【音楽】【LGBTQ+】クラウス・ノミを知ってしまった
ある日、YouTubeを観ていたら怪しげな洋楽の動画がオススメに出てきました。
白塗りで尖った髪をした男性が口をすぼめているサムネイルで、
「なんか変なのが出てきた!」
と最初は思い、スルーしていました。
しかし、何度もオススメに出てくるのでつい気になって観てみました。
それがクラウス・ノミの音楽に触れた瞬間でした。
↑これが例の動画
クラウス・ノミ(Klaus Nomi:1944~1983)はドイツ出身でアメリカで活動した歌手です。
最初はオペラ歌手を目指すも諦め、ゲイ向けのディスコなどで歌唱力を磨き、音楽学校を経てアメリカに渡りました。
パティシエとしても活動する最中、デヴィッド・ボウイに見出だされ、パートナーのジョーイ・アリアスと共にボウイのバックコーラスを務めます。
プロの歌手としてのデビューも果たし、ますますの活動が期待された矢先、エイズにより39歳の若さで亡くなりました。
当時はまだHIVの特効薬もなく、ゲイの病気という偏見が強かった時代。
彼自身のセクシュアリティもゲイであったため、晩年や逝去後は特に偏見の目にさらされたのではないかと思います。
その死から40年以上経った最近、YouTubeで静かな注目を集めています。
ノミの公式チャンネルでMVがアップされていたのですが、日本での人気の高まりを受け、公式が日本語字幕つきのMVをアップするようになりました。
(実際、ノミの動画を観ると公式非公式関係なく日本人のコメントが増えているのがよくわかります)
僕も暇があればついつい観てしまいます。
奇抜な衣裳とカウンターテナーとしての歌唱力のギャップがクセになるのです。
特に最晩年の「The Cold Song」の歌唱は圧巻です。
病に蝕まれて動くのも辛かったのではないかと思いますが、美しくどこか哀しい高音の歌声に胸を打たれます。
ちなみに…
パートナーであり、ノミの最期を看取ったジョーイ・アリアス。
彼は今どうしているのだろう?と思い調べてみたところ、ドラァグクイーンとして活動し、Instagramにも近況をアップしていました。
ノミが亡くなり幾多の年月が過ぎましたが、パートナーのアリアスは現在も活動し、世代を問わずノミの歌声に魅了される人々がいます。
HIVの特効薬もでき、ゲイに対する偏見は当時よりはいくらかマシになりました。
とても短い活動期間ではありましたが、今だからこそ忘れられない存在になりつつあると思うのです。
