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国から差別を受ける人

映画感想文

この映画はオウム真理教 松本智津夫(麻原彰晃)氏の3女として生まれた松本麗華さんの6年間のドキュメンタリー映画。
映画『それでも私は Though I'm his daughter』公式HP | 映画

国から差別され続ける

この映画を観て、私が絶対に同じ思いにはなれない人の人生を、初めて自分の中でじっくり考える機会となった。
「存在を誰にも承認されない」という環境に置かれたとき、人はどれほど不安定になるのか。
家族の過去や家庭の事情によって、国や社会からも非難される立場に置かれることがある。
そんな現実を前に、胸が締めつけられた。

特に印象に残ったのは、「学校に入学を拒否される」という事実だった。
学校に行けないのではなく、「行かせてもらえない」——
その状況を想像するだけで、どれほどの絶望と孤立を感じるだろう。
そんな中で支援の手を差し伸べた弁護士の存在は、
彼女の人生を大きく変えた希望の光だったと思う。
もしその人がいなければ、学ぶことも、未来を思い描くこともできなかったかもしれない。

「いつ誰に非難されるかわからない」「怒鳴られるかもしれない」
そんな恐怖の中で日々を過ごす苦しさ。
その状況から逃れるために、知らない土地である海外へ行きたくなる気持ちが痛いほど理解できた。



ドキュメンタリーは人生の追体験ができる手段

改めて感じたのは、私はドキュメンタリーが好きだということ
それは、想像ではなく「本当の心の動き」が映し出されているから。
表情や声の震え、涙、その一つひとつにリアルが宿っている。
だからこそ、画面越しに彼女の苦しみや希望が伝わってきた。

幾度となく涙を流す彼女を見ながら、
「彼女がなにした?」というチラシに掲載されていたウーマンラッシュアワーの村本さんのコメントが頭に残った。
彼女は何も悪いことをしていない。
それでも社会が彼女を許さないのは、
被害者の会や周囲が“相手の立場に立つ”ことができていないからではないかと思う。

私自身、もし当事者であれば同じように冷静な意見は言えないかもしれない。
けれど、それでも思う。
「自分の選択したい未来を、自由に選べる世界であってほしい」と。

ベッドに横たわりる日が度々ある中でも前を向こうとする彼女の姿に、
心からの尊敬を覚えた。
それは、苦しみの中でも“生きよう”とする人間の強さそのものだった。

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Seif سيف(高木恒介) 最後まで読んでもらえて嬉しいです

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