雨で憂うつなキミへ♡
朝から、雨。
窓の外を見て、
キミ「……今日、雨かぁ。」
なんとなく、気分が重い。
傘を持つのも面倒。
靴が濡れるのも嫌。
髪もまとまらない。
それだけなのに、
今日はなんだか、
何もしたくなくなった。
駅まで歩いていると、
「ぽて……」
足元から声がした。
見ると、
ぽてのんがいた。
なぜか傘をさしている。
……小さすぎて、
ほとんど意味がない。
キミ「ぽてのん、それ濡れてない?」
「濡れてるぽて。」
キミ「傘の意味ないじゃん。」
「……そうぽて。」

ぽてのんは、
ちょっと考えてから、
傘を閉じた。
「じゃあ、一緒に濡れるぽて。」
キミ「いや、それは嫌。」
「そうぽて。」
ふたりで笑った。
雨は、まだ降っている。
気分が晴れたわけじゃない。
靴も少し濡れたし、
髪もきっと変だ。
でも、
さっきより少しだけ
どうでもよくなった。
ぽてのんが、
細いポテトを一本差し出した。
「食べるぽて?」
キミ「雨の日にポテト?」
「雨の日だからぽて。」
キミ「……どういうこと?」
「ぽてのんにも、わからないぽて。」
また、笑った。

雨の日は、
雨の日のままでいい。
元気になれない日も、
ちょっと憂うつな日も、
無理に晴れにしなくていい。
今日はただ、
雨の中を歩いて帰ればいい。
キミ「じゃあ、また明日。」
「また明日ぽて。」
ぽてのんは、
小さな足で水たまりを踏んだ。
ぴちゃ。
雨の日も、キミのままで。
ぽてのんより
