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「ファルコン&ウィンターソルジャー」迷える米国、飛翔する黒い肌のキャップ。

※こちらは、「ファルコン&ウィンターソルジャー」のネタバレレビューになります。ご了承の上、ご覧下さいませ。


自由帳のように続けてきたnoteですが、一ヶ月空いてしまいました。五月からずっと体調とメンタルを崩し、先週までは毎晩気管支喘息の発作が止まらず。発熱ジェットコースター状態で、食欲もほとんどなくメンタルも本当に辛かった。

「このまま死んだら、ラクになるなあ」と落ち込んでいたそんな時、XのフォロワーさんがDisney+のギフトカードを送ってくれて。本当に文字通り「エンタメに命を救われた」六月でした。

便利な時代ですよね、他にもアマプラやネットフリックスのカードもコンビニで売られていて。希望額のコード入力後に、有料配信がすぐその場で観られるんです。地上波からどんどん人が離れるわけだ……。



初めてこのドラマがDisney+で配信されたのは、コロナ禍真っ只中の2021年。私はまだ痴呆症になった母のワンオペ介護に追われていました。
肉体かつ精神的にも限界を迎えつつあったので、元々大ファンだったサムとバッキーの「友達じゃない、相棒でもない。俺たちは『ただの二人』」コンビを鑑賞する余裕は全くなかった。

「きっと必ず、人生が落ち着いてゆっくり観られる日が来る」と自分に言い聞かせ。YouTubeにて流れるメイキングや、主演二人の仲良しコントトークなど漁る日々。日本版Blu-rayBOX、再販してくれないかな(泣)

そして今回、実に五年の歳月を経てやっと全六話を堪能! 期待値を遥かに凌ぐその完成度に、魂を揺さぶられまくりました。毎日繰り返し見返しています。噛めば噛むほど味が出る!


元空軍落下傘部隊のサムと、秘密結社ヒドラのサイボーグ暗殺者だったバッキー110歳。


骨太の、ハードボイルドストーリー!


この数年、ハリウッドのポリコレ化やマーベル作品の「なんでもあり展開」に私は心底疲労困憊していたんですが。こちらの配信シリーズには、魔法やアナザーワールドなど、非現実的なご都合主義展開が存在しません。

相棒ライリーの死や先代スティーブとの別れを乗り越え、仁義無我の心で戦ってきたサム・ウィルソン。先代キャプテン・アメリカの幼馴染兼親友であるにも関わらず、70年間洗脳暗殺者として手を血に汚してきたジェームズ・バッキー・バーンズ。

全く違う時代に生まれ正反対な環境と性格に育ち、「友人の友人」だった二人の男が織りなすソウルフルなハードボイルドストーリーです。



キャプテンに「盾」を託されたサム


実は私、「キャプテン・アメリカ」シリーズで最高に大好きというか……。一目惚れして一番思い入れがあるのはサム・ウィルソンなんです。彼がいたから、どんどんリアルさを失って宇宙人やら別世界生物と戦うようになったマーベルにウンザリしつつも、ズルズルと卒業しきれなかった。

「ウィンターソルジャー」で、サムがスティーブに「左、失礼!」ランニングを繰り返されていたオープニングからして、「ああ私、絶対この人の事を大好きになるんだろうな」「『インディペンデンスデイ』のウィル・スミスと同じく」と確信していました。



ちなみに、サムを演じるアンソニー・マッキーは名門ジュリアード音楽院卒で、ウィルはグラミー受賞後にマサチューセッツ工科大学を出ています。ご存知の方、あまりいないですよね。二人ともかなり知能指数が高い秀才なんですよ。あの凄まじいアドリブとトーク力も頷ける。


「黒人のキャプテン・アメリカ」が許されるはずがないと、盾を手放すサム。


サムは元々、1940年代から生き抜いた超人兵士、スティーブ・ロジャース大尉のサイドワインダーとして登場した「現代の相棒、親友キャラクター」です。

空軍の特殊機密兵器「ファルコン」を背負って飛行戦闘をしていましたが、大切なバディを失って心を病み退役。自分と同じPTSDに苦しむ元兵士達のセラピストとして、前線を退いていた。

静かに暮らしていた彼の前に濡れ衣を着せられたスティーブが現れ、子供の頃からずっと憧れていた「キャプテン・アメリカ」と危険を覚悟しつつ共闘。陽気な兄弟のように、21世紀の知識を教える導き手のように、陰ながら飄々と支える素晴らしいパートナーになっていきます。

宇宙人との大きな戦いの後、普通の人生をやり直したスティーブに「キャップの盾→アメリカのレガシー」を託され。サムはその重圧に迷い苦しみ、ついに自らの肌の色を理由に後継者権を手放してしまう。


元洗脳暗殺者、超人血清を持つバッキー



ルーマニア移民俳優のセバスチャン・スタン!苦節30年Gグローブ受賞おめでとう!


キャプテン・ロジャースの幼馴染みであり、兄弟同然に彼を支えてきたバッキー・バーンズ軍曹。キャップと同じく二次大戦英雄チーム「ハウリング・コマンダーズ」随一の名射撃手でしたが、70年前に吹雪のロシアにて殉職。

ところが、彼はスティーブと同じ「超人血清」を秘密結社ヒドラによって投与され、左腕を強制サイボーグ化。70年間冷凍睡眠を繰り返し殺戮兵器として利用されていた。ヒドラと敵対してきた正義の戦士や、罪のない一般人をたくさん殺してきた伝説の「ウィンターソルジャー」として。

スティーブと現代で再会し激闘を交わしながらも、幼馴染みの友愛によって覚醒したバッキーは、ワカンダ王国にて、彼を絶望的に苦しめてきた長き洗脳から解放され、「ホワイトウルフ」として精神的に生まれ変わる。

しかし、幾多の人々を暗殺し口封じで片付けてきた過去が、どこまでもバッキーを責め追い続けます。唯一のよすがだったスティーブは別世界へ去り、彼は自分の存在理由を見失ってしまう。

「俺は、生き延びて良かったのか。苦労の果てに元暗殺者を活かしてくれたスティーブの行動は、間違っていたんじゃないだろうか」


友達でも同僚でもない、凸凹コンビ誕生!




カップルセラピーを強制される二人。自分は何も悪くないのに、きちんと向かい合うサム。


私はサムの大ファンなので、どうしても彼を神聖視してしまう傾向があるのですが、彼は本当に良くぞここまで人格者として成長しきったか、謎過ぎる大器なんです。

彼のあの陽気さ爆裂なパワーと、静穏に悟り切った二面性ってどこからきているんだろう。生まれつきの性格もあるだろうけど、家庭環境が良かったんだろうな、お姉さん見ているとわかる。

今回のドラマで、サムが貧しい漁村に生まれ育ち両親を早くに亡くした過去と、姉サラに頭が上がらない弟だと明らかにされます。サラの夫は四年前の超常現象で亡くなり、彼女はシングルマザーとして二人の息子を育てている。

貧困状態の黒人には、有名人の弟がいても銀行は一切融資をしてくれない。姉と弟は、両親の遺してくれた船を売却するか否かで衝突。しかし久しぶりの実家で寛ぐサムに、「新しいキャプテン・アメリカ誕生」のニュースが届く。金髪碧眼の、まるでスティーブの劣化コピー版のような後継者、ジョン・ウォーカー大尉。


「サンダーボルツ」にて、バッキーをリーダーにしたニューアベンジャーズとして再登場。


同時に東欧にて大掛かりなテロが勃発。サムと空軍情報将校である若きホアキン・トレス中尉に出撃要請が。そこへ、サムが盾を放棄した事に激昂したバッキーが登場。

「何故、盾を手放した! お前にはスティーブに魂を託された義務があるのに!」

(俯瞰視点からの、セバスチャン・スタンの脚の長さが目を惹きます)

その言葉にウンザリしたサムの暗い表情は何故なのか。路上で口論している二人に、どうしてサムだけが警官から身分証提示を要求されたのか。ラスト直前に明かされる絶妙な伏線が描かれるので、メモ必須。

いつもの豪胆さでノープランのまま、ウイングを展開させて大空へ舞い上がるサム。綿密な計画を立ててからチームを引っ張っていたスティーブとの真逆さに呆れつつも、パラシュート無しで60メートル地下へ身を投げる超人兵器バッキー。

「お前が叫びながら落ちるとこ、全部録画した(笑)」
「くっそムカつく……」

この瞬間から、「友達の友達」でしかなかった凸凹コンビが爆誕する!


↑「カップルセラピー」、主演二人の阿吽の呼吸を是非!

元特殊部隊所属だったセラピストの女性、Dr.レイナーのメンタルルームにて行われるサム&バッキーのセッション。

「これは、一般的にカップルセラピーと呼ばれる対話治療です」
「はあ、マジでサイコーだね!」
「イイんじゃね? こーゆーの大好きだろお前」

デカい男二人が小さな簡易椅子をガタガタ引きずって、膝を限界まで突き合わせながら、睨み合う(笑)

「ミスターバーンズ、どうしてサムにムカつくの?」
「……何故盾を手放したんだ。お前はスティーブに選ばれて、守る義務があった。それをあんな偽物に渡すなんて!」
「手放すのが正しいと思ったからだよ」
「正しくなかったら!? お前に盾を渡したスティーブがもしも間違っていたら、奴が俺を助けて生き延びているのも間違いかもしれない!!」


ここで、初めてバッキーの根底にある不安がサムに明かされます。バッキーは、自分を許してくれたスティーブ=盾が、スティーブに選ばれたサム以外の人間に渡ったことで自己価値に自信を無くし怯えているんですよね。

やっぱり夫婦やカップルの心理セラピーって大切! 五分間で一組が破局している離婚大国アメリカらしい。

「……正しいと思ったから、俺は盾を手放したんだ。お前やスティーブには、一生理解してもらえないかもしれないけど」

おそらくこの言葉は、サムはセラピーが無ければ生涯、バッキーに伝えなかったはず。日本人にもわからない米国の黒歴史。

サムはねぇ、いかなる時もバッキーに対して「ウィンターソルジャーだった頃」を糾弾をしないんですよ。ジョークで「サイボーグ」「超高齢者」「おい、爺さん!」とかツッコミするけど(笑)絶妙な空気感で、コミュニケーションにしちゃう達人。

本来なら70年年上の二人に対して、世間を指導するサムは常に「精神的な年上」でいなければならない。

バッキーもそんなサムの心情をきちんと受け止めてるから、この二人の間には「無償のコンビネーション」が確立している。本来は陽気で楽しいナイスガイだったバーンズ軍曹を、元暗殺サイボーグから簡単に引き出してしまうサム。スティーブもサムにどれだけ救われてきたか、だからこその「盾は、君のものだ」なんです!


仲介者である「親友」を喪失した、二人の男。



演者二人が大の仲良しなので、よく吹き出さないよなと思いつつ……。


「ウィンターソルジャー」公開時、サムとバッキーは大親友かつ相棒であるスティーブを間に挟んだ間接的な関係でした。初対面で洗脳されたままのバッキーはサムを殺そうとウイングを引き裂き、サムも上空からバッキーを容赦なく蹴りつけた。

既に退役軍人省にてセラピストになっていたサムは「ファルコン」としての過去を封印していたし、バッキーは言わずもがな数々の悪行に加担してきた伝説的アサシン。

二人ともが「アメリカの象徴であるヒーロー、スティーブ・ロジャース」の今と過去のパートナーだったからこそ巡った出会いなんですね。スティーブがいなかったら、おそらく永遠に顔さえ合わせなかったかも。


正反対ながら、漢気を貫く鷹と元・冬兵士。


明朗快活で常に前向き、太陽に向かって羽ばたき続けるサム。真逆に自分の過去に囚われ続け、闇の世界から脱却できずに苦しみ続けるバッキー。二人は一見正反対に思えるけど、実は根底の漢気一本貫く生き様は共通しています。

そうでなければあの40年代のまま生真面目に生きるバッキーが、冗談混じりに戦闘中ジョークを交わし合えるサムに、背中を預けるはずがない。



後方支援と撹乱を得意とするサム、スティーブの脇役に徹していた。
アメリカの「正義」を信じていた軍曹と、殺人マシンとして洗脳され70年冬眠していた冬兵。


スティーブと一緒に現代で戦っていた頃のバッキーって、全然冗談とか言わないし、とにかく「いつ俺は死んでも構わない、むしろ罪滅ぼしで役に立つならそこで死にたい」みたいな「目付き悪男(サム談)」なんです。

一方的にバッキーがスティーブに依存するだけでなく、おそらく古いアメリカの軍隊組織しか知らなかった保守思想の「長生きし過ぎた老人」が、二人だけにしか分かち合えない傷が癒えないまま、残酷な世界で共存していたんですよね。

そこへ「スターウォーズ」やヒップホップ、日本製テレビゲームで育ったサムが自然と入ってきて、最初は二人の邪魔にならないように50cm後方を歩いてフォローしていた。スティーブが「これで良いかな、サム?」って振り向き聞くと、「悪くないけど、もっとビートに乗せてみたら?」「あっ、そうか。そうだね! ありがとう!」みたいに(笑)

サムは絶対にバッキーとスティーブの間に割り込もうとはせず、古臭い二人がニューヨークやワシントンのど真ん中で立ちすくんだ時、スッと傍から手を差し伸ばし二人の「超高齢者」を自分の両腕に軽く(重要)スキンシップさせ、スクランブル交差点をなんとか横断させてきた。それが三人の絶妙な距離感だったんです、……スティーブが去るまでは。


「弱者を助ける為に生まれた、強者の義務」


ルイジアナ州デラクロワの実家にてバッキーと「義兄弟」となり、宿命を受け入れるサム。


「強く生まれた者は、弱き人々を守る為に戦わねばならない」

この言葉、ご記憶に残る方は多いのでは。そう、「鬼滅の刃、無限列車編」にて煉獄杏寿郎さんの母上が、息子に託した福音です。今回のドラマのサムとバッキーに、まさに相応しい。

私は、どんどん何でもありなドラゴンボール状態になっていくマーベル作品に年々疲弊していったんですけど。「エンドゲーム」で老いたスティーブから盾を託されたサムが、少し距離を取って二人を見守っていたバッキーを咄嗟に振り向いたあの、彼らしくない迷子の子供みたいな揺れる表情と、その視線を受けてゆっくり頷きつつ無言で応えたバッキーの淡い微笑みがずっと忘れられないんです。

あのシーンの為だけにディスクを買ったし、何度も繰り返し観ました。

「シビルウォー」公開時に、「マーベルがいよいよネタ切れして、内ゲバ映画を作ってしまった」と聞いた瞬間、「ああ、もう卒業する日が来たな」と覚悟はしたんですね。

実際に「何の為に作ったんだろう……」な内容に感じたし。その後、大好きなカンバーバッチもDr.ストレンジを演じ、「SHERLOCK」でコンビ役だったマーティン・フリーマンもCIAのロスとして出演したけど、ほとんど心を動かされなかった。

サムは、自分が貧しい黒人として生きてきた経験と、現在の姉の苦労。かつ、元超人兵士イザイアの壮絶な差別的過去に心を大きく揺さぶられていきます。

「黒人のキャプテン・アメリカなんて、許されるはずがない」

実際に40年代には黒人の多くが、梅毒の生体実験に利用されていたことも。
独立から二百年、奴隷として大陸に運搬された黒人達の、特に貧困層の扱いはまだ変わらないんですね。


ダークアベンジャーズ4!in闇社会!


ソゴヴィアでの任務で、かつての仇敵ジモ男爵との共闘(最高に、男達のハードボイルド!)、すっかりダークサイドに慣れきってたシャロンとも再会。

私はこのバッキーが着ている、襟レザースーツが今回一番彼に似合うと思っています。シャロンも峰不二子みたいでカッコいい。


これぞ、ダークアベンジャーズ!現実のマドリプールも、犯罪者の巣窟らしいです。


「シビルウォー」でラスボスとして大活躍し、アベンジャーズを二つに引き裂いた「天才」ジモ男爵の「第三の男」ポジションも最高に映えます!

どうしてもサム&バッキーは正義の味方ヒーローですから、彼のように「猛毒をもって毒を制する」行動ができない。本作中でジモはマキャベリズムの哲学書を読んでいますが、まさに「銀河英雄伝説」におけるパウル・フォン・オーベルシュタイン的な冷徹作戦参謀なのです。


「君らの国に滅ぼされるまで、私はソゴヴィアの男爵で王族だった。アメリカ人はここに建てられた戦死者記念碑なんて、一度も見たことないだろ?」


日本の広島や長崎を訪れたことのないアメリカ人がほとんどだと、過去の敗戦について手厳しい指摘。日本人でさえ、行ったことない人達が大勢いるもんな……。

今回の「ファルコン&ウィンターソルジャー」が骨太の傑作と称賛される所以は、「全てのキャラクターに、正当な言い分がある」こと。

バッキーはヒドラの悪逆で超人血清を投与され暗殺サイボーグ化されたし、スティーブの親友としてバッキーを助け、ソゴヴィア協定に違反したサムは不条理にも数年の隠遁生活を余儀なくされた。

シャロンもその片棒を担いだせいで「カーター家の令嬢」から陥落し、闇落ち。カーリ達フラッグスマッシャーズは、世界に捨てられた弱者の革命分子。

ジモでさえ妻子を無惨に殺されているので、私達視聴者は彼を単純に糾弾できない。そしてまた「突貫工事キャップ」であるジョン・ウォーカーは相棒兼親友をカーリに殺害されて「彼を殺すつもりは無かった。無意味だもの」などと暴言を吐かれ、復讐もできず不名誉除隊処分されている。

一人ずつに、それぞれの言い分や正義があって……。細やかに掘り下げられている脚本が、本当に素晴らしくて。創作を志す全ての人に観てほしい。

ジモの経験値による作戦で、サムが黒人闇ブローカーのフリをしたのは楽しかったけど(アンソニー・マッキーの派手スーツが似合い過ぎ!)

ウィンターソルジャーに戻った演技をせねばならず、不本意な暴力を振るうバッキーを、サムが悲しそうに眺める視線とか。すっかり「嫌な女になったな」(byバッキー)シャロンが、暗黒面へ落ちていく姿も居た堪れなかった……。


各エピソードをイメージする、舞台と背景美術。



欧州を中心にした舞台設定と背景美術も、それぞれの心理描写と相まって逸脱していました。

今回は、「大国や資本主義に踏み躙られてきた人々の歴史」がメインテーマ。何者かの侵略を許したことのないアメリカを、物語のセンターには配置しにくい。

この、「仮初のキャプテン・アメリカ」のカットが最初に公表された時に、「サムとバッキーの物語は、東ヨーロッパが舞台になるのか」とすぐ直感したんですが。本当に長き戦乱や略奪、圧政に苦しんだ土地の哀切さが美しく演出されている構成でしたね。

冒頭、ファルコン・サムが「空軍と組んで仕事をするようになってから半年」の戦場は、灰色のミュンヘン上空から。サムの連絡係となった若きホアキン・トレス中尉とサムが待ち合わせをするのは、色鮮やかな衣装がアーモンド色の土壁とマッチするチュニジア。

そして、サムが重積に耐えられず「盾」を国家へ返却する灰青色のワシントンD.C。ここでサムと戦友のローディが着用する服も、濃紺のノーブルなスーツと、紺青の軍服。

アンソニー・マッキーが素晴らしいスタイルで、オーダーメイドを着こなしていて惚れ惚れしました! インテリジェンス・セクシーと言うか……。彼はステージトークだといつもラフなスウェットやセーター、時々淡い色合いのジャケットやシャツを着用しているけど、「やっぱり、ハリウッドで主演を務めるスターなのだなぁ」と再認識しました。


そして、サムとバッキーの再会はD.Cの空軍基地。ここも背景はメタリックホワイトブルー。やはり「空」がサムに相応しいのと、バッキーの「セバスチャンの灰青色の瞳が、僕をいつも安心させてくれるんだ」(byアンソニー・マッキー)なイメージを際立たせますね。

サムのペールブルーのデニム、バッキーの濃紺ジャージとジャケット。周囲も青一色!

空挺機の中は一転して、ファルコンのイメージカラーであるクリムゾンレッドとウィンターソルジャーのブラック。二人の無言漫才も必見!

革命組織のリーダーであるカーリ達との戦場になるソゴヴィアでは、東欧らしい深緑の森や渓谷、サムとバッキーが敵から逃れる為に転がった菜の花畑。二人が愚痴り合いながらダラダラ歩いていく広大な田園風景は、グリーンやイエローが主体。

そして二人が仕方なく脱獄させたジモが加わり、まだ反逆者として闇社会に生きるシャロンとチームを組んだマドリプールの、昼間は柔らかなアンバーに包まれる古い街並み。それと真逆な、ネオンブルーとアイスピンクに沈む夜のバーや無法地帯。

バッキーがサムへ、「黒人がキャプテン・アメリカになる意味を理解していなかった。許してくれ」と謝罪するに対し、「ありがとう」と絆を確固たるものにしたデラクロワの澄み切った空と海のブルー。そして背中を向け合い、次の戦場へお互い覚悟を決める、柔らかな木立。

カメラマンの熟達した腕と編集担当のこだわりを感じます。



ウィンターソルジャー、長き旅の終わり



ウィルソン家の子供達が遊んでいる盾(米国の象徴)を見て、微笑むバッキー。


破壊されたウイングを後輩であるホアキンに託し(これも『ニュー・ブレイブワールド』への伏線!)、盾を持ってルイジアナ州デラクロワの漁村へ里帰りするサム。

そこで思いついたアイデアは、「昔家族と助け合っていた大勢と協力して、父の残した船を改装できないだろうか?」

この思考が、やがて「話し合い協力し、みんなで平和的に解決する」次世代キャプテンのテーマに繋がっていきます。

高齢者ばかりで労働力が少なく、サム一人で悪戦苦闘していたところへ、左腕アームを使って軽々荷物を運ぶバッキー、颯爽と登場!!!

ここ、余りにもカッコよく計算し尽くされた場面。脚本と監督、カメラマンの卓越した手腕よ!!

ワカンダで修復されたスーツをサムに渡して「じゃあ俺、そろそろ行くよ」と、一線を引き直し去ろうとしたバッキー。サムは「泊まっていけよ、お前の左手がメタルだってご近所さんは気にしない」と、70年孤独の海底に溺れていた超人兵士を家族として迎え入れる。

「ただし、姉貴には手出しすんなよ。切り刻んで魚の餌にすっぞ」
「おおっと〜、肝に銘じておくよ」


サムとバッキー、「I love you,buddy」

 


マーベルヒーローの主役が海に住んでいたの、「アクアマン」以来なのでは。


ここのやり取りも良かったなぁ、ティーンの男子みたいで。バッキー、日本人街の若い女の子には戸惑ってたけど、サラには「ブルックリンいちの色男」アプローチスマイル欠かさなかったし。サムに似てるから気負わずコミュニケーションできるんかな?

バッキーにはかつて妹がいたという設定らしいんですけど、確かに「姉妹がいるお兄ちゃん」だし、サムは「お姉ちゃんがいる弟」キャラクターしているんですよね……。



サムの家族を手伝い、盾の訓練後。戦場での再会を無言で誓い、握手して別れるバッキー。


「なぁバッキー、まだ悪夢で飛び起きてるのか?」
「しょっちゅう、……贖罪はしてるけど」
「それさ、お前自身への罪滅ぼしだけで本当は違うってわかってんだろ? 過去への許しを乞うんじゃなくて、お前の助けを必要としている人達を救えよ」
「……愛の鞭だな」
「お前ならできるさ、ノート一枚分のリスト救済なんて」
「1ダース分だよ」
「上等じゃねぇの、やってみせろよ。1ダース分の人助け」



「俺、スティーブの盾への気持ちは正直気にしていないんだ。最後に自分のことを決められるのは、自分しかいないだろ?」


↑左が、サムに苦しむ日々を吐露するサム。右はサムの苦悩を和らげるバッキー。


故郷に錦を飾った新世代キャプテンのパーティーで、ニューヨークやワシントンには無い希望の夜明けに溢れる海。たくさんの名もなきご近所さんに囲まれ、「I love you,buddy」な相棒と姉と甥っ子二人を手に入れた元暗殺者は、やっとようやく安寧の地を許されて、ウィンターソルジャーの物語はついに終幕を迎える。

かつて、「I hate you」ってサムがバッキーに悪態付いてたり。「椅子を前に倒してくれよ」「嫌だね」とか喧嘩コントし合っていたのに!
七年間を経て、その「嫌だね」をバッキーはサムにお返ししたし(笑)スティーブがいなくなってからずっと、サムはバッキーにメールを出し続けてスルーされてたのが報われました。

……自分もたくさん辛かったろうに、サムは本当にこの世に降り立った天使ですな。

「組むからって、チームってわけじゃないぜ」
「もちろん、友達の友達」
「もうその友達もいないだろ」
「じゃ、同僚」
「組んでないしな」
「ただの二人」
「そうだな、ただの二人」

ご馳走様でございます!!



「対話」で、未来を切り開く次世代キャップ



新スーツを見た私の感想→「神々しくて清楚で美しい!翼はまるでΖガンダム!」


なんとこのスーツ、バッキーが新世代キャプテン=サムへ贈るのに、ワカンダへ依頼して仕立てられた衣装なのです!! 凄いですよ、まるでサム・ウィルソンの為だけにこの世に降臨したデザイン!!

「その者、蒼き衣と白銀の翼をまといて混沌の地に降り立つべし」ですよ!! カラーリング的にも翼があるのも、まるでZガンダムのようなヒロイックスタイル!

きっと天才科学者シュリ姫とバッキーが、サムをイメージして細やかに相談しつつ製作したんだろうな〜!



様々な人種が存在する、フラッグ・スマッシャーズ。


「ファルコン&ウィンターソルジャー」でヒーロー二人の前に立ちはだかるのは、ナチス残党でも超人血清の生体実験で闇の暗殺者を大量生産しようとしたヒドラでもなく。生きる場所を失って絶望し、どの国家にも見捨てられた難民達でした。

知的能力を持つにも関わらず公的な教育を受けられず、進学や就職もできない。これって「閃光のハサウェイ」のマフティーを彷彿とさせられるテロ組織なんですよね。踏み躙られたインテリ青年らが、自分の権威しか考えられない大国に革命を起こしていく。

「私達が死んでも良いの。このムーブメントさえずっと、継承されていけば」

「機動戦士ガンダム」のジオニズム革命、スペースノイド独立の思想について富野由悠季監督が長年言い続けている想いは、アムロ・レイが代弁しています。

「世直しのこと、知らないんだな。革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな理想を持ってやるから。やがて人々は大衆主義に飲み込まれ高潔な志を忘れ去り、インテリは世捨て人になる」

修復した父親の船を前に、サムも姉だけに語ります。

「ずっと貧しかったから、いつか自分で世の中を変えたいって思っていた」

だからこそ、主犯リーダーのカーリの孤独な戦いにせめて寄り添おうと新スーツのサムは無抵抗を貫いたし、彼女も「なんでやり返さないのよ!」と血の叫びを上げ続けた。きっと、違う出会いをしたら友達になっていただろうに。

カーリが、サムの姉のサラに脅迫電話するシーンがあるんですけど、私的に彼女は自分と同じくアメリカに見捨てられてきた女性として、同情して欲しかったんじゃないかと思って。「そんなことはやめなさい」って、海に佇む母親や姉からの一言が欲しかったんじゃないかなと。


空虚な終結、天使は少女の遺体を抱き降臨。



制空権を高い機動力で誇る、新世代キャプテン!


彼らを排除しようとする裕福層や政治家を前に、サムは今までのアメリカ的な英雄とは違い「演説」ではなく静かに語りかけます。
常に「対話する」……、それが家族を無下に奪われた白人の少女でも、アメリカに無視され踏みにじられ続けてきた黒人の老兵だろうとも。

かつてスティーブ・ロジャースをカリスマに掲げ華やかなパレードを世界に披露したアメリカは既に無くなった。米国は弱体化し大統領は老いさらばえて、無秩序で無責任な法案を気分次第に変更していく。突貫工事で生み出された虚飾の「金髪碧眼キャプテン・アメリカ」は感情制御できず、個人的な復讐で失墜し、暴走。

先代のキャップ=ロジャース大尉はいつも勇敢に「絶対的な正義」を掲げて、誰よりも先頭に立ち最前線で戦ってきた。かなり強行的な任務遂行で失敗しても許されたのは、そこに「倒すべき、世界の敵」がいつもいたから。

ジモ男爵は「スティーブ・ロジャース大尉の神格化は危険だ」と忠告しているし、実際にスティーブの個人的な行動で、明るい未来を確約されていたはずのシャロン・カーターは闇組織の女に変貌してしまった。


サムの太陽のような真っ直ぐな台詞と、月のような哀切を背負うバッキーの眼差し。


でも代替わりしたサム・キャップがこれから膝を突き合わせていくのは、バッキーや黒人超兵イザイアと同じく、強国資本主義に踏み躙られ寝場所もなく飢えている力無い人々。正義だと信じた行動により、闇で生きるしかなくなったドロップアッパー達。彼ら彼女達は泣きながら叫び続ける。

「私達に、この星のどこで生きていけって言うのよ!!?」

だから、翼を持つキャップは盾を彼らには向けない。超人血清も打たないし銃器も持たず、誰も殺さない。「戦いたく無い、話し合おう」と静かに生身の両手を広げ、胸を曝け出す。相手が自決用に所持していた銃や爆弾、ナイフを忍ばせていると知っていても。

結局、仲間達を次々と失い残党を捕獲されたカーリは、彼女に裏から力を貸していたシャロンに射殺されます。抱き上げたサムに「ごめんなさい……」と言い残して。

少女の遺体を両腕で抱え静かに大地へ降下するサムは、まさに大天使そのもの。これ絶対に、入念準備された絵コンテだったろうな〜!


サムの語りかけを、青い瞳で見守るバッキー。初めて彼はここでサムを「黒人」として認識する。


「ブラック・ファルコンだ!」
「いや違うよ、彼はキャプテン・アメリカだ!!」

大興奮する人々、特に黒人達の声援と称賛の拍手を浴びながら、暴乱が治り取材ヘリが彼を照らすスポットライトの下で政治家達に語りかける。

「カーリ達は難民だけれど、テロリストじゃなかった。行くあてのないたくさんの人々の代弁者だったんです。貴方達はそんな弱者を一方的に切り捨てるんですか?」

「しかし、私達の住む土地に勝手に引越して来る者は受け入れられない。君だって理解しているだろ?」

「ハハッ! 私は黒人のキャプテン・アメリカなんですよ? 今この瞬間だって、何百万人からの憎悪の視線を強く感じてます。これからの未来に必要とされるのは対話なんです。それが不可能ならこれから何度だって次なるカーリは現れる。お偉さんや銀行家さんにだって、それはわかってるはずでは?……よく考えるべきですね」

サムの覚悟と決意を、少し潤む蒼い瞳で熱く聴いているバッキー。


超人血清を持たない、黒人のキャプテン!


個人的に、この白いバトルスーツの方がサムに似合ってると思います!



新キャップ、ホワイトウルフと共に帰郷する。



バッキーがめちゃくちゃ幸せそうで、私は喘息で横になりつつ泣きました。


世界中に「新世代のキャプテン・アメリカ=サム・ウィルソン」と名前を拡散され認知されたサム。一方でそんな相棒の肩を「お疲れ、キャップ」と叩くバッキー=ホワイトウルフは、二人でデラクロワの漁港に帰郷します。

ここで、沿岸ならではの料理が並ぶんですけど、やっぱり新鮮なシーフードがある区域って良いですよねえ〜! 海老(多分、ロブスター)とか蟹とか魚が豊富だと、料理のレパートリーが数倍広がる。スティーブも、サムの手料理を色々食べたんだろうな……。とうもろこしのフライも美味しそう!

これからは、食洗機で義手を洗ってるバッキーにも、ご同伴させてあげてね……(泣)


主演二人の、ブロマンストーク!




ここまで読んで下さった皆様、お疲れ様でした。私もこんなに長いnote書いたのは、多分「機動戦士ガンダムSEED freedom」以来。

今回は病床にあったので、いつものように七時間から八時間ぶっ続けで執筆したのではなく、三日間に分けて。トータルで26時間は掛かったかな?
あらゆるレビューや、映画評論家&出演者達のインタビューを何度も読んで、聞きまくりました。


↑大幅にカットされていた、バッキーとウィルソンファミリーの場面!


男性でも「これは主役二人のブロマンスだ」「いつキスしても、僕は不思議に思わない」と書かれているレビュアーさんもいらして(笑)それは誰よりも、アンソニーとセバスチャンが伝えようとしていた「究極の男の友愛」が、ファンへ伝わっていたからこそ!

当然、主演アンソニー&セバスタの「ラブラブ♡トーク」も、公式YouTubeやら、ファンフィクで聞き直しましたよ!



サムとバッキーそのままの夫婦漫才は、ハリウッドでも「純愛ブロマンス」と毎回期待されていて。マシンガンみたいなアンソニーの丁々発止なアドリブと、自然体でフォローを加えるセバスチャンの、時々真っ赤になる顔とかめっちゃ面白いんです。

アンソニーは音大出身なので、歌もボイパも超絶上手いんですが、おそらく基礎教育課程にあるピアノも弾けるはず。彼がサムを演じる時って、台詞の全てにリズムが弾みメロディーが流れているんですよ。

バッキーを揶揄う時はヒップホップ、「反論してみろよ、サイボーグ! これはフリースタイル!」(笑)でも朴訥なバッキーやセバスチャンはすぐ返せず、少しだけ文句返したり精一杯の冗談でお淑やかに反撃する。自然体な二人の阿吽の呼吸が、ハーモニーとして視聴者に伝導していく。

特に、自分の実家の前でバッキーに

「お前が今やっているのは、自分を救う為の贖罪だろ。本当に誰かを助けたいなら、弱い人達に手を差し伸べろよ」

と静かに語りかけるサムの言葉は、ピアノの独奏曲のように重く響きました。


演者二人の、仲良しトーク!





セバスタファンの熱烈なブログに記載されていたのが、彼はルーマニア移民なのでなかなか訛りが抜けず英語が上手く話せなくて、虐められた経験があるそうです。

彼自身も吐露してるけど、シャイで口下手だし真面目過ぎて、子供の頃から苦労したと思うんですよ。万人に中継されているレッドカーペットでの、ジョークを要求される長いトークなんて特に苦手そうだし。

でも今年のゴールデングローブ受賞式で、なんと「キャプテン・アメリカBNW」にて共演したアンマキとハリソン・フォードがプレゼンテイターとしつ登壇!


↑客席にいるセバスタに「俺たち、ずっと仲良しだよな♡」とハートマークを送るアンマキ。「戻ってきて」と肩トントンするハリソン(笑)


これって、絶対に「セバスチャンが主演男優賞を取る!」って確信していたスタッフの、最高のファンサだったと私も確信してるんですが! ああもう、本当にありがとうゴールデングローブ!!



↑1:10からアンマキ乱入!どんどんセバスタの顔が真っ赤に。


人気欧米俳優って、一度共演しちゃうとなかなか別作品でメイン重なる事ってほとんど無くて。アマプラ限定配信の「グッドオーメンス」配信後、余りの主演二人の人気っぷりに、英国アカデミー賞で司会になったデイビッド・テナントと、相棒のマイケル・シーンの幕前小芝居があったのも、スペシャルな企画だったんです。

「グオメ」も「ファルコン&ウィンターソルジャー」も、2021年コロナ禍バリバリの配信でステージイベントが消失。ほぼリモートでの舞台挨拶続きでしたから、GG受賞式のアンマキ&セバスタ満面の笑顔生中継は、ほんっとにスペシャルな喜びでございました。


アンソニーが「君の淡いピンクの唇と、真っ白な肌の美しさ」と称賛するトークがあるけど、英語で「アラベスク・スキン」と表現するんですな。セバスチャンはアンソニーについて「僕のショコラーテ」とか「カプチーノ」って言ってますが(笑)

相変わらず毎回、二人でトークするたびにセバスチャンは「I love you,buddy」ってわざとマイクから離れて告白。




最後に、「ファルコン&ウィンターソルジャー」配信後、バッキー役のセバスチャン・スタンとサム役のアンソニー・マッキーが応えたインタビューにて、レビューを締めさせて下さい。


「『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のプレスツアー開始頃、僕は無表情で、笑わないしなんにも喋らないヤツって言われてて……。
アンソニーと一緒なら楽しいトークできるだろって。それから笑顔を絶やさずにいられたのも、みんなアンソニーのお陰なんだ。大好きな共演者だよ。彼が今、ここにいてくれて一緒に祝えるのがとても嬉しいんだ」
「お、そうか、じゃあ今夜はずっと喋ろうぜ」

ゴールデングローブ賞、スタンの主演男優受賞後


「実は、僕にとって「サンダーボルツ」撮影中はずっと静かな一年でした。だって、アンソニー・マッキーがいないからね」
「だから言っておく。アンソニー・マッキーには毎日のように会いたいよ。……認めたくないけどね」

2025年「サンダーボルツ」映画公開後スタンのインタビューにて、



これからどうなる、サムとバッキー!




そして今年、2026年になんと「アベンジャーズ」新作にはスティーブが戻ってきます。

う〜ん、正直私にはほとんど期待感がありません。長くアイアンマンとしてチームのリーダーを務めてきたロバート・ダウニー・Jr.が悪役としても再演するんですよ。

そのキャスティングにも不安しかないし、吹き替えの藤原啓治さんももう亡くなってしまった。バッキーがせっかく下院議員になったのにも関わらず、その仕事を放棄して「サンダーボルツ」のリーダーになっているのも納得いかないので。

ニューキャップとなったサムが、レッドハルク(ハリソン・フォード)と戦った「ブレイブ・ニューワールド」では、ホアキンの負傷に落ち込んでいるサムの為にわざわざ一時間半、多忙な選挙活動中に飛行機で励ましに来てくれたのにな、バッキー!!

「サンダーボルツ」のエンディング後、「アベンジャーズ」のチーム名を巡って、サムとバッキーが喧嘩別れみたくなっちゃって。

「ファルコン&ウィンターソルジャー」であんなにラスト輝いてたバッキーが、「商標権について、サムと交渉決裂した」と語った表情がめちゃくちゃ落ち込んでいて。髪の毛伸びてボサボサだし髭も熊みたい。白髪もかなり増えてるし。すっかり不健康になってしまってるんです。目や言葉にも全然力が入っていなく疲れ切っている。

最新作に二人は出るけど、出演時間少ないだろうし……。私的にマーベルシリーズに、もう大きな気持ちは寄せられないですねえ。私はきっと、「ニューキャプテン&ホワイトウルフ」が製作されるまでは、再度ハリウッド作品でこんなに熱くはなれないと思います。

最近地震や異常気象も多く、日本の未来が果たして存在していくのか全く道が見えません。いつ「終わりの日」が訪れるともわからないからこそ、今この時期に自分を救ってくれたサムとバッキーに、感謝の想いを入魂で残したかった。


また二人が、こんなふうに並んで歩く日が早く来るよう祈るばかり!



長い文章をここまで読んで頂き、ありがとうございます。(15500文字!)

サムとバッキーに引き合わせてくれた「キャプテン・アメリカ」「ウィンターソルジャー」、「ファルコン&ウィンターソルジャー」スタッフに心から感謝を捧げたい。

そして、アンソニー・マッキーとセバスチャン・スタンを、サムとバッキーとして巡り合わせてくれた神様、本当にありがとう!!
「ファルコン&ウィンターソルジャー」の続編を待ちつつ、これからも二人のコンビをずっと見守っていかれますように!



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