梅雨の食卓には、ちゃんと理由がある。
こんにちは!The SUZUTIMES 編集部のこれえだです。
新潟も梅雨入りし、全国的にも雨の日が多くなる季節になりました。
なんとなく身体が重だるかったり、食欲が落ちたり。
そんな時期だからこそ、食卓には昔から受け継がれてきた”知恵”がたくさん並びます。
今日は、梅雨から夏にかけての食卓について少しお話ししたいと思います。
「旬を食べる」は、昔からの知恵
最近は一年中いろいろな野菜が手に入るようになりました。
それでも、この時期になると自然と食べたくなるものがあります。
きゅうり、なす、トマト、みょうが、大葉。
みずみずしく、さっぱりと食べられる夏野菜たちです。
例えばきゅうり。
「ほとんど水分だから栄養がない」と思われることもありますが、実は切り方や調理法によって期待できる働きが変わる、とても面白い野菜なんです。
スライスすると抗酸化作用に関わる成分が活性化したり、大きめに切ることでビタミンCが流れにくくなったり。
酢漬けにすると、ビタミンB₂や葉酸が増えることも分かっています。

また、この時期によく食卓に並ぶ、みょうがや大葉、しょうがといった香味野菜も、昔から夏の食卓には欠かせない存在でした。
独特の香りや辛みは、食欲が落ちやすい季節でも食べやすくしてくれるだけでなく、料理の味わいに変化をつけてくれます。
さらに、大葉には抗菌作用があることでも知られており、湿度の高い季節には食材を傷みにくくする”毒消し”のような役割も担ってきました。
冷ややっこやそうめん、お刺身のつまに添えられているのも、彩りや香りだけではなく、暑さや湿気の多い季節を少しでも心地よく過ごすための工夫だったのかもしれません。
食材だけでなく、私たちの身体も季節に合わせて少しずつ変化しています。
梅雨の時期は、気温や湿度、気圧の変化によって自律神経のバランスが乱れやすく、疲れやだるさ、食欲不振を感じる方も少なくありません。
だからこそ、この時期は無理に特別なものを食べるよりも、「旬のものをおいしく食べる」ことが大切です。
昔の人はこういった栄養学を知っていたわけではありません。
「旬のものを食べる」「漬物にする」という暮らしの積み重ねが、結果として理にかなった食文化になっていたのです。
発酵も、その土地が生んだ知恵
先週お伝えした「発酵」も、そのうちの一つです。
新潟は雪国。
冬を越えるために保存食が発達し、味噌や漬物、日本酒などの発酵文化が暮らしに根付いてきました。
発酵=保存食としての文化であること。
全国にある発酵文化と新潟の発酵がちょっと違う・面白い、という点がここにあります。

漬物や保存食は、梅雨のように湿度が高い季節にも暮らしを支えてきました。
その土地の気候に合わせて、食べ方を工夫し、季節と付き合ってきた。
発酵も、旬の野菜も、その積み重ねの中から生まれた文化なのだと思います。
食卓から、季節を感じる
私たちが新潟の食を面白いと思うのは、「おいしい」だけではないからです。
なぜ、この季節にこの食材を食べるのか。
なぜ、この土地でこの食文化が育ったのか。
そんな背景を知ると、いつもの食卓が少し違って見えてきます。

忙しい毎日だからこそ、旬の野菜をひとつ選んでみる。
(旬の食材はお安いっていうのも、とってもありがたい!!)
そんな小さなことでも、季節や地域とつながるきっかけになるのかもしれません。
これえだ
