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ノルウェー冒険②Osloの温かな夜。25kgの相棒と目指す北極圏。そして「For Free!」の謎


DohaからOsloへ移動

ロシア・ウクライナの状況により航路は、ロシアを避ける


Oslo着


ついに、ノルウェー着!うおおおおおおお!うおおおおおおおおお!

Lufthavn空港

降り立ったのはOslo Lufthavn (ガーデモエン / Oslo空港)。
空港直結の駅からさっそくOslo中心部へ移動しようとしたのだが、さっそく海外の洗礼を受ける。
どうやら私が乗ったのは「Flytoget(特急)」だったらしく、改札ゲートで引っかかってしまった。そのまま現地でしっかり2,000円ほど追加回収される。よし、これも授業料だ。

無事にOslo中央駅へ到着。 ようやく落ち着いて周りを見渡せるようになったかと思えば、やけに周囲からの視線を感じる。
「そんなに見る!?」とツッコミたくなるほどの熱い視線だ。

無理もない。今回の旅の相棒は、karrimorのcougar(90L)とLowe alpineのprism(25L)(都合上prismは見えていないが)。karrimor最大クラスのcougarの中には、25kgの装備が詰まっている。

karrimer最大機種cougerの中には25kg

前後にザックを背負い、相棒たちに挟まれながら歩く完全な「サンドウィッチスタイル」。自分の身体よりもcougarの方が明らかにデカい。
いや、しかしこれぞ移動中のワンゲル標準装備なのだ!

ノルウェーの平均身長は女性が約170cm、男性は約180cmらしい。
だが、今の私は25kgの装備で全高が跳ね上がっている。
頭ひとつ抜けている彼らとも、今なら対等に(?)戦える気がした。

Osloの街並みはどこもお洒落で国際的。
路面電車やバス、信号機のデザインまで可愛らしく、日本にはない風景に心が躍る。物価の高さには身体が震える。
ゆっくり観光したい気持ちを抑え、まずは今日の目的地へ向かうことにする。

初の宿 - Osloの温かな夜 -


今夜の宿は、3ヶ月ほど前からSNSでやり取りをしていたOslo在住の日本人・まさよさんのお宅。 Facebookの「subjapan」という日本とノルウェーの気楽な交流グループで知り合った方だ。見ず知らずの私を温かく迎え入れてくださった。

地下鉄に乗り、Romsås(ロムソース)駅へ向かう。 到着して驚いた。岩盤をくり抜いたような駅を抜けると、すぐそばに豊かな森と山が広がっている。都心からわずか20分とは思えないほど自然が近い。

ご自宅に到着すると、まさよさんご家族とお知り合いの日本人の方々が、とびきりのおもてなしで迎えてくれた。
豪華な日本食ディナー、手づくりケーキ、さらには自作されたという日本酒や甘酒、そして澄み切ったノルウェーの水。
22時間のフライトと初めての海外移動でヘトヘトになった身体に、その温かさがじわじわと染み渡っていく。

疲れで会話についていけない瞬間もあったが、集まった皆さんの「ノルウェーが好き」「自然が好き」という熱い思いがひしひしと伝わってくる。
「日本の給料じゃ考えられないよ」「こっちでも仕事はいくらでもあるから」なんてリアルな現地トークも飛び交う。

まさよさんは翌朝、樅(モミ)の木の芽を採取する作業を手伝ってほしかったようだが、私は早朝フライトのため泣く泣く断念。
また帰国前に必ず寄らせてください!
ただただ深い感謝の気持ちに包まれながら、深い眠りについた。

Oslo市内

2日目:いよいよ北極圏・Bodø(ボードー)へ

翌朝5時起き。 こんなに早朝にもかかわらず、まさよさんは私にお弁当まで持たせてくれた。見送りまでしていただき、本当に頭が上がらない。甘酒の美味しさと人の温もりが、胸に強くる最高のお家だった。

地下鉄でOslo中央駅へ(切符の買い方に迷ったが、アプリを導入して無賃乗車を無事に回避)。そこから再び特急に乗って空港へ向かう。

いよいよBodøへの国内線フライトだ。
カウンターのおばちゃんにヒアリングしながらなんとかチケットを発行し、特大の25kgザックは「スペシャルバゲージ」として預けた。
手荷物検査も、まさよさん特製のお弁当が無事にパスできて一安心。

ふと周りを見渡すと、短パンを穿いているのは私だけだった。
SAS(スカンジナビア航空)の右側窓席に乗り込む。

翼の向こうに広がるのは、北極圏の絶景だ。
青い海に浮かぶ荒々しい山々。
そのほとんどに白い残雪が刻まれており、「ここでスキーができるじゃないか!」と興奮が収まらない。
今まで見たフライトの中で、間違いなく一番美しい景色だった。

Bodø港と「For Free」の連鎖


Bodø空港に到着。
ベルトコンベアからスペシャルバゲージを引き取ると、ここでも周りから熱い視線を浴びる。
空港内でまさよさんのお弁当を感謝と共に味わい、いざ港へ出発!

港へ向かう道中、自炊で使うJETBOIL(ジェットボイル)用のガス缶を手に入れるため、スポーツショップへ寄ることにした。

北ノルウェーの街並み、道路、家々。すべてが新鮮だ。意外にも日本車が多く、特にトヨタやマツダが人気のようだ(聞いたこともない海外専用車種ばかりだが)。

30分ほど歩いて中心街の港へ。 スポーツショップを見つけ店員さんに尋ねると、運良くラージサイズの真っ赤なPRIMUS缶がラスト2缶!即購入。「Takk!(ありがとう)」とお礼を言って店を出る。

途中、「Salmon Center Bodø」という面白そうな施設を発見。
吸い込まれるように入ると、頭上には吊るされたサーモンの群れがズラリ。
捕獲から加工までの歴史が動画で紹介されていて地味に面白い。

ところで、チンアナゴの天敵って一体なんだろうか?


ショップを出てハッと気づいた。「発火剤がない」。
愛用のジェットボイルはカチカチ鳴る点火機能が故障しているため、ライター等の火種が必須なのだ。
先ほどのスポーツショップに戻るには距離がある。ふと横を見ると自転車屋さんが目に入った。

ダメ元で30代くらいの男性店員に「ライター売ってますか?」と聞くと、
彼は笑いながら「売ってないけど、これあげるよ!」とポケットからライターを取り出して差し出してくれた。無料!?
日本なら恥ずかしくて絶対にお願いできないが、旅のノリと笑顔(自称・キュートな笑顔)が功を奏したらしい。感謝!

さて、最大の難関はフェリーのチケットだ。 事前に「船内で買える」と調べていたのだが、念のため近くの係員に聞いてみた。

ほし:「チケットはどこで買えますか?」 係員:「チケットは“あっち”で買うんだよ(遠くを指差す)」

指された方向は、さっきの自転車屋の近くだ。歩いて15分。
あっちね。

途中で見かけたヨーロッパ系の自転車ツーリスト(仮称:ロバート)に声をかけてみた。

ほし:「Lofotenに行きたいのですが、どの船か分かりますか?」
ロバート:「僕もLofotenに行くよ!チケットは“あっち”だよ!」

君もか!またしても「あっち」である。だが、最初に聞いた係員とは全く逆の方向を指している。迷宮入りだ。

次に目に入ったのは、作業中のトラクターに乗った男性(敬称:ダリウス)。

ほし:「すみません、チケットは…」
ダリウス:「チケットは船の上で買えばいいんだゼ!」

結局、最初の船着場に逆戻り。
2隻並んでいる船のうち、小さい方の車庫口で、黄色い蛍光ベストを羽織り、赤い誘導棒を振り回しているニキを発見。

ほし:「この船はMoskenes(Lofoten諸島の港町)に行きますか?」
ガレン(大好き):「行くよ、この船でOKだ」

ほし:「チケットはどこで買えばいい?」
ガレン(一番好き):「チケットは要らない。フリー(無料)だ。
……えっ!?フォーフリー(For Free)!?!?

まさかの乗船料無料。全員言うことが違った理由はこれか(あるいは歩行者無料の便だったのか)。 なんとか無事に乗船成功!


船の後ろ側、屋外デッキ近くのシートを確保した。
100人ほど乗れそうな船内だが、アジア人(日本人)はどうやら私一人だけのようだ。
幾多の「あっち」を乗り越え、「For Free」を掴んだほしは、ついに座席へ腰を下ろす。

いくぞ、Lofoten!!!

つづく(次回:北極圏の海を越え、憧れのロフォーテン諸島へ。予期せぬ出会いと?)


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