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yasuragino
人はなぜ信じ続けられないのか|創作大賞感想
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。さんの小説『士師は民を救った』を読んだ。旧約聖書「士師記」を元にした物語ということもあって、話の筋はわかりやすい。私自身は旧約聖書に詳しくはないけど、それでも読みやすい物語だった。多くの士師が登場する歴史を一本の作品としてまとめ上げた力量を感じた。世界史が苦手な私でも、勉強になった作品だった。
この作品は、神の導きや歴史の流れを描くことに重きを置いているため、人物そのものに深く感情移入するというより、「士師記」という物語を追体験する読書になった。だから、登場人物の細かい心理描写を味わうというよりも、歴史の流れを見届けるという感じだ。それでも情景はなんとなく浮かび上がる。不思議である。神の意思を軸に進む展開だったので、人物描写の細かい作品を好む私からすると新鮮だった。
この物語には、人間が弱くて忘れる生き物だということがよくわかる。何度も神に助けられているのに、時が経ち士師がこの世を去ってしまうと忘れてしまう。人は時間が経つと恩を忘れ、目の前のものへ心が揺れてしまう。その弱さが描かれているように感じた。同じ信仰を続けられなくてアレンジしてしまい、効果に疑いをかける。それでも神は、民が心から願えば助けようとする。
個人的には、信じるという行為は続けにくいと思う。信じ続けるには結構な忍耐が必要だと、私も日々の生活の中で感じる。飽きやすい人間だから、忍耐力が必要な信仰という行為は難易度が高いのだろう。
この作品は、信仰や聖書の世界観を伝えたいという目的を一貫して果たしていると感じた。
士師は民を救った - Servants of the LORD - | はれるや( ´ ▽ ` )ノ。 @hljh8008 #TALES
