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すべて調えられているがゆえに我ただ道を歩むのみなり

最近、複数の知人から「生成AIってすごく便利だよ~、絶対仕事で使ったほうがいいよ」という熱烈なアドバイスをいただきました。

うちの妻に至っては、本部に提出する業務報告書のほとんどをAIに下書きをしてもらっているそうで、私に生成AIの利用を猛プッシュして来たほどです。

ただ・・・精神世界に関する文章を書いて皆様から購読料をいただいているこの身としては、生成AIに頼って文章を作成することに大きな心理的抵抗があることは事実です。そもそも、私が伝えようとしている決定論的世界観を「AIなんかに理解できるのかな?」という疑いもありますしね。

決定論的世界観とは、この世で起きる出来事のすべては「因果律」または「神の意思」によって事前に決められている・・・と見なす思考法のことです。偶然の存在を一切否定する考え方なんですね。

人間の日々の努力や選択ですらも、あらかじめ定められていた「運命の一部」が遂行されただけであり、厳密に言えばその人の自由意志ではないと見なします。「自由意思だと錯覚しているだけ」だと判定するんですね。

もちろん、このような哲学理論が存在することをAIは「知識」としては分かっているでしょうが、論理的思考しかできないAIにとってそれは「オカルトの一種」としてネガティブに捉えられている可能性があります。

自分が信じてもいない非論理的な哲学を、ただ「一般知識」として外部出力するだけのAIに「他人にメッセージを発することの責任」が理解できているとは思えません。

まぁそれでも、ちょっと興味があったことは確かなので、試しにChatGPTに自分が過去に書いた有料記事を読み込ませ「誤字脱字があれば修正してください」とお願いしてみることにしました。誤字脱字チェックって、自力でやると2時間ぐらいはかかる大仕事ですから、これを代わりにやってくれるとなれば大幅に作業効率が上がります。

すると、依頼からホンの数秒で文章全体がキレイに修正され、誤字どころか句読点の位置や微妙な言い回しまでもが直されて前よりも読みやすい文章に直されていました。おぉ、これは便利だぞChatGPT!

ただ・・・確かにキレイにまとまった文章にはなりましたが、スイレン宗匠独特の「文章の癖」や「トゲのある言い回し」までもが削ぎ落されてしまっており、「この文章では読者のハートには到底届かないな」と感じたことも事実です。

例えて言うならば「ナチュラルさが魅力だった女優さんが、美容整形して量産型の顔になってしまった時のがっかり感」みたいな感覚です。

整形を公表している韓国の女優  確かに美しいですがみんな同じ顔に見えます

キレイに修正された文章は万人受けするかもしれませんが、個性を犠牲にした優等生的文章は、本当に気持ちを伝えたい「ただ一人」には決して届かないものなのです。

他人が魅力を感じるのは「本人がコンプレックスを感じている不完全な部分」であることが多く(たとえば一重マブタ)、黄金比率に沿って整形された完璧な美人顔では「運命の赤い糸で結ばれた相手」にアピールできません。

それと同じように、AIによる文書作成はビジネス現場では使えるでしょうが、私のような「宗教・哲学・精神世界分野」に特化したブログを書いている人間にとっては、あまり有用ではないんです。慈愛と毒気を含んだ「スイレン節」は、やっぱり私にしか使いこなせない特別な文章なんですね。

私がメッセージを伝えたいのは「不特定多数の一般大衆」ではなく、私と同じ波長を持つ「特別なあなた」に対してであり、運命共同体である皆さんに私の存在を気が付いてもらうためには「オリジナルな自己表現」を貫く必要があるわけです。

だから今後も、皆さんにお届けする文章は「全部自力」で書くことをお約束いたしますよ。最終的な誤字脱字チェックも自分でやるつもりですから「血の通わない機械的な文章」は一行も含まれません。

しかしながら・・・です。今回のAI遊びにはいくつかの収穫がありました。

文章の出来栄えに軽く失望している私に対し、ChatGPTさんは面白いことを言い始めたからです。

「この文章全体を一行に要約しましょうか?」

んん? スイレン宗匠の1万6千文字に及ぶ長文を「たった一行」にまとめるですと?

生意気な学生にケンカを売られたような気分になった私は「どうぞ、できるならやってみてください!」とキレ気味に返答しました。

そしてChatGPTが作成した「スイレン先生の文章の要約」がこれです。

「すべてはすでに調えられている」

あぁ、まさにそれです、私が本当に言いたかったのは(笑)。

今回読み込ませた過去記事には「あなたには神の用意した完璧な人生計画がある」とか「すべてはうまくいっている」という言い回しがあるんですが、AIはこの部分を拾って解釈し直し「すべてはすでに調(ととの)えられている」という独自の表現に変えたようなんです。

その部分がこの文章の中の「核心だ」ということをAIはきちんと理解しているんですね。

「整えられている」ではなく「調えられている」という漢字を使ったのは、「調」という字には「充分に満たされている」という裏の意味が含まれているからだと思います。

「整」を使ってしまうと「整理整頓されている」ぐらいの軽い意味になってしまいますから、AIはワザとその漢字の使用を避け、「あなたに必要なものは最初からすべて充分に満たされているんですよ」という雰囲気を持つ漢字を充てたわけです。

細かいニュアンスまでを理解して適切な言葉を選択しているんですから、AIは私が想像していた以上に頭がいいことが分かりますね。

これだけ優秀だと、公文書を代筆することで収入を得ている「士業」の人なんてあっという間に仕事を奪われてしまうかもしれません。

将来的に生き残る文筆家は、私のような独自路線を歩む思想家タイプか、ノンフィクションライターのような「個人的な体験をもとにしたエモーショナルな文章」を書く人だけなのだろうと思います。

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