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なぜ教科は6つなのか──マーケティングの先生がいない理由を調べた

こんにちは、Steveです。

最近、自分が何者なのか、うまく定義できないなと感じることがある。

海外での新規事業の立ち上げに関わったり、海外進出の統括をしたり、チームをつくったり、学校で先生たちと一緒に探究学習に伴走したり、Parasaiyoでイベントの企画運営をしたり。振り返ると、やってきたことは意外と多い。

でも、資格と呼べるものが何もない。中小企業診断士でもないし、コーチングの資格もないし、レゴ®シリアスプレイのファシリテーター資格も持っていない。

※唐突にレゴを入れたのは、最近興味があるからです。笑

日本では、こういう「資格」があると信用度がぐっと上がる気がしている。名刺に一行増えるだけで、初対面の人の見る目がちょっと変わる、あの感じに近い気がする。

今はそれを経験でなんとか補えていると思っているけど、もし何か取るとしたら、趣味と実績と独自性が一番自然に重なるのは、教員免許かもしれないなと思った。

じゃあ何の教科?って考え始めたところから、この記事は始まっている。

社会科でも英語でもない気がする。自分がやってきたのは、どちらかというとビジネスやマーケティングの方だ。でも、そもそもそんな教科、あったっけ。

調べてみた。

あった(笑)。

高校教諭免許状「商業」というのがちゃんと存在していて、しかも科目名として「マーケティング」がそのまま入っている。教育系の話は人よりは追っているつもりだったのに、知らなかった。

近所に商業高校があって、マーケティングコースがあるのはずっと知っていた。でも、あそこで誰が教えているんだろうって、考えたことは一度もなかった。

ただ、これは普通科にない話だし。商業高校という、いわば別の学科の免許でしかない。自分がもし免許を取るなら、普通科の高校で教えられるものが欲しい。でも普通科には「公民」はあっても「マーケティング」はない。

なぜ、分かれているんだろう。

そもそも今の教科って、誰がいつ決めたんだろう。国語・数学・理科・社会・英語。当たり前すぎて、疑ったことすらなかった。

調べると、ルーツは1872年の学制まで遡る。最初は「読書」「算術」「修身」のような、アメリカの教科書をそのまま翻訳したような内容だったらしい。今の「社会科」ができたのは戦後の1947年で、それまでの修身・地理・歴史・公民を統合してできたものだった。

つまり、今の教科の形はそんなに古い話じゃない。誰かが、ある時代の必要に応じて設計したものが、そのまま今も続いているにすぎない。

実は、大学でシュタイナー教育について学んでいたことがあって、そこからドイツの教育には以前から魅力を感じていた。

理由は、大学進学だけが成功ではない仕組みを、本気で作ろうとしている国だからだからです。10歳前後で進学コースと職業コースに分かれることには賛否あると思います。でも、職人としてマイスターを目指す道が社会的に尊重されていて、経済的にも見劣りしないと言われている。大学進学組と同等の評価を受けられる制度として、国の資格枠組みにも正式に組み込まれている。

「進学しなかった人」ではなく、「別のプロフェッショナル」として育てる考え方は、日本にももっとあっていいんじゃないかと思っている。

具体的には、大学を目指すギムナジウムと、職業訓練に進むレアルシューレやハウプトシューレに分かれる。実業系に進んだ生徒は、週の数日を企業で働きながら、残りの日を職業学校で学ぶ「デュアルシステム」を経て、マイスターを目指していく。

教科の話を調べているうちに、別の疑問も出てきた。教育の本来の役割が「生きる術を身につけさせること」だとしたら、お金の話はその中心にあるはずだ。税金の仕組みも、家計の管理も、生きていく上でずっと使う知識のはずなのに、日本の教科にはそれを正面から扱う場所がない。

これを教えている国はあるんだろうか、と思って調べたら、イギリスが出てきました。

イギリスは教科を増やさない。「シチズンシップ」という必修科目の中に、税金や金融、クレジットの話が組み込まれている。数学の授業の中にも金利計算が出てくる。

ドイツは人を分けてから教科を分ける。イギリスは教科を増やさず、中身を変える。

日本は、たぶんそのどちらもしていない。

商業高校という専門学科は昔からあるのに、普通科の生徒はそこに触れる機会がほとんどない。大学入試という共通のゴールがある限り、教科の並びはそう簡単には動かせないんだろうなという気もする。

結局、自分が免許を取るかどうかは、まだわからない。

でも、名刺に書ける資格が一つあれば信用度は上がる気がするけど、それが「今の教科」の枠の中にあるとは限らない、ということには気づいた。

あなたは、自分の肩書きを、何で証明していますか。


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