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タイと福島

はじめに

こんにちは。法政大学キャリアデザイン学部3年、坂本ゼミの岩崎泰知です。

今学期はゼミとして大きなイベントが夏休みにありました。
そんな秋学期を振り返りたいと思います。

初の海外研修

今学期は夏休みにタイで泰日工業大学の学生との協働活動がありました。グループに分かれて泰日工業大学の学生とSDGsに関する動画を制作し、発表会をすることでメディアを活用した異文化理解を目指すプロジェクトです。

泰日工業大学の学生との交流初日は顔合わせをしました。私のグループのメンバーは皆日本語があまり得意ではありませんでしたが、タイ人はとてもおおらかで優しい印象でした。顔合わせ後、タイの学生と大学の学食で昼食をとったのですが、そこで食べたガパオライスが信じられないくらい辛かったです。気合いで食べ切りました。

タイの学食でのランチ

2日目は仲を深めるため、全員でアユタヤへ行き、歴史的な建造物を見ながら、タイが抱える問題について話しました。1番多く上がったのは水質問題でSDGs6番の「安全な水とトイレを世界中に」を中心に動画作りをすることになりました。お寺のすぐ近くの川に多くのゴミが流れていたり、次に訪れた水上マーケットではレストランの排水をそのまま流している様子も見かけ、日本と比べて環境に対する意識の差を感じました。

3日目はさらに仲を深めるためグループに分かれてバンコク市内を巡りました。ワット・パクナムやワット・アルンなど有名なお寺をまわりつつ、最終日の発表会に向けて動画素材を集めました。やはり2日目と同様に、観光地の近くの川には多くのゴミが流れていました。ゴミ箱は設置されてはいますが、数が多いとは言えず、また、ゴミが溜まっている場所が放置されていることで、ゴミを捨てても良いと感じてしまう人がいるという印象でした。

4日目はいよいよ本格的に動画制作に入りました。いくつかの質問に答えるインタビュー動画の撮影を行ったのですが、言語の壁で細かいニュアンスをうまく伝えることができず、苦戦しながらもやさしい日本語を意識してなんとか撮影することができました。

最終日は発表会を行いました。どのグループも良い動画でタイ人のSDGsの意識向上に役立つような内容でした。ただ、それ以上にそれぞれのグループの絆が深まっていることを感じました。たったの4日間とは思えないくらいみんなが仲良くなっていて、ひとつのゴールに向かうことの素晴らしさを実感しました。日本人もタイ人もどちらの学生にとっても良い経験になったと思います。


2度目の福島

今年も11月に福島研修が行われました。今回は日程の関係で被災地スタディツアーといわき市での動画制作のみ参加しました。

今年のスタディツアーでは請戸小学校のみの見学で、昨年も見学したので2階の資料コーナーをゆっくり見ることができ、浪江町の震災前の様子や、震災後の復興の様子が詰まった資料を読むことができました。そこで特に気になったのはFH2Rという施設です。FH2Rは水素エネルギーの実験フィールドで、太陽光発電によって得た電気で水を分解し水素を作っています。その水素を新たなエネルギーとして産業を呼び込むことを目的として整備されました。開所にあたって浪江町が大きな期待を寄せる記述がありました。震災で何もかもを失った土地にまた人を呼び込むためには産業が必要だからです。しかし、昨年のスタディツアーでFH2Rを訪れた際に、語り部の方はやや否定的にFH2Rを紹介していました。原発事故で裏切られたという経験から、国や政府が主導して整備する事業にはどうしても否定的になってしまうのだと感じていましたが、浪江町がFH2R開所に大きな期待をしていたことを今回のスタディツアーで知り、本当の意味で復興や、地方創生の難しさを実感しました。例え、自治体主導であっても事業者は他所の土地にお邪魔しているということを認識し、対話を重ねていくことの重要性を認識しました。

昨年のFH2Rの様子

福島研修2日目は、いわき市にあるナックルズカフェ(Knuckles Cafe)にお邪魔し、インタビューをさせていただきました。震災後の海岸閉鎖がきっかけでさまざまな理由が重なって飲食店を経営することになった、オーナーの舘さんにお話を聞きました。幅広くお仕事をされていて、たくさん興味深いお話がありましたが、中でも興味深かったのは米の肥料に使われる小さなプラスチックが適切に処理されず、海へ流れて魚が食べてしまうという問題です。舘さん自身が米農家ということもあり、1番近くでマイクロプラスチック問題に取り組み、プラスチックを使わない肥料の開発に成功しました。しかし、従来のものよりもコストがかかってしまい、なかなか広まらないという、新たな課題に直面していました。私たちが普段食べている米づくりの過程で、間接的にマイクロプラスチック問題に加担していることは意外で勉強になり、社会課題解決に奔走するエネルギーに溢れた舘さんにパワーを頂きました。


おわりに

今年度はゼミ長を務めましたが、なかなかうまくマネジメントすることができませんでした。それでも無事にタイ研修、福島研修を終え、秋学期を終えることができホッとしています。今年度の反省を生かして来年のゼミ長には頑張ってもらいたいと思います。

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