中学校の情報の授業が倍増。プログラミング教室の先生として思うこと
先日、「中学校の情報・技術の授業時間が2倍に増える」というニュースが話題になりました。
プログラミング教室を運営している立場としては、「ようやく学校でも情報教育が重視される時代になってきた」と感じています。
AIが身近になり、プログラミングやデータ活用が当たり前になるこれからの社会では、情報教育の充実はとても大切です。
一方で、このニュースを見て、気になったことがあります。
「学校で学ぶ」だけでは足りない時代へ
今回の案では、総授業時間は増えないため、情報・技術の時間を増やす分、国語や数学などの授業時間を調整する方向で検討されています。
もちろん、授業時間が減るからといって学力が下がると決まったわけではありません。
ですが、限られた時間で学ぶことになる以上、
授業の進み方が速くなる
自分で考える時間が減る
学校以外で補わないといけない場面が増える
という可能性はあると思います。
家庭など学校以外での学びがこれまで以上に大切になってくると感じています。
情報教育の充実は、歓迎したいと思います
これから学校で学ぶ「情報教育」は、プログラミングだけではありません。
プログラミングはもちろん、AIの活用、情報モラル、データの扱い方、コンピューターの仕組みやアルゴリズムなど、これからの社会で必要となる幅広い内容を学んでいきます。
こうした内容は、一度授業を受ければ身につくものではありません。
実際に考え、試し、繰り返し学びながら少しずつ理解を深めていく分野です。
その意味では、情報教育の授業時間が増えること自体は、とても良い方向性だと私は考えています。
実は国語も数学も、とても大切
一方で、情報教育は決して独立した教科ではありません。
例えば、プログラムを書くには、説明を正しく読み取る読解力、順序立てて考える力、論理的な考え方が必要です。
AIを使う場面でも、必要な情報を読み取り、「何を伝えれば思った答えが返ってくるか」、自分の考えを言葉で整理して伝える力が求められます。
つまり、国語で身につく読解力や表現力、数学で身につく論理的思考力は、情報教育を支える大切な土台になります。
情報教育と国語・数学は競争するものではなく、お互いを支え合う関係なのです。
情報教育が充実する時代だからこそ、国語や数学もこれまで以上に大切になる。
私はそう考えています。
これからの時代、家庭で意識したい3つのこと
「これからの時代に備えなきゃ」と聞くと、何か新しい教材や高価なパソコンが必要だと思うかもしれません。
でも、私はそうは思いません。
まずは、
漫画でもいいので、毎日少し本を読む習慣をつくること
計算や復習を少しずつ続けること
パソコンを「ゲームだけの道具」ではなく、「作る道具」として使う機会をつくること
そんな小さな積み重ねが、子どもたちの力につながっていくと感じています。
最後に
情報教育が充実し、プログラミングやAI活用、コンピューターの仕組みなどを学ぶことは、これからの時代を考えると、とても良い流れだと思います。
一方で、その土台となる国語の読解力や数学の論理的思考力も欠かせません。
学校や家庭、必要に応じて地域のさまざまな学びの場を活用し、子どもたちの成長をサポートする。
そうした環境が、これからますます大切になっていくのではないでしょうか。
私たちのプログラミング教室も、その一つの学びの場として、学校では学びきれないことや、興味・関心をさらに深められる機会を提供しながら、子どもたちの成長を支えていきたいと考えています。
