Cairnレビュー: 手汗を拭い、震える指で絶壁を越え、その先の景色を観測する
最近の登山ゲーと言えば 『PEAK』が流行りましたね。
ソロ、フレンドと共に、デフォルメ調の人間を操作して様々な地形を登頂するゲームで、Twitch などで活躍するストリーマーの方々が沢山プレイしてましたね。
今回は、下界の手助けを借りないアルパイン・スタイルという硬派な登り方をする『アーヴァ』のリードクライミングを観測します。
※登り方の手法、間違えてたらすいません。

アルピニストなのかな ?
簡易レビュー
良い点
・ここまで登ったかを振り返って見入る『景観のよさ』
・登攀ルートを探索する『手探り感』
・苦手な人でも登れるような『アシスト機能』
ちょっと待った、な点
・Getting Over It までとは言わないが『人を選ぶ』
・一部のエリアで牙をむく『難易度の高低差』
・独特な挙動によって滑落する『ストレス』
絶壁を乗り越え、絶景を望む
リードクライミングの中でも特に『フリークライミング』と呼ばれる自分の指と足の力『のみ』で登るストイックなスタイルのようです。
後は滑落時の命綱としてのロープとピトンのみ。
岩の亀裂や引っ掛けられそうな場所へ手足の先を動かして登っていきます。

不安定なバランスになっていたり、滑落しそうになると徐々に手足がプルプルと震え始めて、カメラが寄ってきたり、うめき声をあげます。
恐怖によって視界が狭窄している表現や、不要なUIを極力表示しないことで登攀に集中できるよう配慮がここでも見られます。

また、食料や温度管理も重要で、脱水症状になれば視界が掠れ、空腹が度を越すと失神して一時的に動けなくなる、といったようにどこでピトンを打ち込むか ? も登攀する上での戦略になっていたのも印象的です。
登り切った後は、『ここまで来たか』という喜びときれいな景色。
LODによって表示が簡略化されている部分もありますが、絶景の一言に尽きます。
『山登りってこういうのが楽しいならアリかもなぁ…』と少し思いました。
※なお、高いところ好きなはずなのですが、手汗止まりませんでした。

個人的には、予定していた登攀ルートなどを視覚化できると嬉しいかもしれません。崖を眺めるためのカメラやフォトモードのカメラがあり、道中で手に入れられる地図と実際のルートを照らし合わせることができるため、
この機能を応用して、自身が計画する登攀ルートを作成できると、『ルートを考えている』時の楽しみが増すと思います。

立ちはだかる『難易度』と『不安定さ』の壁
一方で気になった点は、難易度の曲線です。
登攀ルート自体は好きに選べるのですが、一部の崖が掴むところがわかり辛い点。
わずかな隙間をカメラをぐりぐりしながら見つけ、時には何もない壁を登り、滑落ギリギリを無理やり越えたりと少々無理やり突破しました。
一部のエリアだけで、他のエリアにはなかっただけに調整忘れか…? と思いました。

『不安定さ』に関しては、独特な挙動を取ることによって生まれるものと思っています。
3点、4点とホールドをし、バランスの良い姿勢に見える状態でもスタミナが減り続け、滑落する挙動を見せます。
『ホールドのフィードバック』という設定項目にあるゲームプレイから設定できる機能で目視しつつ進んでいましたが、時折この挙動があったのが気になっています。
このフィードバックは『ホールドできる場所へ手足が設置した』判定のみで、スタミナが減るかの評価とは別軸で判定してそうな予感がします。
そのため、見た目的にはホールドできてるが、不安定な姿勢であると評価されて滑落、という具合になるのでしょう。
上記で上げていた場所で多発したためバグに近いと思っていますが、閾値の関係でそうなっている可能性も否定できません。
手先を動かす IK という存在
(モーション周りは推察程度なので、間違えてたらゴメンネ。)
技術的な小話になりますが、本作は Final IK を利用して登攀を実装しているようです。
IK は Inverse Kinematics、手足の『先』を動かすことによって、根元から先の間の動きを補完させる方式を指します。
特に Final IK は全身に連動するタイプの IK であり、右手を動かせば、肩が動き、つられて背中も動く…といったタイプです。
本来はモーション関連の調整で使われている認識ですが、本作では手足の操作としてユーザーが直接動かすために利用されているのが面白い試みです。
過去には Hand Simulator などもあり、あちらは Forward Kinematics です。
どちらも可動域の設定次第では、関節が裏返ったり、ぐにゃぐにゃな状態で突き進んだり、軟体生物のような面白い挙動を見せてくれますが、ゲームの世界ならではの表現は面白いですね。僕は好きです。
登攀時の手が吸い付くようなフィット感は、恐らく Final IK の FullBodyBipedIK を利用していると思いました。
そして、『手足の震え』は IK のターゲットにノイズを加えることでプルプル感を出して『スタミナが減ってるぞ』と表現していたのはお見事です。
最後に
一部の難易度的に『人を選ぶ』と思いますが、アシスト機能のおかげでストレスの緩和ができるのは非常にありがたいです。
因みに、クリア後は登攀ルートが確認できるので、
見たことのないエリアを見て『次はどう登ろうか?』を計画したり、
フレンドや他の人の登攀ルートを共有してもらって、見比べてみるのも面白いかもしれません。
配信中では一部エリアで結構キレてましたが、今書いてるうちにちょっと登りたくなってソワソワしてます。

一部のイベントの解決方法がわからず、右往左往して沢山滑落しました。
Twitch では、若干不定期ですが note に投稿する用のゲームも配信しています。
新作でたけど、買おうかな? と決め兼ねている時など生配信でもがいてる姿を見て検討する材料の一つにしてもらえれば幸いです。
また、今年からチップを設置させていただくことにしました。
忖度なしの良作の掘り起こしを今後とも続けたく、参考になったり面白いな、と思っていただけたら、賽銭代わりに使っていただければ幸いです。
それでは。
いいなと思ったら応援しよう!
もしよければ、埋もれた良作を掘り起こす活動へのご支援をいただければ幸いです。
※ご支援いただいたサポートは、新たな作品の調査などの活動費用に充てさせていただきます。