精度スティックサンプリングで、検知の精度が同価格帯製品
のおよそ4倍。
このTMRセンサーの恩恵が最も分かりやすく現れるのが、FPSにおけるデッドゾーン(入力を検知しない中心部の遊び)を極限まで絞ったときです。
デッドゾーンをほぼゼロに詰めてもほぼドリフトが発生しません。
従来のホールエフェクトスティックでわずかにフワッとした感があった中心付近が、TMRではシャープにダイレクトな感触に変わっています。
スティックを傾け始めた最初の数度の入力がすっと素直に反映されるので、FPSの微細なエイム調整がやりやすいです。
Apex Legendsのようなタイトルで特に真価が出ると感じました。
客観的な計測データとして、Gamepadla.comのStick Analyzerによる直線性テストではSTORMが12975データポイントを記録しており「非常に優秀」と評価されています。
有線接続での実測入力遅延は2.19ms〜(Wired A+評価)、2.4GHz無線でもA評価を獲得しています。
金属製の軸のおかげで、回したときに引っ掛かりがなくシルキーな質感。
スティックの操作感はやや重めで、ドリフトもほとんど皆無で視点操作がめちゃくちゃやりやすいです。筆者がApexLegendsでテストしたところ、真っ先にSTORMの視点操作の快適さを体感しました。
正直、安価なコントローラーと違いがありすぎてSTORMに乗り換えるだけでエイムが良くなる人も少なからず居そうなレベル。
同梱の交換用スティックで高さを変えられる点も実用的。
ジャイロ
6軸モーションセンサー且つ1000Hzの高精度なジャイロ操作に対応。
精度はトップクラスで、Blitz2やRainbow3には無かった機能なのでジャイロ操作を使用する方には嬉しい仕様。
本体重量も約240gと、Switchプロコントローラー2(約235g)と同等の重量なのでスプラトゥーン等のジャイロ操作を必要とするタイトルでも違和感なく使用できるでしょう。
ボタン
すべてのボタンにメカニカルスイッチを搭載。
ABXYのサイズは少しだけ小さめで、質感は少し滑りづらいタイプ。
押し込みの深さも適切に調整されていて操作しやすいです。
カチカチとマウスのクリックのような音が鳴りますが、静音パッドが内蔵されていて思ったよりうるさくないです。快適。
ダイヤモンド型の十字キーの操作性が抜群に良いです。
8方向に滑らせるように入力出来るので、スト6のような高速コマンド入力が求められるタイトルで指を滑らせるように入力する方にうってつけです。
カチカチなるのが好きな人には最高です。シンプルにそれだけ言えば伝わる気がします。
トリガー
LT/RTは背面の物理スイッチで2つのモードを瞬時に切り替えられます。

ホールエフェクト・リニアモード:引き込み量に応じた256段階のアナログ入力。
レーシングゲームやアクションゲームで精密な調整に使います。
マイクロスイッチ・クリックモード:ストロークが極小になりマウスのクリックに近い応答速度が出ます。
FPSで単発銃の発射タイミングを詰めたいときに効果的です。
物理スイッチでの切り替えなのでゲームプレイ中に即座に変更できます。
複数のジャンルのプレイする方にとっては嬉しい設計。
今回、リニアモードを検証するにあたって最近話題の新作オープンワールド「NTE」をプレイしました。
車での移動を多用する本作では非常に快適にプレイすることができました。 探索はリニアモード、戦闘中はクリックモードに切り替える、みたいな事も3秒あればできます。

個人的にはクリックモードのカチカチ感がシンプルに気持ちよくて好み。
押し込みが浅くなるので連打が明確にやりやすいです。
背面にはカスタマイズ可能な4つの追加ボタンを搭載。

M1/M2ボタンは押し心地の軽いマイクロスイッチを採用。
面積の広い大型ボタンで、握り込んだ時に自然に中指の位置に来るので押しやすいです。
どの角度から押し込んでも均一に入力されます。こういう細かいところでMOJHON製品はクオリティが高いなーと感じます。
M3/M4ボタンは少し固めのメカニカルスイッチ。誤爆しにくい適度な硬さがあります。
握り込んだ際の指にフィットするように傾斜がかかっていて押しやすいです。こちらも適切な配置だと思います。


ソフトウェア
PC向けデスクトップソフトウェアとスマートフォンアプリ(iOS / Android)の両方からカスタマイズが可能です。
設定できる主な項目は以下のとおりです。
スティックの感度曲線(4点式レスポンスカーブで細かく調整可能)
デッドゾーン・中心ゲイン
手ぶれ補正
トリガーの反応開始点・デッドゾーン
背面ボタンへのリマップ・マクロ設定
振動の強さ(モーター別に細かく設定可能)
RGBライティングのプロファイル
スマートフォンアプリからもほぼすべての項目を変更できるため、プレイ中にスマホ片手にサクッと設定を調整可能です。
これは地味ですが実用上かなり便利です。
さらに他のプレイヤーやプロが公開している設定プロファイルをクラウドから1ボタンで取り込む機能もあります。
設定を詰めるのが面倒という方でも、使われているプロの設定をそのまま試すことができます。
筆者の設定【WUJm2eV5】


ファームウェアアップデートはデスクトップソフトウェアからのみ実行できる点には注意が必要です。
最初にPC側で最新ファームウェアを当てておくことを推奨します。
接続と遅延
Rainbow3は有線・無線どちらも2000Hzを実現しています。
テストした結果、実際にワイヤレスで2000Hzで動作することを確認できました。
Rainbow3同様に、有線接続時は2000Hzをわずかに上回ることもありました。
有線、無線どちらの接続時にも遅延や接続が不安定になることはありませんでした。
競技性の高いタイトルでも問題なく使用できるでしょう。
バッテリー
搭載バッテリーは1000mAh。
目安となる駆動時間は以下のとおりです。
2000Hz + RGB点灯
約10〜12時間
1000Hz + RGB消灯
約16〜18時間
TMR磁気スティックは消費電力が極めて低いことも特徴のひとつで、ワイヤレスコントローラーのバッテリー持ちに貢献しています。
RGB点灯状態でも日常的なゲームプレイ(2〜4時間程度)ではバッテリーを気にする場面はほぼないでしょう。
何より充電ドックの存在がバッテリー管理の概念を変えます。
筆者は今まで別売りの充電ドッグを購入したことが無かったので、これが初充電ドッグになるのですが、生活に革命が起きたレベルで快適だと感じています。
プレイ終了後にドックへ置くだけで充電が始まるので、これを習慣付けておけばほぼ毎日充電を気にせずにプレイできるでしょう。
まとめ
MOJHON STORMは1万円を切る価格帯のコントローラーとして、非常に完成度が高い一台です。
競技レベルで欲しい要素がすべて揃っていて、かつ充電ドック付きで実測240gというまとまり方は、この価格帯では正直ありえないレベルのコスパです。
筆者はSTORMを使っていて不満点が見つかりませんでした。
操作性は抜群に良く、充電ドッグもとても便利です。
BLITZ2 TMR はImperialHalをはじめ多くのApexプロが実際に使用しいた実績のあるFPS特化機。
トリガーはマイクロスイッチ固定でリニアモードに切り替えられないため、Apex一本のプレイヤー向けのシンプルな構成です。
Rainbow3 はスティックが高性能な静電容量式に進化し、追加トリガーや3.5mmヘッドホン端子も搭載した競技性能も汎用性もトップクラスのハイエンドモデル。
価格は約12,000円とSTORMよりは少し高いです。
STORM はその間を埋める「競技性能×汎用性×コスパ」の三角形を最もバランスよく押さえた機種です。
BLITZ2やRainbow3には無い、高精度なジャイロ機能や充電ドッグが付属しているという強みもあります。
初めてコントローラーを購入する方には特に激推し。
ハイエンドのコントローラーを沢山購入している方も是非手にとってみてほしい。きっと大満足のクオリティです。
