JackSelby氏がアリゾナでの人脈を活かしEtchedなどに出資
評価額50億ドルに達したAIチップ新興のEtchedが、TSMCでの初チップ製造に成功し今夏の出荷を控えます。今後の量産に向けたTSMC台湾工場の獲得競争を見据え、初期投資家であるCopperSkyは自身が経済界で強い影響力を持つアリゾナ州の新施設へ製造拠点を移転させる支援を進めています。
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1;Etchedによる米国でのChip開発
7月初旬、Nvidiaの競合であるEtchedは初のChipが26年初めにTSMCで製造されたことを発表。同社は設立4年で評価額50億ドルに達しており、当該Chipを搭載したシステムの顧客出荷を今夏後半に控えているが、生産規模拡大には課題が伴う可能性が…。他のChip設計企業と同様、EtchedもTSMCの台湾工場での限定的な生産能力を巡って競争しなければならない。
Etchedの初期投資家であるCopper Sky Capitalは、同社が将来的にアリゾナ州のTSMC施設でChip製造することで、製造制約への解決策を見出せると期待。設立4年の同VCが2年前にEtchedの1.2億ドルのSeries-Aで資金拠出した際、創業者のJack Selby氏は、将来的に同社チップ製造拠点をアリゾナに移す支援を約束することで、出資枠を確保。
2;背景にある主要投資家Selby氏の動き
Selby氏はPayPal元幹部で、Thiel氏のファミリーオフィス;Thiel Capitalで長年MDを務め、2021年にフェニックス拠点のCopper Skyを設立。
同社の1.15億ドル規模の第1号ファンドは、主にアリゾナ州/南西部を拠点とするスタートアップに重点を。Selby氏の投資方針には、[カリフォルニア/マサチューセッツ/ニューヨークといった沿岸部のスタートアップの多くが自身の拠点とする地域の企業に比べて過大評価されている]という考えが。
一方で、カリフォルニア拠点のハードウェアスタートアップの生産拠点をアリゾナに移す支援を行うことで、格差を逆方向に埋めるチャンスもあると見ていた。
Selby氏は通常なら出資機会を得るのが難しいEtchedへの投資が実現した要因として、自身が[アリゾナ州経済において重要な役割を担っていること]を挙げる。アリゾナ州商務局の理事を務めるSelby氏は、州外企業を誘致して同地域に製造拠点を設立させる取り組みに深く関与しており、下記の様にコメント
[Copper SkyがEtchedに出資した際、同社は我々とアリゾナの半導体産業、特に地元にあるTSMCの[GIGAFAB]とのつながりを明確に理解していた]
3;その他
Copper Skyは最近、投資対象を南西部以外にも広げて全米の新たなベンチャー拠点にも目を向けている。しかし。Selby氏は[引き続きアリゾナ州に製造拠点を設立できるハードウェア企業(防衛産業も)への支援にも関心を持っている]とのこと。
同社はまもなく、沿岸部の比較的高価格帯の企業や全米各地の企業に投資する資金をさらに確保する見通し。SEC提出書類によると、Copper Skyは現在3億ドル規模の第2号ファンドの資金調達を行っている。

