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「女子は数学が苦手」って本当?プログラミングにもつながる、子どもの「苦手意識」の話

「女子は数学が苦手」
そういう先入観を持っている人は、少なくないかもしれません。

「男子は理系が得意」
「女子は国語や英語のほうが得意」
そんなイメージを、いつの間にか持っていることがあります。

でも、本当にそうなのでしょうか。

全国学力・学習状況調査に関連する調査で、興味深い結果が報告されました。
算数・数学について、「自分は得意だ」と感じている生徒には男女差があり、女子のほうが苦手意識を持っている生徒が多かった。
ところが、実際の正答率を見てみると、男女間で有意な差はありませんでした。

つまり、「女子のほうが数学を苦手だと感じている」けれども、「女子のほうが数学ができない」という結果ではありませんでした。

この結果を見て、皆さんはその理由をどう考えますか?

もちろん、この調査結果だけで、女子が数学に苦手意識を持つ理由を断定することはできません。
一つ考えてみたいのは、子ども自身の能力だけではなく、周囲の期待や環境が、子ども自身の評価に影響していないかということです。

私たちは、知らず知らずのうちに、
「女子は数学が苦手」
「男子のほうが理系に向いている」
という見方をしていないでしょうか。

そうした周囲の見方や言葉が積み重なれば、子ども自身も、
「女子は数学が苦手なんだ」
と思うようになることがあるかもしれません。

本当は十分にできているのに、周りから受け取ったイメージや、過去の経験によって、自分のことを「苦手な人」だと思ってしまう。
もしそんなことがあるのだとしたら、子どもの可能性を狭めるような見方をしていないか、一度立ち止まって考えてみる必要がありそうです。

そして、もう一つ考えたいのが、子ども自身が「苦手」と感じているときに、私たちはどう向き合うかということです。

女子生徒が「数学は苦手」と言ったとき。
その言葉を、そのまま「この子は数学が苦手なんだ」と受け取ってしまっていいのでしょうか。

例えば、実際に問題を解いてみる。
すると、思っていたよりもできている。
正解も多いし、考え方もしっかりしている。
周りから見れば、「十分できている」と思える。
それなのに、本人は「数学が苦手」と感じている。

そんなとき、
「苦手じゃないよ」
と否定するだけでは、もしかすると本人には届かないかもしれません。

それよりも、
「じゃあ、どうして苦手だと思っているんだろう?」
と、一緒に考えてみる。

「どこが難しいと感じる?」
「いつから苦手だと思うようになった?」
「問題が解けないから?」
「周りの子と比べてそう感じる?」
そうやって、「苦手」という一言の中身を一緒に見ていく。
案外、知識や計算力の問題ではなく、単に「自信がない」ということもあるかもしれません。もしかすると、一度つまずいた経験があって、それ以来「自分は数学が苦手」と思っているのかもしれません。あるいは、周りの子が簡単に解いているように見えて、自分だけできていないように感じているのかもしれません。
そこを一緒に見つけることができれば、変えられることもあるかもしれません。

これは、プログラミングでも同じだと思っています。
プログラミングは、
「理系の子がやるもの」
「パソコンが得意な子じゃないと難しい」
「数学が苦手なら、プログラミングも向いていない」
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。

特に女の子の中には、「プログラミングは男の子がやるもの」というイメージから、興味はあっても「自分には向いていない」と思ってしまう子もいるかもしれません。

でも、実際にやってみると、そうとは限りません。
ゲームが好きだから始めてみたら、キャラクターを動かすことに夢中になる。
絵を描くことが好きな子が、自分で考えた世界をゲームとして形にすることを楽しむ。
「数学は苦手」と言っていた子が、プログラムの条件分岐や計算を使いながら、自分で考えたものを完成させる。
やってみなければ分からない「できる」が、子どもにはたくさんあります。

子どもの「苦手」という言葉を否定する必要はありません。
でも、それをそのまま「できない」という結論にもしなくていい。
まずは一緒に確かめてみる。
そして、一緒に「できた」を見つける。

子どもが自分の可能性を、自分で狭めてしまわないために、

「苦手だからやらない」ではなく、「本当に苦手なのかな?まずはやってみよう」

そんな経験を、私たちはプログラミングを通して届けていきたいと思います。