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映画における印象的な「壁」(実現可能?編)

アイキャッチ画像:Cinematic Diversions
個性的な壁がすごく好き。あ、家の外の壁じゃなくて家の中の壁の話です。
壁が好きでこんな記事も書いてます。誰も読んでくれないけどしつこく貼っておきます。

私が見た映画の中で印象に残っている「壁」、その中でも(多分)実現可能そうなものを6つの映画から紹介します。本編のネタバレなし。

(500)日のサマー(2009年)

夢見がちな青年トム(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)が「理想の女の子」サマー(ズーイー・デシャネル)に出会ってからの日々を描く。絶叫マシンのようにアップダウンするトムの感情を、あくまでおしゃれな雰囲気でお伝えする映画。

トムの部屋

引用元:coldwell bunker

トムの家の寝室は壁一面が黒板になっています。ここにベッドを配置し、ヘッドボードをチョークで手書きしているのがかわいい(画像中央あたり)。この黒板の壁は、映画の後半でトムが自分に喝をいれるための重要なアイテムにもなります。

貼って剥がせる黒板の壁紙もあるみたいだから意外と実現可能っぽい。ただ映画のようにヘッドボードを手書きしたら寝ている間にチョークの粉が顔にかかりそうな気もする。

持ち家の人は当然リフォームで取り入れるのもありですね。そういう施工例も見かけました。

サマーの部屋

引用元:new darlings

サマーのセンスはかなりガーリーで、部屋の壁紙もいかにも彼女っぽい乙女チックなものです。壁紙の柄は水色ですが、この色もまたサマーを象徴する色として彼女の服装などで多用されています。

多分この柄はトワル・ド・ジュイ(Toile de Jouy)と呼ばれる、18世紀のフランスの田園風景を描いたパターンだと思われます。まったく同じではないけど、似たような青系のものは結構見つかる。

ガーリーな部屋を目指している人は参考になると思います(この記事を読んでいる方々、ガーリー好きの人いますか……!?あまり確信が持てない)。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年)

すっかり落ちぶれた弁護士ロイヤル・テネンバウム(ジーン・ハックマン)が家族を取り戻すため、若い頃に買った豪邸に舞い戻ってくる。
家を既に出ていた子供達も偶然に、様々な事情を抱えて家に帰り、家族は再会するのだが…?
全体的に美術に懲りまくった映画。何しろウェス・アンダーソン監督作品だから。

マーゴの部屋

引用元:doris leslie blau
引用元:Buzz.Feed

ロイヤルの養女マーゴ(グウィネス・パルトロウ)は3階に子供部屋があります。
幼くして天才劇作家だったマーゴはアフリカに興味があるようで、シマウマの壁紙の部屋に仮面を飾ったりしています。ウェス・アンダーソン監督の音声解説によると、ニューヨークのレキシントン通りにあるレストラン「ジーノ」の店内と同じ壁紙だそう。

全く同じ壁紙が割りとどこでも見つかる。Scalamandreというブランドらしいですが、有名なのかもしれません。


アメリカン・ビューティー(1999年)

家族との絆もなく、何の生き甲斐も感じずに毎日息だけしているサラリーマン、レスター(ケヴィン・スペイシー)。しかし高校生の娘の友達アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)に恋したことから突如覚醒し、彼の家族や日常が徐々に崩壊していく。十代の頃かなり好きな映画だった。

アンジェラの部屋

引用元:Buzz.Feed

アンジェラは美人でモデル志望なためか、壁一面に雑誌のスクラップを貼り付けています。これを見たとき、何この不気味な壁…と怖くなったのを覚えている。犯罪現場か何か…?
サム・メンデス監督の音声解説によると、撮影担当のコンラッド・L・ホールが、ベッドにいるアンジェラにライトを当ててコントラストを出したそうです。多分その光が、暗闇の中を照らす懐中電灯みたいで犯罪感が出ているんだと思う。あと単純に、ストーキング対象の写真を部屋に貼りまくるサイコ野郎みたいで怖い。このシーンはほんの一瞬だけど、この光のせいで記憶に残ったと思う。

ファッション誌とかゴシップ誌とかをひたすら切り抜いて貼り付ければこの壁はできるはず。「そんなんやるやついないやろ」って思いました?いや実はいるんですよ。
昔YouTubeの動画で、ゴシップ誌の写真を切り抜いて家の壁全部に(+確か床も)貼り付けているアメリカ人の女の子を見たことがある。確か動画のコメント欄が「こんな家絶対住みたくない」とか「住人の目がヤバい」とか、可哀想なことになっていた記憶がある。動画を探したけどもう削除されたのか見つからなかった。

あ、あとスポットライトも忘れずにね。


プライドと偏見(2005年)

ジェイン・オースティンの同名小説を映画化したもの。平凡な家庭に生まれたエリザベス・ベネット(キーラ・ナイトレイ)と桁違いの金持ちダーシー(マシュー・マクファディン)との身分違いの恋が、タイトルのまんま「プライドと偏見」によってすれ違う様を描く。ラブストーリーの古典。

ベネット邸

引用元:Cinematic Diversions
引用元:Cinematic Diversions

両親と五人姉妹のベネット一家が住む家の壁は、ほとんどの部屋が水色に塗られています。監督のジョー・ライトも音声解説で、映画にペール・ブルーの色調が多いこと、肌の色が青い背景によく映えることを指摘しています。

水色の壁紙を貼れば達成、できるかはよくわからない。現代の日本の家は18世紀のイギリスの家とは違うし、映画の中の壁は独特の色褪せというのかムラがある(彼らがそれほど裕福ではないことがここでもわかる)。でも水色にしたうえでモールディングをやればかなり近くなりそう。あと水色は、現代の家でも取り入れるハードルが低い色だと思う。


イノセント・ガーデン(2013年)

韓国人監督パク・チャヌクのハリウッド進出作品。インディア(ミア・ワシコウスカ)はちょっと変わった女の子で、家業が不明だがやたら大きな屋敷に住んでいるお嬢様。優しかった父親が急死し、何となくウマの合わない母親イーヴィ(ニコール・キッドマン)と二人きりになる。そこに謎めいた父親の弟チャールズ(マシュー・グッド)が現れ、母娘の間に微妙な緊張が走る。

イーヴィの部屋

引用元:IMDb

あんまり良い写真がないんですが、予告編のサムネ画像が一番わかりやすいかも。

引用元:YOUTUBE

イーヴィの部屋は赤い壁際に熱帯雨林のように植物がぎっしりとおかれています。
インディアの屋敷の壁は白やペパーミントグリーンなどの寒色系が多いので、この部屋に足を踏み入れるとかなりのコントラストを感じる。
赤の色合いが血のようで、しかもマットな質感というよりは、サテンというのかグロッシーというのか、どこか艶かしい質感です。植物たちからもムッとした湿気を感じます。パク・チャヌクらしいフェティッシュなセンスを感じる。

赤い壁紙を貼るだけでこれが再現できるのかよくわからないけど、鮮やかな緑の植物をぎっしり置くのが重要だと思う。あと、赤×緑が自動的にクリスマスっぽくなるわけじゃないんだな、ということもわかった。

そういえばパク・チャヌクは「オールドボーイ」や「別れる決心」で、レトロで個性的な壁紙を映していました。おしゃれなのかダサいのかよくわからないギリギリを攻める印象。

引用元:cinemacafe.net
※これを実現するのは難しそう。

映画の印象深い「壁」はこんなところですかね。勿論他にもたくさんありますが、今回は実現可能?縛りなので。いつか実現不可能編もやろうかな…いや、キリがなくなりそう。別の縛りが思い付いたらやるかもです。

それではこの辺で。

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